カザグルマ

風車 キンポウゲ目/キンポウゲ科/センニンソウ属 花期/4月下旬~5月
学名/Clematis patens C.Morren & Decne.

有毒自生種稀少保護

環境省レッドリスト2018「準絶滅危惧(NT)」
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧II類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IB類」

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

半日陰の林縁などに生える、草本状の木本性蔓植物(木本化する蔓性の多年草)。センニンソウ属に分類される植物(のうち特に園芸種)をクレマチスと総称するが、その野生種(原種)である。白花の大輪が美しく、中国原産のクレマチス・ラヌギノーサ(原種としては花が最大)と共に、ヨーロッパに持ち込まれて数々の園芸品種が生まれる交配親となった。神奈川県内では、横浜市保土ヶ谷区の一ヶ所(陣ケ下自然愛好会が保全活動中)、相模原市の六ヶ所程度(相模原のカザグルマを守る会などが保全活動中)に自生が確認されているのみ。花が咲いていないと目立たないため周辺の雑草もろとも踏み荒らしや刈払いの被害に遭いやすく、花が咲いていれば盗掘されて数が減る。虫食い被害も多い。暴風等で茎が折れて傷む。繊細な植物であるが、現在のように絶滅危惧種となったのは比較的新しく、高度経済成長期(1954-1973)くらいまでは里山周辺にふつうに半ば雑草のように生えていたのだとか。原種のカザグルマが植栽されている公園等まずなし。ましてや神奈川県自生のものなど、まず目に触れる機会なし。クレマチスのことを古くはカザグルマやテッセン(鉄線)と呼ぶこともあったので注意が必要。その辺で栽培されている”カザグルマ”はおそらくクレマチスであろう。主にカザグルマを元に作出された園芸品種はパテンス系と呼ばれ、素人目には原種カザグルマと見分けがつかないようなものもある。また、カザグルマ自体も変異が大きく、他県に自生するカザグルマとでは姿かたちが違う(こともある)。従って、栽培ものに関しては「これは原種のカザグルマである」と明示されてでもいない限りは、カザグルマなのかクレマチスなのかは判断はつかないだろう。※本サイトでは、カザグルマは自生種(原種)のみをいい、園芸種は(パテンス系も含めて)すべてクレマチスと呼称する。

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

葉は羽状複葉で、小葉は三枚ないし五枚。蔓植物であるが巻きひげを出して何かに絡みつくのではなく、葉柄(ようへい)を絡ませて上へ上へと登っていく。

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマの葉 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマの葉 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマの葉 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマの葉 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

カザグルマの花

神奈川県自生カザグルマは、大輪の白花。他県産の自生種には紫花もある。一般的なクレマチスよりも早咲き(咲き終わるのも早い)なので要注意。

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2017/05/06

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマ 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマの花の裏側 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマの花の裏側 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

カザグルマ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2017/05/09

#カザグルマ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2017/05/09

明治時代(1868-1912)以前から、八重咲き品種の’ユキオコシ(雪おこし)’や’ルリオコシ(瑠璃おこし)’が栽培されてきた。

カザグルマ('ユキオコシ') 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

#カザグルマ(’ユキオコシ’) 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

カザグルマ('ユキオコシ') 平塚市・花菜ガーデン 2022/04/30

#カザグルマ(’ユキオコシ’) 平塚市・花菜ガーデン 2022/04/30

カザグルマ('ルリオコシ') 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

#カザグルマ(’ルリオコシ’) 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

カザグルマの実

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマの若い実 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマの若い実 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種カザグルマの若い実 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05

相模原市内自生のものを移植した原種#カザグルマの若い実 相模原市南区・相模原麻溝公園 2022/05/05


東京都調布市・#神代植物公園植物多様性センター、東京都小平市・#東京都薬用植物園(秋田県由利本荘市・鳥海山麓有用植物園由来の鉢植え)、東京都八王子市・片倉城跡公園、横浜市保土ヶ谷区・ほどがや☆元気村、横浜市保土ヶ谷区・陣ケ下渓谷公園付近、横浜市南区・#横浜市こども植物園(陣ケ下渓谷公園付近から移植・保護したもの)

#大船フラワーセンター(クレマチス展)、#花菜ガーデン(「風ぐるま迷図」区にカザグルマやテッセンなど多種あるらしいが不良、由来も不明)

#湘南クレマチス園(生産農家、パテンス系園芸種で原種はない、農場となっているビニールハウスは神奈川県藤沢市辻堂元町5丁目3262、5月下旬にオープン農場あり)

相模原市南区・#相模原麻溝公園(相模原市自生のカザグルマを保護育成、管理事務所前花壇=4月末~5月初旬、ルリオコシ(管理事務所裏フェンス外)やユキオコシ(管理事務所前花壇、フィールドアスレチック裏フェンス外)も)、#相模原市立博物館(相模原市自生のカザグルマを保護育成・中庭に1本のみ、遅い・5月中旬か)

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