半鐘蔓 キンポウゲ目/キンポウゲ科/センニンソウ属 花期/4月中旬~5月中旬 結実期/10月~11月
自生種稀少保護
ハンショウヅル 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/04/21
丘陵地の林内に生える落葉藤本(とうほん)で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。日本固有種。釣鐘形をした赤紫色の花を咲かせる。湘南・鎌倉・三浦半島で稀。あるところにはちょこちょこあるが、そのあるところの少ないこと。蔓植物なので、人目に留まると刈られてしまう。
ハンショウヅル 横浜市栄区庄戸・金沢市民の森周辺 2018/04/21
葉は一回三出複葉(茎から分岐した柄の先に”小葉3枚×1セット”の計3枚の葉のみが付く)。大きさは大きく、シロバナハンショウヅル(白花半鐘蔓)と同等。鋸歯は規則的で小さめ。大味な鋸歯がざっくり入るものはシロバナハンショウヅルの可能性が高い。小葉の柄は短く、ないに等しい。
ハンショウヅルの葉 横浜市栄区上郷町 2018/04/23
実がなっているハンショウヅル 大磯町・高麗山公園 2020/11/18
実がなっているハンショウヅル 大磯町・高麗山公園 2020/11/18
ハンショウヅルの葉 横浜市栄区庄戸・金沢市民の森周辺 2018/04/21
ハンショウヅルの葉 鎌倉市・宅間ガ谷 2019/08/11
ハンショウヅルの葉 鎌倉市・宅間ガ谷 2019/08/11
ハンショウヅルの葉 大磯町・高麗山公園 2020/11/18
ハンショウヅルの花
開花はシロバナハンショウヅルより一歩出遅れ、シロバナハンショウヅルが咲き終わる頃にハンショウヅルは咲き始める。花色は赤タマネギ色。花柄は長く、中間点より花側に小さな托葉が付く。
ハンショウヅル 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/04/21
ハンショウヅル 横浜市栄区庄戸・金沢市民の森周辺 2018/04/21
ハンショウヅル 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/04/21
ハンショウヅルの実
ハンショウヅルはなかなか実を見かけない。
#ハンショウヅルの若い実 鎌倉市・光則寺 2018/06/03
#ハンショウヅルの若い実 鎌倉市・光則寺 2018/06/03
実付きが悪いばかりでなく、熟すには程遠い若いうちから種子がぽろぽろぽろぽろと落下してしまう。もしかしたら受粉しづらく粃(しいな)になっているのかもしれない。
#ハンショウヅルの若い実(種子一つを残して他は落下したと思われる) 鎌倉市・光則寺 2018/06/03
ハンショウヅルの未熟な実 鎌倉市・宅間ガ谷 2019/08/11
ハンショウヅルの未熟な実 鎌倉市・宅間ガ谷 2019/08/11
熟しているだろう黒っぽい実は風に乗って飛んで行くものではあるも、なかなか脱落しない。
ハンショウヅルの熟した実 鎌倉市・宅間ガ谷 2019/11/01
ハンショウヅルの熟した実 鎌倉市・宅間ガ谷 2019/11/01
ハンショウヅルの熟した実 大磯町・高麗山公園 2020/11/18
ハンショウヅルの熟した実 大磯町・高麗山公園 2020/11/18
ハンショウヅルの果柄 大磯町・高麗山公園 2020/11/18
横浜市栄区庄戸・横浜つながりの森、横浜市栄区・横浜自然観察の森、横浜市戸塚区・#俣野園
衣笠山公園、光の丘水辺公園、前田川、宅間ガ谷(実あり)、鎌倉中央公園、散在ガ池森林公園、高麗山公園
#光則寺(山門入って左のサザンカに、実あり)、新林公園、#花菜ガーデン(風ぐるま迷図・八角東屋の南東3段目)、#大磯城山公園(野草園、4月下旬)
秦野市・#葛葉緑地(実あり)、小田原市早川・太閤一夜城と長興山史跡巡りコース(太閤橋~早川石丁場群付近に点在、実が生るのは二地点のみ)
参考資料
『日本の固有植物』 加藤雅啓・海老原淳編 東海大学出版会発行(2011)