サフランモドキ

さふらん擬 クサスギカズラ目/ヒガンバナ科/タマスダレ属 花期/5月末~6月中旬、9月
学名/Zephyranthes carinata Herb.

外来種改良種

サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/13

#サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/13

園芸栽培される、熱帯アメリカ原産の半常緑(冬の葉は一部が枯れるなどとっ散らかる)の多年草。タマスダレ属に分類される植物を総称するゼフィランサスの名で呼ばれることも。花を見てもあまりタマスダレ(玉簾)にそっくりとは感じないだろうが。またサフランと誤認しうるものでもなく、もっと大型で草丈は人の膝(ひざ)下くらい。花期からしてユリ(百合)のような花だと感じる人はいるかもしれないがユリではなし。むしろヒガンバナ(彼岸花)の仲間である、が、ヒガンバナには似ていない。ホームセンターの園芸コーナーなどで春植え球根が手に入る。湘南・鎌倉・三浦半島では民家の庭や公園の花壇などで栽培されるが、さほど多くは見かけない。

サフランモドキの咲き始め 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/12

#サフランモドキの咲き始め(周辺の葉はクリスマスローズのもの) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/12

サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/13

#サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/13

サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/13

#サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/13

葉に、ヒガンバナ科の害虫として有名なハマオモトヨトウ(浜万年青夜盗)というガ(蛾)の幼虫が付くことがある。真夏の前後は要注意。

サフランモドキの葉に付いたハマオモトヨトウの幼虫 茅ヶ崎市浜之郷 2020/10/12

#サフランモドキの葉に付いたハマオモトヨトウの幼虫 茅ヶ崎市浜之郷 2020/10/12

サフランモドキの地表に露出した球根 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/12

#サフランモドキの地表に露出した球根 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/12

名前が紛らわしいイヌサフラン(犬サフラン)というのもあるが別種。サフランはアヤメ科、イヌサフランはユリ科、サフランドモキはヒガンバナ科と、素性はばらばら。

サフランモドキの花

ふつうは真夏の前、蒸し暑い梅雨時に咲く。雨後のタケノコ(筍)がごとく雨降りのあとに花茎(かけい)をにょきにょき伸ばして花を付ける性質が知られており、開花時期は天候に大きく左右されるかも。その性質からゼフィランサスは英名レイン・リリー(Rain lily、雨が降ると咲くユリの意)という。花色は女子が喜びそうなかわいらしい桃色(ピンク色)。雄蕊の葯は黄色、先端が三から五裂する雌蕊はぴんと長く伸びて白色。花持ちはよろしからず、開花三日目にはしんなりしおれて咲き終わる。

サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2017/05/31

#サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2017/05/31

サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/13

#サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/13

サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/13

#サフランモドキ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/13

真夏が終わって秋を感じ始めた頃にも花は咲く。要するに真夏の前後に開花するということ。夏前よりはふつう花数は少ないはずだが、目一杯咲くことがないわけではないので、もしかしたら真夏の直射日光を少し弱めてやるなどしておくと良いのかも。

そっくりな近似種にハブランサス(現在はゼフィランサスにまとめられている)なるものあり。上向きに花を咲かせるのがゼフィランサス、横向きに咲いていたらハブランサス、という見分け方が流布されているようながら、当てにならない。花喉部に雄蕊が収まっていたらハブランサスを疑いたい。他にもナツズイセン(夏水仙)、ホンアマリリス(本あまりりす)あたりも紛らわしいか。

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タマスダレ

イヌサフラン