唐鼠黐 シソ目/モクセイ科/イボタノキ属 花期/6月中旬~7月上旬 結実期/11月~12月
学名/Ligustrum lucidum W.T.Aiton
外来種駆除
外来生物法「要注意外来生物」(廃止)
生態系被害防止外来種リスト「重点対策外来種」
#トウネズミモチ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/24
園芸栽培される、中国原産の常緑の高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。ネズミモチ(鼠黐)の仲間。トウネズミモチはネズミモチと違って、モチノキ(黐の木)のような大樹に成長する。湘南・鎌倉・三浦半島では、公園などによく植えられているので見かける機会は多いはず。但しこの木は問題があって、実を食べた鳥が糞と一緒に種子を排泄するとそこで発芽をしてしまう、外来種なのにその辺に勝手に生えてきてしまうという帰化をよくする。自然環境を考えれば悪しき木である。せっせと植えたり、生えてきてしまったものを放置しているのは、お役所。
#トウネズミモチ 藤沢市・円行公園 2020/06/20
#トウネズミモチ(白っぽく花咲いているもの) 茅ヶ崎市今宿・新湘南バイパス 2018/06/25
#トウネズミモチ 横浜市金沢区・金沢自然公園 2020/12/15
#実がなったトウネズミモチ 横浜市金沢区・金沢自然公園 2020/12/15
#実がなったトウネズミモチ 横浜市金沢区・金沢自然公園 2020/12/15
葉は対生。ネズミモチの葉によく似た形状である。トウネズミモチの葉は、日光にかざすと支脈が白く透けて見えるのが特徴。
#トウネズミモチの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/24
#トウネズミモチの葉 鎌倉広町緑地 2016/12/08
#トウネズミモチの支脈が白く透ける葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/24
ネズミモチと#トウネズミモチの葉の比較 2016/12/09
トウネズミモチらしき形状の葉でありながら互生だったら、イスノキ(柞)である疑い。生垣に利用されることがある。
トウネズミモチの花
“マテバシイ(全手葉椎)が今頃遅れて咲いている??”と感じたらそれがトウネズミモチ。花は豊かで木が白っぽく染まる。
#トウネズミモチ 茅ヶ崎市・下町屋河畔公園 2018/06/24
#トウネズミモチ 藤沢市・円行公園 2020/06/20
#トウネズミモチ 藤沢市・円行公園 2020/06/20
花冠筒部は花弁(のように見える花冠裂片)に完全に隠れてしまうほど短く、花冠裂片は強く反り返る。筒部が長めにあったらネズミモチ、裂片の反りが弱ければイボタノキ(疣取木)の仲間である可能性。
#トウネズミモチ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/24
#トウネズミモチ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/24
トウネズミモチからほんの少しだけ遅れてシマトネリコ(島梣)が似たような雰囲気の花を咲かせる。両者は葉の形状がまったく異なるので見分けは容易。
トウネズミモチの実
受粉に成功する率が高いようで、実はサンゴジュ(珊瑚樹)のごとくたわわになる。個々の粒は細長からず丸っこい。
#トウネズミモチの実 鎌倉広町緑地 2016/12/08
モチノキのようなふつうの(風変わりな特徴のない)樹木に濃紺(肉眼では黒っぽく見えることが多い)の丸っこい実がたくさんなっていたらトウネズミモチ。
#トウネズミモチの実 鎌倉広町緑地 2016/12/08
#トウネズミモチの実 鎌倉広町緑地 2016/12/08
#トウネズミモチの実 横浜市金沢区・長浜公園 2017/11/12
実は鳥獣に人気が高いのか、なくなるのが結構早い。
木自体がもっと小柄で、実はそこまでたくさんたわわに付かず、粒がやや細長い形状だったらネズミモチ。
#鎌倉広町緑地(御所谷入口入ってすぐ左手の一帯、花=5月下旬~6月初旬、実=12月上旬)