キバナサフランモドキ

黄花さふらん擬　クサスギカズラ目／ヒガンバナ科／タマスダレ属　花期／8月～10月中旬
学名／Zephyranthes citrina Baker

外来種稀少

#キバナサフランモドキ（ゼフィランサス・シトリナ）　茅ヶ崎市浜之郷　2023/09/13

日当たりの良い場所で園芸栽培される、中米原産の多年草。球根植物。平たく申せば、黄色の花を咲かせるタマスダレ（玉簾）といった感じの植物。ただの色違い品種に見えてしまうほどよく似ているが別種。であれば本種はキバナタマスダレ（黄花玉簾）と名付けた方が万民が腑（ふ）に落ちるというものだが、その名はヒガンバナ科キバナタマスダレ属のステルンベルギア・ルテアという植物の和名になってしまっており、本種は黄色花のサフランモドキという位置付けに収まったようだ。サフランモドキはもっと大型で花茎（かけい）も長く伸びるのであんまり似ていないのだけれども。学名からゼフィランサス・シトリナ（ゼフィランサス・キトリナ）とも。単にゼフィランサスと総称されるものの一種である。ホームセンターの園芸コーナーで花の大和から春植え球根が市販されており（10球400円程度）入手は容易なれど、あまり栽培されているものを見かけない。栽培容易。よく増える。

#キバナサフランモドキ（ゼフィランサス・シトリナ）　茅ヶ崎市浜之郷　2023/08/21

#キバナサフランモドキ（ゼフィランサス・シトリナ）と#タマスダレ　茅ヶ崎市浜之郷　2023/09/13

#タマスダレと#キバナサフランモドキ（ゼフィランサス・シトリナ）　横須賀市長井・荒崎入口　2023/09/13

#キバナサフランモドキ（ゼフィランサス・シトリナ）と#タマスダレ　横須賀市長井・荒崎入口　2023/09/13

葉は細い線形。キバナタマスダレはもうちょっと幅広な扁平である。

#キバナサフランモドキ（ゼフィランサス・シトリナ）の葉　茅ヶ崎市浜之郷　2022/09/15

キバナサフランモドキの花

ほぼ黄色いタマスダレ。やや小振り。やや花弁細め。この手の植物は雨後によく成長して花を咲かせるので、総じて英名レイン・リリー（Rain lily、雨が降ると咲くユリ（百合）のような花の意）という。本種は黄色花なのでイエロー・レイン・リリー（Yellow rain lily）。開花時期は真夏及びその前後。気象状況に大きく左右されるので時期は安定しない。一日花ではないと思うが開花日数は結構短い。10球植えておけば二年目以降はよく茂って数多くの花を楽しめるだろう。