ヌマガエル

沼蛙 両生類/無尾目/ヌマガエル科/ヌマガエル属 産卵期/5月~7月

在来種外来種

ヌマガエル 藤沢市・江の島 2017/08/19

ヌマガエル 藤沢市・江の島 2017/08/19

水田などの止水周辺の陸上に生息するカエルの一種。やや開けた草むらに踏み込むとぴょんぴょん飛び跳ね逃げてゆく黒っぽい小型のカエルは、このヌマガエルかもしれない。大きさはアマガエル(雨蛙)の大きめ個体と同程度かもう少し大きめ。姿は褐色で黒っぽい斑紋が入る気色悪い系。イボもあるため見た目は毒々しいが、無毒。顔は細く、先端の鼻の辺りでよく尖る。目はあまり離れていない。陸生なため脚力が強いアスリートで、ジャンプ力に優れる。繁殖期は喉(のど)にある鳴嚢(めいのう)を膨らませてゲーゲーゲー(グェーグェーグェー、ガーガーガー)と比較的高音で鳴く。

畦に身をひそめて獲物を待つヌマガエル 藤沢市・石川丸山谷戸 2017/08/19

畦に身をひそめて獲物を待つヌマガエル 藤沢市・石川丸山谷戸 2017/08/19

普段は田んぼの畔の土陰あるいは草陰にじっと身をひそめており、目の前を小さいガ(蛾)やらクモ(蜘蛛)やらバッタ(飛蝗)の仲間などが通過をすればぴょんと飛びついて捕食する。

草に身をひそめて獲物を待つヌマガエル 藤沢市・石川丸山谷戸 2017/08/19

草に身をひそめて獲物を待つヌマガエル 藤沢市・石川丸山谷戸 2017/08/19

ビジュアルは、生息場所が重複もするツチガエル(土蛙)に雰囲気が似る。ヌマガエルは黄土色ないし焦げ茶色ベース(個体差あり)に、黒っぽい斑紋が背面全面に入る。目と目の間にU字(V字)の斑が入るのが見分けのポイント。背中にあるイボはさほど明瞭にはぶつぶつしない。腹側は白色で、ツチガエルのように斑模様が全面に入ることはない。

ヌマガエル(藤沢市・引地川親水公園湿性植物園産)の見分け方

ヌマガエル(藤沢市・引地川親水公園湿性植物園産)の見分け方

逃げ方にも違いがあり、人の気配を察知すると陸上をぴょんぴょん飛び跳ねて逃げてゆくのがヌマガエル、田んぼに向かって一発ジャンプしてすぐさま水中に飛び込んでしまうのがツチガエルだ。

畦から飛び跳ねて水が抜かれた田んぼに逃げたヌマガエル 藤沢市大庭 2018/10/02

畦から飛び跳ねて水が抜かれた田んぼに逃げたヌマガエル 藤沢市大庭 2018/10/02

ヌマガエル 藤沢市・引地川親水公園湿性植物園 2016/04/25

ヌマガエル 藤沢市・引地川親水公園湿性植物園 2016/04/25

静岡県以西のカエルで神奈川県には分布しないとされてきたが、平成時代(1989-)に入ってから神奈川県内での”発見”が相次いでいる。地球温暖化などの要因で生息域を北方へ広げているのか、人為的に持ち込まれたのが定着したのか、じつは元々生息していたのか、定かでない。イボガエルはふつうツチガエルをいうが、このヌマガエルも混同されてきた可能性も否定はできない。一応のところは国内外来種という扱い。となれば、田んぼ周辺で生活もするツチガエルやアマガエルを追いやってしまう可能性も疑ってみておきたい。

ヌマガエル 藤沢市・石川丸山谷戸 2017/08/19

メタボリック体形のヌマガエル 藤沢市・石川丸山谷戸 2017/08/19

ヌマガエル 藤沢市・石川丸山谷戸 2017/08/19

ヌマガエル 藤沢市・石川丸山谷戸 2017/08/19

産卵は、水田などの止水中に行う。アカガエル(赤蛙)より卵塊の結束が弱く分離しやすいという。


藤沢市・石川丸山谷戸(水田周辺)、藤沢市大庭・引地川親水公園湿性植物園(チガヤの草むら周辺に、池はゴールデンウィーク以降ザリガニ捕りの子供に荒らされ産卵等確認不能)、藤沢市大庭・引地川右岸の田んぼ、藤沢市稲荷・引地川左岸土手(乾燥した荒れ草地周辺)

江の島(西緑地(バイク駐輪場)、産卵地は不明)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする