白花半鐘蔓 キンポウゲ目/キンポウゲ科/センニンソウ属 花期/4月中旬~下旬 結実期/12月中旬~1月上旬
学名/Clematis williamsii A.Gray
自生種稀少保護
シロバナハンショウヅル 横浜市金沢区・金沢市民の森 2018/04/21
林縁部や林内に生える落葉藤本(とうほん)。日本固有種。名前からしてハンショウヅルの白花品種であるように思ってしまうが、ただの色違いではなく近縁ながら明確な別種で、葉も花も形状が異なる。湘南・鎌倉・三浦半島では、三浦半島の自然豊かな丘陵地内に比較的多い。ただし、葉っぱはあっても花や実を付けるまで成長した株はなかなか見当たらない。
シロバナハンショウヅル 横浜市金沢区・金沢市民の森 2018/04/21
シロバナハンショウヅル 横浜市金沢区・金沢市民の森 2018/04/21
秋のシロバナハンショウヅル 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2020/11/30
シロバナハンショウヅルの葉 横須賀市・鷹取山公園 2017/10/12
葉は大きく成人男性の手のひら大まで。必ず一回三出複葉(茎から分岐した柄の先に”小葉3枚×1セット”の計3枚の葉のみが付く)。不規則にざっくりと大きく欠ける少数の鋸歯がある。ハンショウヅルの葉は鋸歯が規則的。ボタンヅル(牡丹蔓)の葉とも紛らわしいが、シロバナハンショウヅルは小葉の柄(え)が短く、頂小葉と側小葉の柄の長さがだいたい同じ(または頂小葉の柄が僅かに長い)。
シロバナハンショウヅルの葉 横浜市金沢区釜利谷町 2017/12/21
シロバナハンショウヅルの葉 横浜市金沢区釜利谷町 2018/04/23
シロバナハンショウヅルの葉 横浜市金沢区・金沢市民の森 2018/04/21
シロバナハンショウヅルの葉 横浜市金沢区・金沢自然公園 2018/04/21
シロバナハンショウヅルの葉 横浜市金沢区・金沢自然公園 2018/04/21
シロバナハンショウヅルの花
花は半開から終盤はほぼ全開する。
シロバナハンショウヅル 横浜市金沢区釜利谷町・氷取沢市民の森周辺 2017/04/28
シロバナハンショウヅル 横浜市金沢区釜利谷町・氷取沢市民の森周辺 2017/04/28
シロバナハンショウヅル 横浜市金沢区釜利谷町・氷取沢市民の森周辺 2017/04/28
シロバナハンショウヅル 横浜市金沢区釜利谷町・氷取沢市民の森周辺 2017/04/28
シロバナハンショウヅル 横浜市金沢区・金沢自然公園 2018/04/21
シロバナハンショウヅルの実
秋、もうしばらくしたら熟しそうかな、と思わせてから呆れたことに二ヶ月以上も熟さない。種子が飛散するのは、葉などが枯れた12月中旬以降。
シロバナハンショウヅルの若い実(付着している虫はアオバハゴロモ) 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/10/12
シロバナハンショウヅルの未熟な実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/11/12
シロバナハンショウヅルの未熟な実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/11/12
シロバナハンショウヅルの未熟な実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/12/02
シロバナハンショウヅルの未熟な実 横浜市金沢区釜利谷町・氷取沢市民の森周辺 2017/12/02
シロバナハンショウヅルの未熟な実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2020/11/30
シロバナハンショウヅルの熟した実 横浜市金沢区釜利谷町・氷取沢市民の森周辺 2017/12/21
横浜市金沢区釜利谷町・氷取沢市民の森周辺、横浜市金沢区・金沢市民の森、横浜市栄区・上郷・森の家(駐輪場)、横浜自然観察の森(タンポポの道11=実あり、タンポポの道14(雑木林ファンクラブの炭焼きがま)西側にシロバナハンショウヅルより切れ込み深い謎の葉、タンポポの道15東側のサクラ近辺=実あり)
横須賀市・鷹取山公園(入口からの園路沿い、実なし)、森戸川源流、散在ガ池森林公園
大磯城山公園(野草園、4月中旬)
参考資料
『日本の固有植物』 加藤雅啓・海老原淳編 東海大学出版会発行(2011)