泰山木、大山木 モクレン目/モクレン科/モクレン属 花期/5月下旬~6月 結実期/10月下旬~11月上旬
学名/Magnolia grandiflora L.
外来種改良種
#タイサンボク 鎌倉市・浄光明寺 2017/06/14
名前からして原産地は中国なのかと思いきや意外にもアメリカ合衆国という常緑高木。品種にもよるが、ふつうかなりの大木に成長する。ハクモクレン(白木蓮)の仲間で、花だけ見ると五月に咲くホオノキ(朴の木)と見紛(みまが)う可能性がなくもないか。寺境内や公園に植えられている。訛ってかタイザンボクと呼ぶ人あり。花の姿からハクレンボク(白蓮木)とも。
#タイサンボク(’ブランチャード’) 平塚市・花菜ガーデン 2019/12/20
開花の少し前から若葉が出始める。葉は大きく硬い。縁(ふち)は鋸歯ない全縁(ぜんえん)。葉表は濃い緑色で、葉裏は茶色。大きな葉という点ではタラヨウ(多羅葉)に似るが、タラヨウは鋸歯があり、葉裏は明るい緑色である。
#タイサンボクの展葉 鎌倉市・長勝寺 2024/05/19
#タイサンボクの葉 平塚市・花菜ガーデン 2017/12/07
#タイサンボクの葉 秦野市・葛葉緑地 2018/12/29
#タイサンボクの葉裏 秦野市・葛葉緑地 2018/12/29
下から見上げた#タイサンボク(’ブランチャード’) 平塚市・花菜ガーデン 2019/12/20
葉が細めで葉裏が茶色が薄い変種にホソバタイサンボク(細葉泰山木)なるものがありこれも栽培されていると聞くが、タイサンボク自体に園芸品種多く、ホソバタイサンボクの葉は決して細いと感じられるものでもないため、両者を明瞭に見分けられるものかは疑問。葉裏の茶色い毛がなくなる特徴あり。※本頁では、植物園等で樹名板が掲示されているものや明確に違いが感じられるものを除いて、両者を区別せずタイサンボクとして扱う。
#ホソバタイサンボク 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19
#ホソバタイサンボクの緑色になる葉裏 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19
タイサンボクの花
ハクモクレンよりも花数はまばらだがかなり大きく、近くに寄れば甘い香りが強く漂う。花色は白。赤や黄色などはない。ハス(蓮)の花と同様、完全に開いてしまったら終わり。
#タイサンボクの蕾 鎌倉市・長勝寺 2024/05/19
#タイサンボクの開花直前の蕾 横須賀市吉倉町 2024/06/25
#タイサンボクの若い花 横浜市金沢区・金沢自然公園 2024/06/27
#タイサンボク 横須賀市吉倉町 2024/06/25
#タイサンボク 鎌倉市・浄光明寺 2017/06/14
#タイサンボクの咲き終わりかけの花 平塚市・花菜ガーデン 2020/06/29
外国原産種も含めて、日本国内でふつうに栽培されている植物として最も大きな花はこのタイサンボクの花といってよいだろうと思う。(自生種に限定すれば、日本最大の花はホオノキの花。)
#タイサンボクの終わった花 鎌倉市・長勝寺 2017/06/14
タイサンボクの実
#タイサンボクの若い実 横須賀市吉倉町 2024/06/25
#タイサンボクの実 鎌倉市・浄光明寺 2017/10/09
#タイサンボクの実 鎌倉市・浄光明寺 2017/10/09
#タイサンボクの実 鎌倉市・長勝寺 2017/10/09
#タイサンボクの種子放出後の実 鎌倉市・浄光明寺 2017/11/16
#タイサンボクの種子放出後の実 秦野市・葛葉緑地 2018/12/29
東京都調布市・#神代植物公園(ホソバタイサンボク)
#長勝寺(六地蔵上・本師堂への階段脇、ヤブカ多い)、#円覚寺佛日庵(魯迅より贈られたもの)、#浄光明寺(山門入ってすぐ右前方)、#大船フラワーセンター(ボタン園の玉縄中学校べりに矮性品種’リトルジェム’)、#花菜ガーデン(往にし方の小庭に園芸種各種、ホソバタイサンボクやヒメタイサンボクも)
#日蓮聖人辻説法跡(花は高所のみ)、鎌倉市植木・#龍宝寺(本堂下駐車場)、平塚市・#総合公園(日本庭園入口外に大樹)