ハクモクレン

白木蓮 モクレン目/モクレン科/モクレン属 花期/3月中旬~下旬 結実期/9月~10月
学名/Magnolia denudata Desr.

外来種改良種

ハクモクレン 茅ヶ崎市・常顕寺 2019/03/13

#ハクモクレン 茅ヶ崎市・常顕寺 2019/03/13

中国原産の落葉高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。花は白色。単にモクレンといった場合は本来は花が紫色のシモクレン(紫木蓮)を指すが、昭和時代(-1989)後期にハクモクレンの人気が高まり公園木などとして主流になるにつれハクモクレンを単にモクレンと呼んでしまう人が増えてきた。ときにその園芸種等も含めて総称としても。ハクモクレンとシモクレンの交配種はサラサモクレン(更紗木蓮)という。これらは海外でも人気が高いため園芸品種が多く、全部ひっくるめてモクレン属を意味するマグノリア(Magnolia)の名で呼ばれることも。

ハクモクレン、大船観音と 鎌倉市岡本 2017/03/18

#ハクモクレン、大船観音と 鎌倉市岡本 2017/03/18

ハクモクレン 鎌倉市・円覚寺仏日庵 2017/03/25

#ハクモクレン 鎌倉市・円覚寺仏日庵 2017/03/25

ハクモクレン 逗子市・蘆花記念公園旧脇村邸 2019/03/14

#ハクモクレン 逗子市・蘆花記念公園旧脇村邸 2019/03/14

ハクモクレン 横浜市金沢区・金沢自然公園 2017/03/18

#ハクモクレン 横浜市金沢区・金沢自然公園 2017/03/18

秋のハクモクレン 横浜市戸塚区・舞岡公園 2020/11/14

秋の#ハクモクレン 横浜市戸塚区・舞岡公園 2020/11/14

ハクモクレンの葉 平塚市・総合公園 2017/05/16

#ハクモクレンの葉 平塚市・総合公園 2017/05/16

ハクモクレンの葉 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26

#ハクモクレンの葉 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26

ハクモクレンの葉 松田町・最明寺史跡公園 2019/10/23

#ハクモクレンの葉 松田町・最明寺史跡公園 2019/10/23

ハクモクレンの花

マグノリアの蕾は、陽の当たる南面がふっくらと膨らみ、その反動で蕾の先っぽが皆、北を向く。ゆえに「磁石の木」と呼ばれることがある。

まだ葉が開いていない大樹にハクモクレンの純白の花が数多く咲いていたなら、空の青色を背景に見応え抜群。幅広で豊かな花弁(と萼片が共に白色の同形で見分けがつかないため花被片と呼ぶ)はきれい。数えたことはないが、花被片は九枚(萼片三枚+花弁六枚)あるらしい。

ハクモクレン 逗子市・蘆花記念公園旧脇村邸 2019/03/14

#ハクモクレン 逗子市・蘆花記念公園旧脇村邸 2019/03/14

ハクモクレン 鎌倉市・宝戒寺 2018/03/13

#ハクモクレン 鎌倉市・宝戒寺 2018/03/13

ハクモクレン 平塚市・花菜ガーデン 2017/03/16

#ハクモクレン 平塚市・花菜ガーデン 2017/03/16

ただしその白い花弁は少しでも傷がついてしまうとほんの数分で茶色く変色してしまうという残念な難点あり。つまり風雨一発で見事に傷み、折れたり汚れたりした花を長々と散らすことなく晒し続けるという欠点を併せ持つ。ハクモクレン咲く春は天候が安定しない時季であるのがなんとも惜しい。また、ハクモクレンの花はヒヨドリ(鵯)に千切らればくばく食べられてしまうことも多い。

ちょうど見頃のはずもヒヨドリと強風で傷んだハクモクレン 鎌倉市山ノ内 2019/03/14

ちょうど見頃のはずもヒヨドリと強風で傷んだ#ハクモクレン 鎌倉市山ノ内 2019/03/14

花時に、花の直下に(露出した)葉を伴わない。一枚の葉っぱが花に付属していたらコブシ(辛夷)の疑い。

ハクモクレンの露出した葉を伴わない花の基部 横浜市金沢区・長浜公園 2023/03/12

#ハクモクレンの露出した葉を伴わない花の基部 横浜市金沢区・長浜公園 2023/03/12

明らかに花期が遅く6月中旬に咲くタイサンボク(泰山木)など、似た花は多い。

ハクモクレンの実

コブシ同様の実を付ける。本来の性質なのか交配された結果なのかは知らないが、実ができない株が多い。

ハクモクレンの実 松田町・最明寺史跡公園 2019/10/23

#ハクモクレンの実 松田町・最明寺史跡公園 2019/10/23

ハクモクレンの実 松田町・最明寺史跡公園 2019/10/23

#ハクモクレンの実 松田町・最明寺史跡公園 2019/10/23

ハクモクレンの実 松田町・最明寺史跡公園 2019/10/23

#ハクモクレンの実 松田町・最明寺史跡公園 2019/10/23


横須賀市・#坂本芦名線(大楠隧道東側)、#岩殿寺(本殿向って右手)、#明王院(※境内撮影禁止)、#宝戒寺(本堂向かい)、#明月院、#円覚寺佛日庵(山門入ってすぐ左、魯迅寄贈、やや遅咲き)、#長谷寺(下枝落とされた、妙智池南側に中国原産の近似種ミヤマガンショウも=カワヅザクラのピーク過ぎ・ハクモクレン咲き始めの頃に満開、白梅の残骸・紅梅の残り・散る前のカワヅザクラ・ミヤマガンショウとハクモクレンの白・サンシュユオウバイモドキの黄・アカバナミツマタの朱・ツバキとカンヒザクラの赤が3月15日前後に揃えば長谷寺で一番の華やぎに)、#遊行寺(放生池、東国花の寺百ヶ寺)

#鶴岡八幡宮(平家池入口、平成16年(2004)に故横山隆一邸から移植されたもの ※平成24年(2012)開花せず枯死のおそれ、平成25年(2013)滅失)、#別願寺(参道左手のマツの隣)、#浄智寺、#東慶寺、#浄光明寺(不動堂横、花は高所)、#笛田住宅前(鎌倉中央フローリスト、目を見張る大樹だったが台風塩害で樹勢衰え、のち枝落とし)、#大船観音下(県道402号沿い民家、葉小さい)

参考資料

『NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 モクレン、コブシの仲間』 倉重祐二 NHK出版発行(2014)

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タイサンボク

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