鼠黐 シソ目/モクセイ科/イボタノキ属 花期/5月中旬~6月上旬 結実期/11月~12月
学名/Ligustrum japonicum Thunb. var. japonicum
自生種
#ネズミモチ 茅ヶ崎市菱沼海岸・しおさいの森 2018/06/04
林内に生える常緑の小高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。名前の由来は、黒く丸い実がネズミ(鼠)の糞に喩(たとえ)えられ、葉がモチノキ(黐の木)のようであることから。モチノキとはまったくの別種である。神奈川県内の自然の林の中でも見かけることはあるが、公園の人工林や海辺の砂防林に植栽されていることが多い。役所が好んで植える木の一つ。古くからある人家の生垣にもよく利用されている。野山にあるものはその逸出である可能性も。
ネズミモチの葉 藤沢市・新林公園 2016/10/06
葉は鋸歯ない全縁で、表からは葉脈(の支脈)がほとんど見えないつるっとした印象。サカキ(榊)の葉にも似ているが、サカキおよびモチノキはともに互生、ネズミモチと外来種トウネズミモチ(唐鼠黐)は対生である。
ネズミモチの葉裏 藤沢市・新林公園 2016/10/06
支脈はうっすら黒っぽく見える。トウネズミモチの葉の支脈は白っぽく透ける。
ネズミモチの花
白色で清楚。蕾もかわいらしい形をしている。
#ネズミモチの蕾 茅ヶ崎市西久保 2018/05/22
#ネズミモチ 茅ヶ崎市・中央公園 2018/05/22
#ネズミモチ 茅ヶ崎市西久保 2018/05/22
#ネズミモチ 茅ヶ崎市西久保 2018/05/22
#ネズミモチ 茅ヶ崎市西久保 2018/05/22
#ネズミモチ 茅ヶ崎市・中央公園 2018/05/22
花は一斉に満開せず徐々に咲く。そのため最盛期には、先行して咲き終わった茶色い花殻(はながら)が必ず混じってしまう。
#ネズミモチ 鎌倉市・海蔵寺道 2018/06/02
花の形状はよく似ていながら、雄蕊の若い葯(やく)が赤みを帯びている、若い枝や花序軸に細かい毛が多い、などの場合は、中国などを原産とするシナイボタ(支那疣取)の疑い。別名コミノネズミモチ(小実鼠黐)。長らく誤認されてきたためセイヨウイボタノキ(西洋疣取木)ないしプリペット(Privet、イボタノキの英名、正しいカタカナ表記はプリベット、正しい発音はプリビト(アクセントは”リ”に))の名で流通・認識されているかも。
ネズミモチの実
ネズミの糞に喩えられる実は、緑色から濃紺(日陰では黒っぽく見える)に熟す。楕円でやや細長い。
ネズミモチの未熟な青い実 茅ヶ崎市柳島・しおさいの森 2016/09/14
もともと5m以下の中低木で、かつ日当たりの悪い林の中に生えている(植えられている)ことが多いため、実はたわわにはならず控えめ。
ネズミモチの未熟な青い実 新林公園 2016/10/06
ネズミモチの実 茅ヶ崎市柳島・しおさいの森 2016/12/21
ネズミモチの実 茅ヶ崎市柳島・しおさいの森 2016/12/21
ネズミモチの実 茅ヶ崎市柳島・しおさいの森 2016/12/21
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