シロバナムシヨケギク

白花虫除菊 キク目/キク科/ヨモギギク属 花期/5月中旬~6月上旬
学名/Tanacetum cinerariifolium (Trevir.) Sch.Bip.

有毒外来種改良種稀少

シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22

#シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22

バルカン半島(旧ユーゴスラビア=クロアチア、セルビアなど)を原産とする多年草(宿根草)。昆虫などにとって神経毒となるピレトリンという天然成分を含んでおり、殺虫剤・虫除け剤として利用されている。別名ジョチュウギク(除虫菊)。日本では明治23年(1890)、現在のKINCHO(金鳥、社名は大日本除虫菊)の創業者上山英一郎(うえやま えいいちろう)によって本種の成分を使った蚊取り線香が発明された。その影響でかつては主に西日本で大々的に栽培されていたらしい。現在は化学合成されたピレスロイドに取って代わられ、一般的な殺虫剤や蚊取り線香類にはピレトリンは使われていない。花はシャスタ・デイジーに似た白菊で観賞に足るため、ごく希に園芸店で販売されていることがある。草丈は適度にひょろっと高さ40~60cm程度になる。茎は細いが、シャスタ・デイジーより姿は荒れにくい。栽培は、水はけの良い土を用い、よく日に当てる。蒸れに弱いようなので梅雨から真夏の間(6月中旬~9月)は特に株元を風通し良くする。軟弱な植物ではないので、さほど手を掛けずとも毎年よく育ちよく咲いてくれるはず。栽培難易度は平易。カ(蚊)のみならず昆虫全般および爬虫類・両生類・魚類にも毒性が高いので、取り扱いには注意する。なお本種を少々庭に置いたからとて、庭からカやハエ(蠅)がいなくなるとかそのような威力はない。

シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/21

#シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/21

シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/21

#シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/21

シロバナムシヨケギクの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/18

#シロバナムシヨケギクの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/18

シロバナムシヨケギクの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22

#シロバナムシヨケギクの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22

シロバナムシヨケギクの茎葉 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/18

#シロバナムシヨケギクの茎葉 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/18

アカバナムシヨケギク(赤花虫除菊)なる近似の別種がある。なお蚊取り線香の燃える固形成分はタブ粉といい、タブノキ(椨)の樹皮などを粉末にしたものである。

シロバナムシヨケギクの花

特に目新しい感じはしない、シャスタ・デイジーに似てやや小型な白菊の花が咲く。現代の民家の狭い庭で栽培するのにちょうどよい大きさで、花径3~4.5cm程度。時折、ハエが止まっている。

シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22

#シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22

シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22

#シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22

シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/18

#シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/18

シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22

#シロバナムシヨケギク 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22

シロバナムシヨケギクの総苞 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/18

#シロバナムシヨケギクの総苞 茅ヶ崎市浜之郷 2024/05/18


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