1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 | ≪ | 行事 |
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 | ≪ | 花 |
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 | ≪ | 生き物 |
上旬
ニホンイノシシ
日本猪 哺乳類/鯨偶蹄目/イノシシ科/イノシシ属 出没期/通年 出産期/4月~6月(主に5月)
危険在来種外来種駆除保護
鳥獣保護管理法「指定管理鳥獣」
アカハライモリ
赤腹井守 両生類/有尾目/イモリ科/トウヨウイモリ属 繁殖期/4月~6月 見頃/5月
有毒薬用在来種稀少保護
環境省レッドリスト2018「準絶滅危惧(NT)」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧I類」
トウキョウダルマガエル
東京達磨蛙 両生類/無尾目/アカガエル科/トノサマガエル属 産卵期/5月~6月
在来種稀少保護
環境省レッドリスト2018「準絶滅危惧(NT)」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧II類」
トノサマガエル=環境省レッドリスト2018「準絶滅危惧(NT)」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧I類」
チャドクガの幼虫
茶毒蛾 昆虫/チョウ目/ドクガ科/ドクガ属 幼虫発生期/5月~6月、8月~9月 成虫発生期/6~7月、9~10月
有毒危険在来種駆除
ニホンアマガエル
日本雨蛙 両生類/無尾目/アマガエル科/アマガエル属 産卵期/5月~7月
有毒在来種
ラミーカミキリ
ラミー髪切 コウチュウ目/カミキリムシ科 成虫期/5月~7月
外来種
シロスジカミキリ
白筋髪切 昆虫/コウチュウ目/カミキリムシ科 見頃/5月~8月
危険在来種稀少保護
神奈川県レッドリスト2006「要注意種」
ヌマガエル
沼蛙 両生類/無尾目/ヌマガエル科/ヌマガエル属 産卵期/5月~7月
在来種外来種
ウシガエル
牛蛙 両生類/カエル目/アカガエル科/アカガエル属 産卵期/5月~8月
食用外来種駆除
外来生物法「特定外来生物」
生態系被害防止外来種リスト「重点対策外来種」
国際自然保護連合(IUCN)「世界の侵略的外来種ワースト100」
日本生態学会「日本の侵略的外来種ワースト100」
引地川親水公園湿性植物園、茅ケ崎里山公園(芹沢の池)
カイコの幼虫
蚕 昆虫/チョウ目/カイコガ科/カイコガ属 幼虫期/5月~9月 成虫期/6月~10月
改良種
クワコの幼虫
桑蚕、野蚕 昆虫/チョウ目/カイコガ科/カイコガ属 幼虫期/5月下旬~8月 成虫期/7月~9月
在来種
ツチガエル(ムカシツチガエル)
土蛙 両生類/無尾目/アカガエル科/アカガエル属 産卵期/5月?~9月?
在来種稀少保護
神奈川県レッドリスト2006「要注意種」
ヒメアカタテハ
姫赤立翅 昆虫/チョウ目/タテハチョウ科/アカタテハ属 成虫見頃/5月~10月
在来種
アサギマダラ
浅葱斑 昆虫/チョウ目/タテハチョウ科/アサギマダラ属 卵/10月~12月、5月~6月 幼虫期/11月~4月、6月~7月 成虫期/5月~10月
有毒在来種稀少保護
アカボシゴマダラ
赤星胡麻斑蝶 昆虫/チョウ目/タテハチョウ科/アカボシゴマダラ属 成虫期/5月~10月
外来種違法駆除
外来生物法「特定外来生物」
外来生物法「要注意外来生物」(廃止)
生態系被害防止外来種リスト「重点対策外来種」
アカボシゴマダラ奄美亜種=環境省レッドリスト2019「準絶滅危惧(NT)」
オオカマキリ
大鎌切 昆虫/カマキリ目/カマキリ科 出現期/5月~10月 卵の見頃/11月~4月
在来種保護
チョウセンカマキリ
朝鮮鎌切 昆虫/カマキリ目/カマキリ科 出現期/5月~10月 卵の見頃/11月~4月
在来種稀少保護
ハラビロカマキリ
腹広鎌切 昆虫/カマキリ目/カマキリ科 出現期/5月~10月 卵の見頃/11月~4月
在来種稀少保護
コカマキリ
小鎌切 昆虫/カマキリ目/カマキリ科 出現期/5月~10月 卵の見頃/11月~4月
在来種稀少保護
ムネアカハラビロカマキリ
胸赤腹広鎌切 昆虫/カマキリ目/カマキリ科 出現期/5月~10月 卵の見頃/11月~4月
外来種駆除
平成22年(2010)に福井県で初確認され”正体不明の新種カマキリ”として近年話題になっている、ハラビロカマキリより若干大きなカマキリ。中国が原産で輸入材木か何かに引っ付いてきたのではないかともいわれるが不明確。平成29年(2017)時点で学名もない。話題になっているのは目新しさばかりではなく、侵略的外来種としての能力の非凡さ。短期間に爆発的に分布域を拡大させ、かつ在来種であるハラビロカマキリをものの見事に駆逐する。今のところ神奈川県内では秦野市周辺と川崎市生田緑地周辺に分布。湘南・鎌倉・三浦半島ではいまだ見つかっていないようであるが、両分布域からの拡散および昆虫採集マニアからの逸出などでおそらく数年以内には発見されるだろう。
イセリアカイガラムシ
いせりあ介殻虫 昆虫/カメムシ目/ワタフキカイガラムシ科 成虫期/5月~11月を中心にほぼ通年か
外来種駆除
中旬
ゲンジボタル
源氏蛍 昆虫/コウチュウ目/ホタル科/ゲンジボタル属 見頃/5月中旬~6月中旬 飛翔時間/19:30-21:00
在来種外来種保護
単にホタルといったら通例ゲンジボタルを指す。やや小振りなヘイケボタル(平家蛍)はゲンジボダルが終わった頃に湧く。また発生場所も異なり、ゲンジボタルは小川などの流水に、ヘイケボタルは田んぼなどの止水に見られる。
一般的にはアジサイ(紫陽花)が見頃を迎えた梅雨真っ盛りの6月上旬~中旬がホタル狩りに最適な季節と思われているが、日没後はまだ肌冷えする5月中旬が飛翔の盛りだという場所もあるので注意が必要。早いもので5月上旬から飛び始めるので、飛翔の確認は5月15日より開始すると観察・撮影によい。5月末ないし6月に入らなければ十分に数が湧かない場所も多い。
この時期は、日の入り時刻は19時前、実際に日が暮れてくるのが19時過ぎ、およそ真っ暗になるのは19時半。それからホタルが飛び始め、20時半までが特に見頃か。何もしていないのに汗がじっとり滲んでくるような蒸して蒸して不快でしようがない夜ほどホタルの湧きはよい。日中に若干の降雨があったならなおよい。とされるが、意外とこの時期の夜は肌寒いし、葉が水濡れしたまま夜を迎えればまったく飛ばないこともある。少雨では飛ぶこともある。飛翔条件はあれこれいわれるが、湧き具合に関してはホタル側の”完全なる気まぐれ”と認識しておいた方が的確ではないか。飛びはじめから15分ばかり観察してみればその日の発生数はすぐに判明し、いくら待ってみたところでそれ以上数は増えない。ホタルの成虫は寿命が最短4日程度とされ、一斉に飛び求愛・交尾を行うためである。がっかりなほど飛翔数が少ないときは、日を改めるかとっとと場所を変えるに限る。
十数年ぶりという70匹程の大発生が見られたゲンジボタル 鎌倉市・二階堂川 2012/06/02
ホタルの個体数を数える単位は”匹”。昆虫マニアが大袈裟に”頭”を使い始めてこちらが一般にも定着している模様。どちらでも構わない。
ホタル狩り
ホタル観察することをホタル狩りという。湘南・鎌倉地方では自生のホタルはほぼ絶滅。現在ホタルの名所として知られているところのものは保存会の方々が何年もかけて、手間も時間もお金もかけて育て増やしているものがほとんどである。よって、ホタル狩りは捕獲することなく観賞するのみにとどめること。「1匹くらいいいだろう」と思った人の数だけ、ホタルの生息数が確実に減ってゆく。
懐中電灯
真っ暗な公園深部等で安全のために足元のみを照らす。ホタルに向けないこと。ホタルの繁殖行動に影響宜しからず、また他者の写真撮影にも多大な迷惑をかける。それ以上に、ホタルによくないと神経質になっている保護団体の気分を害し大声でお叱りを受けてしまうだろう。注意したい。
三脚
カメラの三脚は他の見物人がいない場所で使用すること。通行を妨げない、ある程度のところで場所を譲ること。
フラッシュ(ストロボ)
ホタルの繁殖活動に悪影響を及ぼすため、写真撮影時にフラッシュは焚かないこと。ちなみにフラッシュをふつうに焚いてしまうとホタルの発光はなおさら写らない。オートフォーカスの補助光はもちろん、液晶画面の少々の発光でさえ禁止している観察地あり。
持参するもの
懐中電灯(ところにより持参さえ禁止される)
虫刺され・かゆみ止め薬(蚊対策、携帯用蚊取り線香等は使用しない)
ホタルの一生
5月~6月 産卵、約30日で孵化。幼虫は生後2mmから25mmまで成長。餌は主にカワニナ(川蜷)という淡水性の巻貝。
翌年3月 幼虫は雨の日に上陸し地中に潜る。土で繭(まゆ)を作りその中で蛹(さなぎ)に変態する。
5月~6月 羽化して成虫に。”ゲンジボタルの幼虫はカワニナしか食べない”と長いことまことしやかに囁かれてきたが、その他の貝やミミズなども捕食することが明らかになっている。カワニナが大好物であることに変わりはないようだが。
ゲンジボタルの幼虫 2017/02/13
川崎市多摩区
生田緑地(西端・戸隠不動口~整備事務所間に生田緑地ホタルの国、6月中旬~下旬のみ開園、撮影禁止、自生という)
横浜市中区
三溪園(大池上流の小川、6月上旬に -21:00 夜間開園・三重塔ライトアップ「蛍の夕べ」、6月上旬の週末にホタル観察コーナー=旧燈明寺本堂(国重文、通常非公開)内部で虫かごに入れたホタルの展示)
横浜市金沢区
金沢自然公園(北谷口外)、大道(侍従川、6月中旬にふるさと侍従川に親しむ会主催のホタル観察会)
横浜市栄区
横浜自然観察の森(長倉町住宅地側の入口を南下しトイレ過ぎ左手に「ゲンジボタルの谷」、ゲンジボタル・ヘイケボタルの保全地区として「ふるさといきものの里百選」)、瀬上市民の森(せがみ-)・瀬上沢、荒井沢市民の森
横浜市戸塚区
名瀬アメニティー(名瀬川)、舞岡公園
横須賀市
追浜東町、長浦町三丁目(安針塚駅南側)、田浦泉町(田浦梅林東側)、田浦大作町(田浦梅林西側)、田浦町四丁目(国道16号田浦四丁目交差点を西へ)、西逸見町三丁目、馬堀自然教育園(5月下旬事前応募の観察会でのみ)、小田和川(太田和ほたるの里=三浦正八幡宮北東、5月中旬~7月中旬 17:00-21:00 車両進入禁止)、観音崎公園、衣笠山公園ほたるの里、岩戸(岩戸川の満願寺前)、YRP水辺公園、久村、野比(久里浜医療センター北側棚田脇の千駄川)、長沢、小松ヶ池、水間神社(引橋交差点から路地を東へ入る)、子安の里、前田川、長井海の手公園ソレイユの丘(5月下旬事前応募の観察会でのみ)
三浦市
北川湿地(三戸、国道134号線三戸入口交差点の南南西)、小網代の森(主にゲンジボタル=5月下旬~6月上旬 開場時間延長(-21:00)・「北尾根入口~えのきテラス」は通行不可、ヘイケボタルも)
葉山町
木古庭(下山川の本円寺北側)、上山口(下山川の北側各支流=境橋バス停北川の大沢谷川、上山口小学校・西光寺北側ビオトープの猪俣川寺前谷戸、大昌寺東の栗坪川、湘南国際村入口交差点北東の新沢川、6月中旬~下旬に1回葉山ホタルの会主催観察会・有料1,000円・猪俣川寺前谷戸)、森戸川上流(川久保交差点を南下しハイキングコースへ)
逗子市
東逗子(5月中旬、田越川の光照寺裏を中心に)、久木川(6月上旬に「ホタルをみる夕べ」を久木小学校中学校共同グラウンド内で開催)、久木大池南側水路
鎌倉市
二階堂(二階堂川の第二小学校のすぐ北西、獅子舞入口)、比企谷妙本寺(参道の坂上る途中右手)、名越(逆川、「鎌倉市大町逆川」がゲンジボタルの保全地区として「ふるさといきものの里百選」)、鶴岡八幡宮柳原神池(6月中旬の蛍放生祭(ほたるまつり)以降1週間は蛍鑑路を一般開放 ※自然発生はない)、扇川(雪ノ下一丁目など)、佐助稲荷神社、台峯(倉久保の谷戸=魯山人邸跡~谷戸池)、鎌倉中央公園(田んぼ、小段谷戸、6月および7月に夜の自然観察会)、広町緑地(津村・御所谷入口を入って左へ進む、6月中旬に「広町のゲンジボタル観察会」・湘南モノレール西鎌倉駅集合・資料ガイド付き300円・事前申込制)、鎌倉湖せせらぎの小径
藤沢市
石川丸山谷戸、藤沢市大清水浄化センター(飼育用ビニールハウス内、6月上旬にほたる鑑賞の夕べ ※平成26年(2014)をもって打ち切り)
寒川町
茅ヶ崎市
芹沢(茅ケ崎里山公園芹沢の池北・腰掛神社西)
平塚市
金目親水公園(5月中旬、参照/悠久と癒しの郷 金目(毎日の飛翔数を掲載))、下吉沢(溜池下 ※飛翔確認できない)、平塚市土屋七色の里(土屋公民館辺の私有地内に新設されたビオトープ、6月中旬に土屋里地里山再生グループ「源平ほたる合戦 蛍覧会」開催・中学生以上1,000円)、土屋霊園、土屋霊園入口(北/駒ケ滝入口の田園一帯、南/土屋霊園と愛宕神社間にある田園一帯)、土屋愛宕(愛宕神社南西谷戸の田園一帯)
大磯町
谷戸観音(西小磯農業センター北の西小磯田園一帯)、虫窪(小田原厚木道路大磯インターチェンジ近く ※飛翔確認できない)、長谷川(虫窪地区「下田」バス停下・谷を見下ろして遠目に)
二宮町
せせらぎ公園(アジサイ・ハナショウブも、6月上旬にホタル観賞会、期間中以外は08:30-17:00開園のため観賞不可)
※以上いずれのゲンジボタルも、自生ないし近隣の同一流域から移入したものを保護育成したのか、外来の移入種(観光用に他県他市から持ち込んだもの、ときに侵略的外来種になる)なのかは定かでない。
秦野市
鶴巻(鶴巻ガーデンシティひかりの街テニスコートの東方にあるビニールハウスの西隣にビオトープ、鶴巻ホタルの会)
箱根町
箱根湯本・はたる公園
下旬
ナマズ
鯰 魚類/ナマズ目/ナマズ科/ナマズ属 産卵期/5月下旬~6月中旬
食用在来種
マナマズ(真鯰)とも。琵琶湖(滋賀県)固有の二種を除けば、日本にいるナマズはすべて本種一種のみである(※後述)。川に生息する淡水魚。普通種。コイ(鯉)などと違って普通に”いる”ことが知られていないのは、川の底で暮らしていて水面に姿を現さないため。しかも夜行性で、昼間は動かない。日が沈むとこそこそ動き出し、小魚などを丸呑みする。肉食。食欲旺盛。60cm位にまで巨大化するので、とてもではないが一般家庭では飼育できないだろう。
※平成30年 中部地方の清流に生息するタニガワナマズ(谷川鯰)が新種と判明し、日本では四種類目のナマズになった。(8月16日 CBCテレビ)
産卵は、梅雨前の時期に水が張られた田んぼに入り込み、基本的には夜に行う。一匹のメスを数匹のオスが追い掛け回し、渦を巻くようにばちゃばちゃとやっていたら産卵の最中。日中、田んぼにシラサギ(白鷺)が集まっていたらそこにナマズなどがたくさんいるかもしれない。
稚魚はうっかりするとオタマジャクシ(カエルの子)と見間違う。頭は丸く尾は細く、というメリハリが感じられないやつはナマズの稚魚かもしれない。顔を近づけてよおく見れば、ナマズには髭(ひげ)があるので見分けがつくだろう。6月上旬~中旬、用水路の縁に茂った藻(も)の辺りを網ですくえば子ナマズは簡単に捕れる。6月末には用水路から姿を消すので、川へ下っているかもしれない。
日本では古くから食用魚だったが、現在はコイ、フナ(鮒)、ドジョウ(泥鰌)などと同じでほとんど食卓に上ることはない。淡水魚なので臭みあり。昭和の高度経済成長期に川の水質が汚染されて川底にはヘドロが堆積したこともあってか、釣ったナマズを食べると少々泥臭いともっぱらの悪評である。脂の乗りも悪く、淡白な白身魚のようでおいしくないという。サバ(鯖)やタラ(鱈)に近いとか。
ウナギに取って代わる?ウナギ味の近大ナマズ
平成27年(2015)近畿大学農学部水産学科(奈良県奈良市)の有路昌彦(ありじ-)准教授が開発した「ウナギ味のナマズ」の産業化を目的に、生産パートナーである有限会社牧原養鰻(鹿児県東串良町)が日本なまず生産株式会社を設立。同氏が取締役に就任した。資源の減少と価格の高騰が続いた挙句、平成26年(2014)には国際自然保護連合(IUCN)レッドリストで「絶滅危惧IB類(EN)」に指定される事態になったウナギ(ニホンウナギ)に代わって、土用の丑の日に養殖のナマズを売り出せないかと目論んだものである。近大マグロ(世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロ)で既に名を上げていた同氏のプロジェクトとあって、連日マスコミに取り上げられ世間の話題をかっさらった。
平成28年(2016)土用の丑の日にイオンなどが近代ナマズの蒲焼を販売。価格はおよそ、国産ウナギの蒲焼1,800円、近代ナマズの蒲焼1,500円。いずれも半身(一人前)、長さ同程度(幅・厚みはナマズの方がある)。
ワイドショーなどは「意外と脂が乗っていておいしい、臭みもない」と徹底した提灯記事に終始したが、ネットの声は「これはこれでありだがウナギではない」「ウナギの蒲焼かサンマの蒲焼かと聞かれればサンマの方が近い」といった評価が大勢を占めた。おいしいナマズではあったが、ウナギにはなれなかったようだ。今後に期待。
なお本プロジェクトで重要なのは、もはや食べるべきではないレベルに達してしまった稀少種のウナギを養殖魚で代用できるかどうかという点である。
湘南タゲリ米の里(下流→用水路→魚道→水田の道順で入り込む、魚道に網が仕掛けられていたら観察会でナマズなどを見せるためのもの)
モリアオガエル
森青蛙 両生類/無尾目/アオガエル科/アオガエル属 産卵期/5月下旬~6月
在来種外来種稀少保護
神奈川県レッドリスト2006「要注意種」
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)
竦み林檎貝 軟体動物/原始紐舌目/リンゴガイ科 産卵期/5月下旬~9月
有毒危険外来種駆除
外来生物法「要注意外来生物」(廃止)
生態系被害防止外来種リスト「重点対策外来種」
国際自然保護連合(IUCN)「世界の侵略的外来種ワースト100」
日本生態学会「日本の侵略的外来種ワースト100」
クワガタムシ
鍬形虫 昆虫/甲虫目/クワガタムシ科 出現期/5月末~9月
在来種稀少保護
クワガタではなくクワガタムシが正しい呼び名。カブトムシ(甲虫)は武者が頭にかぶる兜(かぶと)のようであるからその名があるが、クワガタムシも兜の立物(たてもの)と呼ばれる角(つの)のようなあの飾りに因んだ名前である。
カブトムシ同様にクヌギ(橡)の樹液に集るが、カブトムシの最盛期(7月中旬~8月中旬)はどこに追いやられているのか姿をあまり見かけない。なおクヌギのみならず、オニグルミ(鬼胡桃)やヤナギ(柳)など多くの多種多様な広葉樹の樹液に集(たか)る。夜行性。
幼虫は雑木林で倒れているクヌギなどの朽ち木の中にいるが、近年は雑木林そのものが減少、公園では朽ち木が片付けられてしまい、生息場所がなくなっているのが現状。またクワガタ採集マニアが朽ち木を破壊して中にいる幼虫や成虫を根こそぎ持ち去る「材割り」という悪質な行為を繰り返しているため、頭数は減る一方だろう。
コクワガタ
小鍬形 昆虫/甲虫目/クワガタムシ科/オオクワガタ属 出現期/5月末~9月
在来種
通称コクワ。小型のクワガタで、最も頻繁に見かけることができる普通種。最も早い時期から見かけるクワガタでもある。大顎(おおあご)にある歯(棘になっている部分)は一ヶ所のみ。寿命は一年ないし二年(冬眠する)。
コクワガタ 葉山町・逗子市・森戸川源流 2017/10/08
スジクワガタ
条鍬形 昆虫/甲虫目/クワガタムシ科/オオクワガタ属
在来種稀少保護
見た目はほぼコクワガタ(小鍬形)に同じだが、大顎の歯は複数。
ノコギリクワガタ
鋸鍬形 昆虫/甲虫目/クワガタムシ科/ノコギリクワガタ属 出現期/6月~9月
在来種保護
ヒラタクワガタ
花データ 昆虫/甲虫目/クワガタムシ科/オオクワガタ属 出現期/6月中旬~7月初旬
在来種稀少保護
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧II類」
通称ヒラタ。名は平たいクワガタの意。体が特に薄っぺらいわけではないが。大型。太い顎には一対の大きな歯があり、それより先端にはぎざぎざの小歯が並ぶ。全体的にボリューム感溢れる体型で、大型に育ったコクワガタ(小鍬形)と見間違うことはない(コクワガタなのかヒラタクワガタなのか判断に迷う個体はまず間違いなくコクワガタ)。多湿な環境を好むのか、河川敷に比較的多く生息していることが知られる。湘南・鎌倉地方で一般人が目にする機会はないだろう。
ミヤマクワガタ
深山鍬形 昆虫/甲虫目/クワガタムシ科/ミヤマクワガタ属 出現期/6月末~7月中旬
在来種稀少保護
神奈川県レッドリスト2006「要注意種」
通称ミヤマ。山地に生息し、比較的涼しい場所を好む。頭部の突起がトリケラトプスのようでごつく格好いい。全国的には普通種だが、湘南・鎌倉地方では、小型個体やカラス(烏)に食べられたバラバラ死体は見るが、大型個体は稀少。成虫は越冬できず、寿命はその夏限り。
オオクワガタ
大鍬形 昆虫/甲虫目/クワガタムシ科/オオクワガタ属
在来種稀少保護
環境省レッドリスト2018「絶滅危惧II類(VU)」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧I類」
通称オオクワ。日本最大級のクワガタ(ヒラタクワガタ(平鍬形)も同等)。全身黒色光沢で、見る者を圧倒する衝撃的な美しさがある。「黒いダイヤ」とも呼ばれ、バブル期(1986-1991)には一匹数十万円もの高額で取引されていた。生息範囲は広く意外とどこにでもいるというが、生息数が少なすぎて一般人が出遭える機会は皆無。性格は極めて臆病で、クヌギ(橡)の樹皮の割れ目などに挟まったまま動かない。動かないせいか、寿命は長くて約三年。