ウメ

梅 バラ目/バラ科/アンズ属 花期/(早咲き)12月中旬~2月上旬1月中旬~3月上旬 結実期/5月中旬~6月中旬 梅干土用干し/7月下旬~8月上旬
学名/Armeniaca mume (Siebold & Zucc.) de Vriese

有毒食用改良種

ウメ 鎌倉市・長谷寺 2018/02/06

#ウメ 鎌倉市・長谷寺 2018/02/06

ウメ(一重寒紅) 藤沢市・長久保公園 2017/01/19

#ウメ(’一重寒紅’) 藤沢市・長久保公園 2017/01/19

園芸栽培される落葉高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。中国原産のものが奈良時代に日本へ伝えられたとされる。英名はジャパニーズ・アプリコット・ツリー(Japanese apricot tree、日本にあるアンズ(杏)の木)、ジャパニーズ・プラム・ツリー(Japanese plum tree、日本にあるスモモ(李)の木)、ウメ(Ume)など。

ウメ('八重寒紅') 鎌倉市・荏柄天神社 2017/01/07

#ウメ(’八重寒紅’) 鎌倉市・荏柄天神社 2017/01/07

ウメ('八重寒紅') 鎌倉市・荏柄天神社 2017/01/07

#ウメ(’八重寒紅’) 鎌倉市・荏柄天神社 2017/01/07

ウメ 鎌倉市・海蔵寺 2019/02/01

#ウメ 鎌倉市・海蔵寺 2019/02/01

ウメ 逗子市・郷土資料館 2018/02/06

#ウメ 逗子市・郷土資料館 2018/02/06

ウメ 静岡県・熱海梅園 2017/01/29

#ウメ 静岡県・熱海梅園 2017/01/29

ウメ 静岡県・熱海梅園 2017/01/29

#ウメ 静岡県・熱海梅園 2017/01/29

ウメ 鎌倉市・浄妙寺 2017/02/03

#ウメ 鎌倉市・浄妙寺 2017/02/03

ウメ 鎌倉市・長谷寺 2018/02/06

#ウメ 鎌倉市・長谷寺 2018/02/06

シダレウメ 鎌倉市・海蔵寺 2017/02/25

#シダレウメ 鎌倉市・海蔵寺 2017/02/25

ウメ 鎌倉市・明月院 2017/02/28

#ウメ 鎌倉市・明月院 2017/02/28

ウメ(咲き終わり) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/02/24

#ウメ(咲き終わり) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/02/24

ウメの花

‘冬至’や’初雁(はつかり)’など、蕾が12月中旬からほころび始める早咲きの品種がある。

早咲きのウメ('初雁') 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

#早咲きのウメ(’初雁’) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

早咲きのウメ('初雁') 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

#早咲きのウメ(’初雁’) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

一般的なウメの花の最盛期は2月。(特に白梅の)ぽっこり膨らんだ真ん丸い蕾は可愛らしく、その蕾混じりの咲き始めが特に美しい。ウメに限ったことではないが雨が降ってしまと花弁が傷んでしまうので、是非”見頃と噂されるちょっと前”のタイミングを狙って出かけたい。特に春一番級の暴風が吹いてしまったらそのあとはどうにもこうにも駄目。遅咲きの梅を狙ってみても咲き終わった花がどうしても目立ってしまう。梅林を俯瞰するなら満開時期に、そうでもないなら三分咲き程度の頃に出かけたい。

ウメ 鎌倉市・長谷寺 2018/02/06

#ウメ 鎌倉市・長谷寺 2018/02/06

ウメ('長束') 静岡県・熱海梅園 2017/01/29

#ウメ(’長束’) 静岡県・熱海梅園 2017/01/29

ウメの品種は日本のものだけで六百種もあるといい、とてもではないが見分けることは不可能。図鑑に掲載されている花を一生懸命見比べてもどこがどう違うのかさっぱりわからないものさえ山ほどある。野生のウメに近い(多くの)品種群を野梅(やばい)系という、萼がふつうの赤色ではなく緑色をしているものは青軸(あおじく)性(しょう)という、ということくらいは覚えておいてもいいかもしれない。

ウメ('冬至') 静岡県・熱海梅園 2017/01/29

#ウメ(’冬至’) 静岡県・熱海梅園 2017/01/29

ウメ(小梅系) 静岡県・熱海梅園 2017/01/29

#ウメ(小梅系) 静岡県・熱海梅園 2017/01/29

ウメ('緋の司') 静岡県・熱海梅園 2017/01/22

#ウメ(’緋の司’) 静岡県・熱海梅園 2017/01/22

ウメ('冬至') 静岡県・熱海梅園 2017/01/22

#ウメ(’冬至’) 静岡県・熱海梅園 2017/01/22

ウメ('唐梅') 静岡県・熱海梅園 2017/01/22

#ウメ(’唐梅’) 静岡県・熱海梅園 2017/01/22

ウメ('八重寒紅') 静岡県・熱海梅園 2017/01/22

#ウメ(’八重寒紅’) 静岡県・熱海梅園 2017/01/22

ウメ('八重寒紅') 静岡県・熱海梅園 2017/01/22

#ウメ(’八重寒紅’) 静岡県・熱海梅園 2017/01/22

梅見(うめみ)することを観梅(かんばい)といい、咲き始めは探梅(たんばい)、満開の梅を楽しむことを賞梅(しょうばい)、散り行くウメを惜しみつつ僅かに残った花を愛でることを送梅(そうばい)と呼び分ける。比較的明るい日であれば小雨降る中の観梅も一興。水に濡れて黒く染まった幹と紅梅のコントラスト美は目を見張るものがある。

ウメの花は2月中旬~下旬が特に見頃。ただし色付き花は白梅よりもやや早いことが多いので注意。

ウメ 鎌倉市・浄妙寺 2017/02/03

#ウメ 鎌倉市・浄妙寺 2017/02/03

開花が遅れると凍霜害(とうそうがい)に遭わずに済むためウメの実は豊作が期待できる(農家は今度は値崩れを心配するわけだが)。

鎌倉のウメの開花時期は、荏柄天神社社殿前の紅梅・英勝寺通用門外の白梅・鶴岡八幡宮齋館前の白梅・覚園寺の薄紅梅が比較的早い。東慶寺は早咲き遅咲きに差が大きく、全体的にはやや遅め。瑞泉寺は遅い。目安の基準となるのは円覚寺である。特に名所とされるのは、円覚寺、東慶寺、瑞泉寺。

平成24年(2012)は1月~2月の寒気が強く、例年より40日ほど開花が遅れた。
平成25年(2013)もほぼ同様に遅れた。
平成26年(2014)は早くからほころび始めたが2月中旬の積雪により開花が止まり進行が遅れた。また蕾の落下、花弁の傷みが目立ち不良であった。

埼玉県・越生梅林(おごせ-)、茨城県(いばらき-)・偕楽園と並んで、静岡県・熱海梅園や小田原市・曽我梅林などが関東三大梅林を自称する。

白梅 鎌倉市・青梅聖天 2011/03/08

#白梅 鎌倉市・青梅聖天 2011/03/08

白梅 鎌倉市・青梅聖天 2011/03/08

#白梅 鎌倉市・青梅聖天 2011/03/08

白梅 鎌倉市・荏柄天神社参道 2011/03/03

#白梅 鎌倉市・荏柄天神社参道 2011/03/03

紅梅 鎌倉市腰越・宝善院 2012/02/27

#紅梅 鎌倉市腰越・宝善院 2012/02/27

ウメの花が終わりに近づいた頃、ウメとアンズの雑種”アンズウメ(杏梅)”が開花する。代表品種は’豊後’、通称豊後梅(ぶんごうめ)。豊後国(大分県)が発祥という。アンズ同様に萼片が強く反るもののアンズに見られる短い花柄があるともないともいえないような花。正直、花も実もアンズと区別が難しい。それでもアンズではなくウメに分類されるのは、果肉と種子ががっちりくっついて剥がせられない粘核(ねんかく)というウメの特性を持っているため。

ウメ('豊後') 鎌倉市・光則寺 2017/02/28

#ウメ(’豊後’) 鎌倉市・光則寺 2017/02/28

ウメ('豊後') 鎌倉市・光則寺 2017/02/28

#ウメ(’豊後’) 鎌倉市・光則寺 2017/02/28

ウメ('豊後')の反り返った萼片 鎌倉市・光則寺 2017/02/28

#ウメ(’豊後’)の反り返った萼片 鎌倉市・光則寺 2017/02/28

ウメは、花の数だけ実ができるわけではない。咲いた花がすべて実になろうものならとてもではないが枝は支えきれないし幹は養分を持っていかれてげっそりやつれてしまうだろう。そうならないために、ウメは最初から実を結ぶつもりのない、雌蕊が退化したあるいは完全に欠いた不完全花をじつは密かに咲かせている。花数を水増ししてでも見栄えよく華やぐことで花粉を媒介する鳥や虫を引き寄せようと試みつつも、生産する実の数は自ら適切にコントロールしているのだという。

ウメの雌蕊がある完全花 東京都調布市・神代植物公園 2020/02/08

#ウメの雌蕊がある完全花 東京都調布市・神代植物公園 2020/02/08

ウメの雌蕊がない不完全花 東京都調布市・神代植物公園 2020/02/08

#ウメの雌蕊がない不完全花 東京都調布市・神代植物公園 2020/02/08

サクラ(桜)は咲き終わって「散る」が、ウメは「零れる(こぼ-)」と表現される。散ったウメの花びらは「零れ梅」という。


横浜市中区

#三溪園(2月上旬~3月上旬 観梅会、臥龍梅あり、国指定名勝「三溪園」、かながわの景勝50選「三溪園」、かながわの花の名所100選「三溪園(ウメ)」)

横浜市金沢区
#金沢自然公園(金沢動物園、傾斜地に梅林、350本、早咲き~遅咲き混生

#能見堂跡(新金沢八景)、#円通寺跡(道路沿いの樹勢なし白梅=市指定古木名木、庭)、#東光禅寺(本堂前に市指定古木名木)、#龍華寺(門内白梅=やや早咲き、ぼけ封じ観音脇紅梅=やや早咲き、本堂前紅梅=遅咲き、本堂向かって右手奥(御室桜の奥)=かなり遅咲き・市指定古木名木)

横浜市港北区
#大倉山公園(200本、2月中旬に「大倉山観梅会」、園内に飲食の紅白テントあり、かながわの花の名所100選「大倉山公園(ウメ)」)

横浜市保土ケ谷区

#保土ケ谷公園(芝生広場に120本、2月中旬に「梅まつり」、かながわの花の名所100選「保土ヶ谷公園(ウメ)」)

横浜市青葉区
#こどもの国(650本、2月中旬~3月上旬に「梅まつり」、入園600円)

横須賀市
#田浦緑地(田浦梅林を含めて「田浦梅の里」と称す、下段に白梅=遅咲き・2月下旬、上段に薄紅梅=遅咲き・3月下旬、展望塔西側斜面および田浦青少年自然の家北側の白梅と薄紅梅の林はかわいらしいが樹木が視界遮る、かながわの花の名所100選「田浦緑地(ウメ)」、2,700本)

#中央公園(文化会館と自然・人文博物館の間の入口に小梅園、花期揃わず、2本早咲き・他普通)、#久里浜天神社(社殿向かって左側紅梅=早咲き、右側白梅=普通)

三浦市

葉山町
#下山口78(町指定天然記念物「ウメの巨木」、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「須藤家のウメ」)

#葉山しおさい公園

逗子市

#郷土資料館(平成30年(2018)度 緊急財政対策で休館・以降未定、令和2年(2020)3月で閉館)

鎌倉市
#十二所果樹園(鎌倉風致保存会公式サイトに開花情報あり、10%は杉田・十郎、90%は白加賀)、#浄妙寺、#報国寺、#瑞泉寺(本堂前に黄梅(おうばい)・市指定天然記念物 ※モクセイ科のオウバイではなくウメの一品種名、本堂向かって右手前もオウバイ、上境内ほぼすべてが梅園、拝観受付横梅林、幹が白いのは苔が付着しているため、東国花の寺百ヶ寺)、#覚園寺、#荏柄天神社、#鶴岡八幡宮(斎館前に白の八重)、#明月院、#浄智寺、#東慶寺(東国花の寺百ヶ寺=令和3年(2021)5月退会、令和4年(2022)6月7日以降境内撮影禁止)、#円覚寺(東国花の寺百ヶ寺)、#海蔵寺、#長谷寺、#極楽寺(※撮影禁止)

#明王院(※境内撮影禁止)、西御門・#来迎寺、#宝戒寺、#青梅聖天、#浄光明寺、#英勝寺(※ツバキ(侘助、市天然記念物)と併せて)、#光則寺、#大船フラワーセンター(約40種、すべて日陰で見栄えせず、初雁あり)、#貞宗寺、腰越・#宝善院(紅白あり、平成25年(2013)か台風被害枝落とし、のち若木に植え替え)

鎌倉の主な梅の開花順

※時期はおよそ。


2月1日

覚園寺、荏柄天神社(本堂前紅白咲き揃う)、長谷寺(早咲きのもの)

2月10日

浄妙寺、報国寺(迦葉堂前白梅)

2月15日

明王院(本堂横)、円覚寺

2月20日

長谷寺(全体見頃)

2月25日

瑞泉寺(黄梅、白梅巨木)、英勝寺

3月5日

東慶寺、極楽寺(本堂前薄紅)

藤沢市
片瀬・#常立寺(枝垂れ梅、本堂向って右手の大樹は「思いのまま」といわれているがほぼ白梅、平成25年(2013)か台風被害、平成26年(2014)本堂向かって左前枝垂れ枯死か、令和5年(2023)復活したのか全体的に良好

#石川のウメ(樹高7m、市指定天然記念物「石川のウメ」、かながわの名木100選「石川のウメ」、平成20年(2008)滅失・指定解除・敷地は分譲されて痕跡もなし)、#新林公園(梅林、剪定が独特でみなチューリップ唐揚げ樹形=低所に枝なし、紅白咲き分け多い

寒川町

#寒川神社、#県企業庁水道記念館

茅ヶ崎市

#清水谷、#鶴嶺八幡社(神池東側の懐嶋弁財天周辺)、#松籟庵庭園(09:00-16:00、ウメの時期のみ庭園は月曜も開園

平塚市

#ひらつか総合公園梅林(早咲き遅咲きが混在し満開しない

大磯町
#大磯城山公園旧吉田茂邸地区庭園、地福寺

#鴫立庵(建物前に小木1本=特に早咲き ※平成28年(2016)度から入庵料町外大人100円⇒300円に改定)、西小磯・#金龍寺、#六所神社、国府新宿・#蓮花院、黒岩・#正泉寺

二宮町
#徳富蘇峰記念館(玄関前「臥雲の梅」、ロータリーに「飛龍の梅」、梅園内「臥龍梅」・「二代目臥龍梅」、梅園130本、かながわの花の名所100選「徳富蘇峰記念館(ウメ)」、梅園は樹勢の衰え等により令和4年(2022)で閉園

松田町

#中央農道

小田原市
#曽我梅林(中心は別所会場、原会場(流鏑馬開催)と中河原会場(瑞雲寺周辺)は小規模、富士山と箱根山を背景に35,000本、令和2年(2020)から有料駐車場(500円)のみ・無料駐車場(路上駐車)は廃止、かながわの花の名所100選「曽我梅林(ウメ)」、かながわの景勝50選「曾我梅林」、1月下旬~3月上旬 小田原梅まつり=期間中に流鏑馬・寿獅子舞・小田原ちょうちん踊り等 ※「小田原梅まつり」は曽我梅林と小田原城址公園で開催のものを合わせていう)、#曽我丘陵、#小田原フラワーガーデン(渓流の梅林、色とりどり480本、2月上旬~3月上旬 フラワーガーデン梅まつり=期間中無休)、#辻村植物公園(かながわの花の名所100選「辻村植物公園(ウメ)」)、#小田原城址公園

湯河原町
#湯河原梅林(幕山公園(まくやま-)の山斜面に4,000本、09:00-16:00、中学生を除く15歳以上200円、駐車場500円、美しい日本の歴史的風土準100選「湯河原温泉郷、湯河原梅林」、かながわの花の名所100選「幕山公園(ウメ)」)

静岡県熱海市
#熱海梅園(花梅329本・実梅135本、11月下旬~12月上旬 一番花が開花=日本一の早咲きと自称す、1月上旬~3月上旬「梅まつり」期間中の開園時間中のみ入園有料)

ウメの葉

ウメは、葉が開くのは花が終わってから。品種によって様々なれど、ふつうは丸みを感じる形状で、葉先は尖る。木が実を成長させることに注力するせいか、葉はくたびれて老化し垂れ気味なことが多い。

初夏のウメの葉 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

初夏の#ウメの葉 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

初夏のウメの葉 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

初夏の#ウメの葉 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

初夏のウメの葉 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

初夏の#ウメの葉 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

初夏のウメ 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2019/06/06

初夏の#ウメ 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2019/06/06

夏のウメの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/24

夏の#ウメの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/24

夏のウメの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/24

夏の#ウメの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/24

夏のウメ 藤沢市・新林公園 2018/07/08

夏の#ウメ 藤沢市・新林公園 2018/07/08

ウメの若い枝 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

#ウメの若い枝 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

夏のウメに多くみられる、アブラムシが原因らしい新梢の葉の縮れ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/24

夏の#ウメに多くみられる、アブラムシが原因らしい新梢の葉の縮れ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/24

ウメ('豊後')の丸くて大きな葉 藤沢市・長久保公園 2018/06/26

#ウメ(’豊後’)の丸くて大きな葉 藤沢市・長久保公園 2018/06/26

ウメの実

ウメの実は4月頃から膨らんでくるが収穫にはまだ早い。梅酒用は梅雨(つゆ)入り直前の青梅を、梅干用は6月中旬に熟してから収穫する。なお梅雨とはウメの実の収穫時期に降る長雨のこと。台風1号発生の時期にも重なるので、実の傷みや落下に注意したい。熟した実は(イノシシ(猪)などの野生動物に食べさせ種子を遠くへ運ばせるため)よく落ちる。

ウメの青い実 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

#ウメの青い実 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

青梅には微量ながら有毒な成分が含まれており、加工してはじめて人体に問題なく食用にできる。一個二個食べたところで人体に影響はないというが、昔から”青梅は生で食べるな”といわれているということは何らかの大事件が過去にあったのだろう。特に小さな子供が若い青梅を生でかじって、しかも有毒成分が多いタネまで食べてしまったりすると、頭痛やめまい、呼吸困難などを引き起こす可能性もゼロとはいえないだろう。青梅は生で食べてはいけない。

ウメの青い実(黒斑は黒星病) 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

#ウメの青い実(黒斑は黒星病) 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

ウメの実によく見られる黒色の斑点は黒星病(くろぼしびょう)と呼ばれるよくある病害。実だけを取り除いても治癒はしないので、罹患(りかん)している枝をも切除してしまわなければならない。実の見栄えが大変悪くなって商品価値を失うが、梅酒や梅干しなどに加工して食べるのであれば人体に悪影響はないものとされている。

ウメの青い実(黒斑は黒星病) 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

#ウメの青い実(黒斑は黒星病) 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2020/05/15

ウメの熟し始めた実 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2019/06/06

#ウメの熟し始めた実 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2019/06/06

ウメの熟し始めた実 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/06/06

#ウメの熟し始めた実 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/06/06

ウメの実(梅干し用)の収穫風景 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

#ウメの実(梅干し用)の収穫風景 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

梅干し用に収穫されたウメの実 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

梅干し用に収穫された#ウメの実 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

梅干し用に収穫されたウメの実 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

梅干し用に収穫された#ウメの実 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

ウメの熟した実 茅ヶ崎市西久保 2020/06/10

#ウメの熟した実 茅ヶ崎市西久保 2020/06/10

ウメの熟して落ちた実 茅ヶ崎市西久保 2020/06/10

#ウメの熟して落ちた実 茅ヶ崎市西久保 2020/06/10

ウメの熟して落ちた実 茅ヶ崎市西久保 2020/06/10

#ウメの熟して落ちた実 茅ヶ崎市西久保 2020/06/10

熟したウメは(タネを除いて)毒性はないというが、生食されることはまずない。完熟した果実特有の甘酸っぱいおいしそうな香りが強く立っていて食欲をそそるのだけれど、実際に食べてみると甘みがいま一つ物足りずさほど美味しからず。品種にもよるだろうが、不味からず美味しからずなので、結局のところ加工に回した方が美味しく食べられるのだろうなあという印象。ソルダム(品種名)などのスモモと同系統の味ではある。

ウメの熟した果肉 茅ヶ崎市西久保 2020/06/14

ウメの熟した果肉 茅ヶ崎市西久保 2020/06/14

ウメのタネからはたくさんの毛が生え出て果肉とがっちり結合しており、タネだけぽろっと離れるようには取れない(粘核性)。対してアンズは果肉とタネがきれいに離れる(離核性)という違いあり。

ウメの熟した実の種子(毛と果肉をきれいに除去できない) 茅ヶ崎市西久保 2020/06/10

#ウメの熟した実の種子(毛と果肉をきれいに除去できない) 茅ヶ崎市西久保 2020/06/10

ウメの(乾燥させた)種子 茅ヶ崎市西久保 2020/06/17

#ウメの(乾燥させた)種子 茅ヶ崎市西久保 2020/06/17

各地にある梅林は、生産農家がウメの実を採るために栽培しているもの(を、所により花の季節だけ地域振興のために一般開放してくださっているもの)である。


#田浦梅の里、#十二所果樹園(6月に鎌倉風致保存会事務所で即売会あり)、#荏柄天神社、#青梅聖天、#東慶寺、#徳富蘇峰記念館梅林(無農薬だが一切利用されていない)

小田原市・#曽我梅林

梅干しの土用干し

梅干しは塩漬けにしたウメの実を一つ一つ笊(ざる)に並べ、夏の土用(8月7日頃の立秋直前の約18日間)に三四日天日干しして仕上げる。”土用干し”や”三日干し”などと呼ばれ、台風・ゲリラ豪雨を避けて晴天が続く期間を選び行う。


#明王院、#荏柄天神社(8月第1週に境内で天日干し、完成した梅干は祈祷のお下がりとして授与される)

関連記事 – 仲間・似ている・紛らわしい

オウゴンバイ/オウバイ

アンズ

スモモ

モモ

リキュウバイ

ウメモドキ

ツルウメモドキ