棗 バラ目/クロウメモドキ科/ナツメ属 展葉/5月中旬 花期/6月中旬~下旬 結実期/8月~10月
学名/Ziziphus jujuba Mill.
食用薬用外来種改良種稀少
#ナツメの実 藤沢市・長久保公園 2017/09/11
ヨーロッパやトルコあたり、あるいは中国が原産という。落葉の小高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。日本で見られるナツメは栽培もののみ。
#ナツメの街路樹 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/10/04
葉は互生で照りが強い。
#ナツメの葉 静岡県熱海市・頼朝ライン 2016/09/06
若い枝には棘(とげ、朿)があるため棗という漢字が当てられているようだ。棘を失った改良種あり。
#ナツメの棘 静岡県熱海市・頼朝ライン 2016/09/06
#ナツメの幹 藤沢市・長久保公園 2018/06/26
ナツメの展葉
夏になってようやく葉芽が出てくることからナツメ(夏芽)という。夏といっても初夏、ゴールデンウィークが終わってから。
#ナツメの芽 藤沢市・長久保公園 2017/05/15
#ナツメの若葉 藤沢市・長久保公園 2018/05/14
ナツメの花
花は黄緑色で地味。
#ナツメ 藤沢市・長久保公園 2017/06/18
#ナツメ 藤沢市・長久保公園 2017/06/18
ぱっと星形に開いた花弁に見えるものはどうやら萼片(がくへん)で、本物の花弁は萼片と萼片の間にかろうじて確認できる小さなぴらぴら。雄蕊に隠れてしまっているので、あるのかないのかさえよく見えないが。
#ナツメ 藤沢市・長久保公園 2017/06/18
#ナツメ 藤沢市・長久保公園 2016/06/26
ナツメの実
果実ははじめ緑色で硬く、赤茶に熟すと果肉がねっとり柔らかくなる。稀に食用にされるが、生食しても甘みが足りずおいしいものではない。干してドライフルーツとして、あるいは砂糖漬けなどにして。
#ナツメの未熟な青い実 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/10/04
#ナツメの熟し始めの実 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/09/06
#ナツメの熟した実 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/10/04
露地ものの実にはどうしても虫食い痕が目立つ。虫が食ったあとのものをさあ人間が食らえといわれても、正直なところちょっと気が引けてしまう。葉が特段美しいというわけでなく、花は至極地味で見栄えせず、実もおいしく頂けない、収穫しなければ熟して落ちた実が地面を汚す、というのであればやはりなかなか栽培しようとする好事家(こうずか)はいらっしゃらないようで、ナツメは高い知名度の割には見かける頻度はゼロに近いくらいに低い。スーパーマーケットの青果売り場にナツメが並んでいた例(ためし)もなし。
#ナツメの実 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/10/04
鳥か何かについばまれて捨てられた#ナツメの熟した実 静岡県熱海市上多賀・頼朝ライン 2016/10/04
#ナツメの実 横浜市こども植物園 2016/10/25
熟した実は、樹上にあるうちから鳥に啄(ついば)まれているようだ。また落下した際にも衝撃で傷みやすく、地面にナツメのきれいな実がたくさん転がっていて拾い放題狩り放題ということもなし。
#ナツメの実 藤沢市・長久保公園 2017/09/11
薄茶器(うすちゃき)に棗(なつめ)と呼ばれる形状のものがある。姿がナツメの実に似るからそう呼ばれるようになったという。
ナツメグ(Nutmeg)は和名ニクズク(肉荳蔲)といいナツメとは全くの別種、ナツメヤシ(棗椰子)もヤシの木なので別種である。
横浜市金沢区・#金沢自然公園(管理事務所裏=立入禁止)、横浜市保土ケ谷区・#横浜市児童遊園地(環境活動支援センター実習展示場裏)、横浜市南区・#横浜市こども植物園(実の付きは良いが園路から遠すぎて間近で観察できない、高木)
#長久保公園(藤棚の南側など、実=8月)、二宮町・#東京大学果樹園跡地(東京大学大学院農学生命科学研究科附属農場二宮果樹園跡地)
#小田原フラワーガーデン(駐車場東側バラ園)、静岡県熱海市・#頼朝ライン(「頼朝の一杯水」の西側北面に街路樹、実の付き不良)