広葉杉 マツ目/ヒノキ科/コウヨウザン属 花期/3月 結実期/12月~1月
学名/Cunninghamia lanceolata (Lamb.) Hook.
外来種
#コウヨウザンの雄花 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11
植栽されることがある、中国(China)原産の常緑高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。スギ(杉)の仲間の針葉樹。樹高は20mを優に超えて、メタセコイアやヒマラヤスギ(ひまらや杉)と同程度のとんでもない高木に成長する。名前の読みを和語に置き換えることなく、意味が伝わらなかろうが何だろうが音読みさせているということは、本種を”僧侶が日本に持ち込んで植えた”とか仏教との関係を推察させる。一般の人はまったく耳にしたこともないだろう風変わりな名前の木であるが、意外と社寺境内をはじめ公園や植物園などひょんなところに植えられていたりする。
#コウヨウザン 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#コウヨウザン 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#コウヨウザン 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#コウヨウザンの大木(白色矢印、右側はクスノキ) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/03/15
#コウヨウザン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/03/17
花期の#コウヨウザン、雄花・雌花・古い実が付いている 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/03/15
#コウヨウザン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2022/05/02
#コウヨウザン 鎌倉市植木・諏訪神社 2022/03/07
葉の形状に大きな特徴あり。およそ扁平で、荒ぶるイヌガヤ(犬榧)といった感じのごつい葉。若葉は比較的柔らかいが、しっかり成長した葉は硬く、手に刺さると猛烈に痛い。足元を見れば、枯れた葉が枝ごとごっそり落ちているはず。また株元からよく”ひこばえ”が生えてくるので、高木であっても葉を確認することは比較的容易だろう。
#コウヨウザンの葉 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11
#コウヨウザンの特徴的な形状の(若い)葉 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11
葉に細かな鋸歯があるのも大きな特徴。
#コウヨウザンの特徴的な形状の葉 鎌倉市植木・諏訪神社 2022/03/07
#コウヨウザンの葉にある鋸歯 鎌倉市植木・諏訪神社 2022/03/07
#コウヨウザンの葉裏 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11
#コウヨウザンの葉裏 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11
#コウヨウザンの落ち葉 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11
#コウヨウザンの落ち葉 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11
樹皮はスギっぽい雰囲気のもの。
#コウヨウザンの幹(樹皮) 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11
コウヨウザンの花
雄花も雌花もどちらも枝先に付く。雄花は茶色く、いかにも針葉樹の雄花といった形状のものが複数個まとまって付くので見ればわかる。雌花は緑色で、これから実に成長することが予見できる丸々とした宝珠形。雌花は高所に付く傾向があるので間近で見る機会はなかなかないか。なお、枝先に付いているが小さくて雌花なのか何なのか迷うものは葉芽である。
#コウヨウザンの雄花 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11
#コウヨウザンの雄花 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11
コウヨウザンの実
松ぼっくりっぽい形状の実が出来る。リース作りの材料に好まれる。
#コウヨウザンの実 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#コウヨウザンの落果 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/03/15
#コウヨウザンの落果 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/03/15
東京都文京区・#小石川植物園(C2、C3)、横浜市金沢区・#金沢自然公園、横浜市緑区・#極楽寺(横浜市名木古木指定2本)
#神武寺(表参道)、#江の島(江島神社辺津宮、明治10年(1877)モースの献木)、#建長寺(方丈前庭)、#円覚寺(総門~山門、唐門外)、#大船フラワーセンター(サルスベリ園のハナショウブ園側に3本)
鎌倉市植木・#諏訪神社(参道石段を登り切ったところの左右)