ヨウシュヤマゴボウ

洋種山牛蒡 ナデシコ目/ヤマゴボウ科/ヤマゴボウ属 花期/6月~9月 結実期/9月中旬~10月
学名/Phytolacca americana L.

有毒外来種駆除

ヨウシュヤマゴボウ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/06/21

ヨウシュヤマゴボウ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/06/21

北米原産の大型な多年草で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。アメリカヤマゴボウ(あめりか山牛蒡)とも。ありとあらゆる所に勝手に生えて来て、特に道端や荒れ地、林縁部などに帰化が多い。ときに人の背丈を超えて大きく育つので、見つけ次第早めに駆除してしまいたい。多年草なので根などが残っていれば来年また生えて来てしまうかもしれないが。目立った特徴がない姿をしているので若いうちは何者なのか判断できず放置され、”ヨウシュヤマゴボウだったか”と気づいた頃にはもう大きく成長してしまっており頑丈過ぎて人力では引っこ抜けなくなってしまう、結構厄介な帰化雑草。湘南・鎌倉・三浦半島で普通種。実がおもしろいとして栽培しているのか、小鳥が食べに来ることを期待しているのか、あるいはただ放ったらかしているだけかは知らないが、民家の庭で見かけることも多々あり。

ヨウシュヤマゴボウ 鎌倉市・田楽辻子の道 2019/08/11

ヨウシュヤマゴボウ 鎌倉市・田楽辻子の道 2019/08/11

ヨウシュヤマゴボウの発芽 茅ヶ崎市浜之郷 2020/04/12

#ヨウシュヤマゴボウの発芽 茅ヶ崎市浜之郷 2020/04/12

ヨウシュヤマゴボウの芽 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/25

ヨウシュヤマゴボウの芽 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/25

若めなヨウシュヤマゴボウ 平塚市虹ケ浜 2019/06/18

若めなヨウシュヤマゴボウ 平塚市虹ケ浜 2019/06/18

ヨウシュヤマゴボウ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/06/21

ヨウシュヤマゴボウ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/06/21

葉の形状に目だった特徴がないので、大きく成長するまでそれと気づきづらい。全草無毛。

ヨウシュヤマゴボウの葉 藤沢市・新林公園 2016/10/16

ヨウシュヤマゴボウの葉 藤沢市・新林公園 2016/10/16

ヨウシュヤマゴボウの葉 平塚市虹ケ浜 2019/06/18

ヨウシュヤマゴボウの葉 平塚市虹ケ浜 2019/06/18

ヨウシュヤマゴボウの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/07

#ヨウシュヤマゴボウの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/07

葉は互生。支脈は葉の縁(ふち)に達しない環結脈(Brochidodromous)。

ヨウシュヤマゴボウの葉脈 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/07

#ヨウシュヤマゴボウの葉脈 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/07

葉の先端には棘(とげ)のようなものが付いており尖る。

ヨウシュヤマゴボウの棘状に尖る葉先 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/07

#ヨウシュヤマゴボウの棘状に尖る葉先 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/07

ヨウシュヤマゴボウの葉裏 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/07

#ヨウシュヤマゴボウの葉裏 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/07

茎は(芽生えのときから)赤紫色を帯びる傾向あり。茎を切断すると、赤紫色の汁が‥まったく出て来なかった。

ヨウシュヤマゴボウの茎 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/07

#ヨウシュヤマゴボウの茎 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/07

ヨウシュヤマゴボウの茎の切断面 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/21

#ヨウシュヤマゴボウの茎の切断面 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/21

根は直線的に成長し、ゴボウ(牛蒡)あるいはハマダイコン(浜大根)のように太くなる。毒があるので食べてはいけない。

ヨウシュヤマゴボウの若い一年物の根(曲がっているのは鉢で栽培したため) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/21

#ヨウシュヤマゴボウの若い一年物の根(曲がっているのは鉢で栽培したため) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/21

ヨウシュヤマゴボウの若い一年物の根(曲がっているのは鉢で栽培したため) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/21

#ヨウシュヤマゴボウの若い一年物の根(曲がっているのは鉢で栽培したため) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/21

ヨウシュヤマゴボウの根の切断面 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/21

#ヨウシュヤマゴボウの根の切断面 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/21

ヨウシュヤマゴボウの年季の入った根 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/01/10

#ヨウシュヤマゴボウの年季の入った根 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/01/10

茎が緑色で短めの花序が直立する単なるヤマゴボウは近似の別種。三浦丘陵や大磯丘陵に栽培逸出の帰化植物として稀にあるらしい。惣菜として市販されている通称ヤマゴボウはモリアザミ(森薊)の根であって、これはまったくの別種。丹沢などには自生種マルミノヤマゴボウ(丸実の山牛蒡)あり。

ヨウシュヤマゴボウの花

花序は長く、上向き。ときに自重で垂れ気味になる(それでも穂先は立ち上がろうとしてくるが)。白っぽいと感じるときが花が咲いている状態。

ヨウシュヤマゴボウの若い蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/14

#ヨウシュヤマゴボウの若い蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/14

ヨウシュヤマゴボウ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/06/21

ヨウシュヤマゴボウ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/06/21

ヨウシュヤマゴボウ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/06/21

ヨウシュヤマゴボウ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/06/21

ヨウシュヤマゴボウの実

ブドウ(葡萄)あるいはブルーベリーのような姿の実ができる。果序は下垂する。ワインでも作れそうな実の様子からヨウシュヤマブドウ(洋種山葡萄)と呼び間違えてしまいそうになる。ジューシーでおいしそうな見た目をしているが、有毒なので食べてはいけない。厚生労働省によれば平成25年(2013)から令和4年(2022)の十年間で嘔吐や下痢などの食中毒事件が4件(患者数4名、死者なし)発生している。果汁が衣服に付着してしまうと落ちにくいので注意したい。

ヨウシュヤマゴボウの若い実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

#ヨウシュヤマゴボウの若い実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

ヨウシュヤマゴボウの一部熟し始めた若い実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

#ヨウシュヤマゴボウの一部熟し始めた若い実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

ヨウシュヤマゴボウの実 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/10/04

ヨウシュヤマゴボウの実 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/10/04

ヨウシュヤマゴボウの熟しかけている実 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/10/04

ヨウシュヤマゴボウの熟しかけている実 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/10/04

ヨウシュヤマゴボウの熟しかけている実 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/10/04

ヨウシュヤマゴボウの熟しかけている実 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/10/04

ヨウシュヤマゴボウの熟した実 鎌倉市・文覚上人屋敷跡 2018/09/28

ヨウシュヤマゴボウの熟した実 鎌倉市・文覚上人屋敷跡 2018/09/28

ヨウシュヤマゴボウの色だけ濃くなった不出来な実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

#ヨウシュヤマゴボウの色だけ濃くなった不出来な実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

ヨウシュヤマゴボウの色だけ濃くなった不出来な実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

#ヨウシュヤマゴボウの色だけ濃くなった不出来な実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01


#成就院(西結界門内)、英勝寺

清水谷(梅林)、#氷室椿庭園