二色厚葉菫 キントラノオ目/スミレ科/スミレ属 花期/3月~4月
学名(アツバスミレ)/Viola mandshurica W.Becker var. triangularis (Franch. & Sav.) M.Mizush.
改良種駆除稀少
ニショクアツバスミレ 大磯町大磯 2024/04/07
園芸栽培される常緑の多年草。ホンスミレ(本菫)の海岸型変種であるアツバスミレのうち伊豆大島で見出されたものという。名前の通り、花が白と紫の二色に分かれ、葉が分厚い、ことが大きな特徴。学名はまだない。希に、市街地の道端などで栽培ものの逸出と思しきものを見かけることがある。
道端に生えたニショクアツバスミレ 大磯町大磯 2024/04/07
道端に生えたニショクアツバスミレ 大磯町大磯 2024/04/07
#ニショクアツバスミレ 横浜市泉区・天王森泉公園 2019/04/15
葉はやや縦長の心形。葉身(ようしん)基部は心形なので、ホンスミレというよりアリアケスミレ(有明菫)のように見える。海岸型とあって、葉の表面には光沢あり。見るからに厚みが感じられ、指で触れてみればやはり他のスミレより明らかに分厚いのが明確にわかる。
ニショクアツバスミレの葉 大磯町大磯 2024/04/07
ニショクアツバスミレの葉 大磯町大磯 2024/04/07
ニショクアツバスミレの葉 大磯町大磯 2024/04/07
ニショクアツバスミレの花
白と紫なので雰囲気はアリアケスミレに似ているが、上弁二枚が白色で他は紫色と、はっきりと色分けされているのが特徴。
ニショクアツバスミレ 大磯町大磯 2024/04/07
ニショクアツバスミレ 大磯町大磯 2024/04/04
ニショクアツバスミレ 大磯町大磯 2024/04/07
距(きょ、花後方に突き出た部分)は太くて短い。大磯町のものには上部に小さな突起があった。
ニショクアツバスミレの距 大磯町大磯 2024/04/07
花色からパンダスミレ(ぱんだ菫)とか呼びたくもなるが別種である。
横浜市泉区・#天王森泉公園
大磯町大磯(4月)
参考資料
『スミレ事典』 三本順一著 月刊さつき研究社発行(1984)