犬沼虎の尾 ツツジ目/サクラソウ科/オカトラノオ属 花期/6月中旬~7月中旬
学名/Lysimachia × pilophora (Honda) Honda
自生種稀少
イヌヌマトラノオ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2019/07/05
湿地周辺に生える多年草。自然界で生まれた、オカトラノオ(丘虎の尾)とヌマトラノオ(沼虎の尾)の雑種。従って、両者が交雑し得る場所に生え、両者の中間的な性質を持つ。全体的な大きさ、花期、花序の湾曲具合、小花の数、葉の形状、などに着目し、オカトラノオともヌマトラノオとも断定しがたいもの。雑種なので、個体差(振れ幅)は大きいと思われる。湘南・鎌倉・三浦半島ではヌマトラノオをまず見かけないので、イヌヌマトラノオもほぼないものと思われる。
#イヌヌマトラノオの群落 箱根湿生花園 2023/07/02
#イヌヌマトラノオの群落 箱根湿生花園 2023/07/02
イヌヌマトラノオの葉 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2019/07/05
イヌヌマトラノオの花
ヌマトラノオと違ってまっすぐ直立せず、オカトラノオのように湾曲する傾向あり。小花はヌマトラノオより多め。花期は両者の中間になるはず。
イヌヌマトラノオ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2019/07/05
イヌヌマトラノオ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2019/07/05
東京都港区・#国立科学博物館附属自然教育園(水生植物園、6月末~7月上旬)、横浜市栄区・横浜自然観察の森(ヌマトラノオとされているが花弁の縁(ふち)が内側に巻くというオカトラノオの性質が出ている)
箱根湿生花園(7月上旬、④ヌマガヤ草原区=ヌマトラノオと称しているがその近くなどにオカトラノオがありイヌヌマトラノオ化している疑い、仙石原湿原植生復元区などに大量)