カンヒザクラ

寒緋桜 バラ目/バラ科/サクラ属 花期/(沖縄県)1月中旬~2月上旬、3月上旬
学名/Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. & S.Suzuki

外来種

カンヒザクラ 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2023/03/09

#カンヒザクラ 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2023/03/09

中国や台湾に自生する落葉小高木。外国産ながら、野生のサクラの一種。日本国内では沖縄に多く植えられており、1月のうちから開花する。名はヒカンザクラ(緋寒桜)ともいうが、口頭ではヒガンザクラ(彼岸桜)と聞き分けづらいためカンヒザクラと呼ぶ傾向が強い。ソメイヨシノ(染井吉野)よりも一足早く花開き色も濃厚な緋色(ひいろ)をしているため、これはウメ(梅)かサクラか何なのかと物珍しがられる。この時期にどぎつい梅ガム色に着色された花を見かけたら、カンヒザクラかオカメザクラ(阿亀桜)と見てよい。ヒマラヤザクラを先祖に持つとされる。人気のカワヅサクラ(河津桜)はこのカンヒザクラとオオシマザクラ(大島桜)の雑種という。ソメイヨシノよりも明らかにピンク色が濃いサクラはおよそ本種のDNAが含まれている(交配親になっている)と考えてよい。さすがにここまで濃いと色合い的にあまり人気がないのか、神奈川県内では公園や民家の庭に一本だけ植えられている、という状態をごく希に見かけるのみ。昭和時代(-1989)はもう少し頻繁に見かけたような気がしないでもないが。平成(1989-2019)に入ってからはその頃からの古木は代替わりの時期が来ているようで、びよーんと伸びた枝先だけにぼんぼん状の花序が付くというちょっと見た目が悪くなったものが目立つようになってしまった。近頃は一通り植え替えが済んだのか再びきれいに咲き誇るものに出遭えるようになったが、本数の少なさは相変わらず。やや希少。

カンヒザクラ 鎌倉市・大船観音寺 2021/03/14

#カンヒザクラ 鎌倉市・大船観音寺 2021/03/14

カンヒザクラ 鎌倉市雪ノ下・鶯ヶ谷(うぐいすがやつ) 2024/03/11

#カンヒザクラ 鎌倉市雪ノ下・鶯ヶ谷(うぐいすがやつ) 2024/03/11

カンヒザクラ 茅ヶ崎市・中央公園 2017/03/07

#カンヒザクラ 茅ヶ崎市・中央公園 2017/03/07

カンヒザクラ 茅ヶ崎市・中央公園 2017/03/07

#カンヒザクラ 茅ヶ崎市・中央公園 2017/03/07

カンヒザクラの花

遠目にもわかる、サクラとしては最も濃いピンク色。花はことごとくだらりと下向きに垂れ、花弁は全開せず釣り鐘形でしぼんでいるようにも見えるがこれで全力で咲いている状態。半開きまでも行かない、開きかけの状態で止まる。沖縄ではもう少し開いて咲いているようだが。

カンヒザクラ 藤沢市・長久保公園 2017/02/25

#カンヒザクラ 藤沢市・長久保公園 2017/02/25

カンヒザクラ 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2023/03/09

#カンヒザクラ 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2023/03/09

カンヒザクラの萼 藤沢市・長久保公園 2017/03/03

#カンヒザクラの萼 藤沢市・長久保公園 2017/03/03

八重咲きの園芸品種にヤエカンヒザクラ(八重寒緋桜)なるものあり。


#長谷寺(石段上

#蘆花記念公園(南広場)、#杉本寺(本堂向かい)、#鎌倉市雪ノ下(山安鎌倉店北隣の民家)、#佐助一丁目交差点(北側民家、銭洗弁財天帰りの観光客の目に留まる)、#光照寺、鎌倉市植木・#龍宝寺(参道中間左手)、藤沢市・#長久保公園、茅ヶ崎市・#中央公園、#六所神社(西隣の民家)

厚木市・#神奈川県自然環境保全センター

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