イヌサフラン

犬さふらん ユリ目/イヌサフラン科/イヌサフラン属 花期/9月下旬~10月上旬
学名/Colchicum autumnale L.

猛毒危険外来種改良種

イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

#イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

ヨーロッパや北アフリカを原産とする多年草。土中に球根がある。名は、ひと月遅れで開花するアヤメ科の薬草サフランに似てはいるが特に用途のないものとして、植物の世界で”役立たず”を意味するイヌが冠される。改良された園芸種を含めてイヌサフラン属を意味するコルチカム(Colchicum)と呼ばれることも。

イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

#イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

#イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

#イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

名前が紛らわしいサフランモドキ(さふらん擬)(ヒガンバナ科)は別種で、花茎(かけい)が長い。

イヌサフランの新芽

食用になるギョウジャニンニク(行者大蒜)と間違えて食べてしまう事故が絶えない。イヌサフランは猛毒で下痢や嘔吐を引き起こし、ときに死に至ることもあるのでよくよく注意したい。特に高齢者。この手の自然毒を食べてしまうのはだいたいが(七十歳を超えた)年寄りである。有毒成分は、痛風の痛み(発作)を和らげる薬としても使われるコルヒチン(Colchicine)。

イヌサフランの新芽 箱根町仙石原・長安寺 2018/03/12

#イヌサフランの新芽 箱根町仙石原・長安寺 2018/03/12

イヌサフランの新芽 箱根町仙石原・長安寺 2018/03/12

#イヌサフランの新芽 箱根町仙石原・長安寺 2018/03/12

イヌサフランの新芽 箱根町仙石原・長安寺 2018/03/12

#イヌサフランの新芽 箱根町仙石原・長安寺 2018/03/12

しっかり成長して茂った葉はギョウジャニンニクそっくりどころかまるでギョウジャニンニクそのもののような姿に。猛毒イヌサフランと知って眺めていても、「なんだかおいしそう」とついつい脳が勝手に考えてしまう不思議な葉。

イヌサフランの葉 大磯町・地福寺 2020/03/26

#イヌサフランの葉 大磯町・地福寺 2020/03/26

イヌサフランの葉 大磯町・地福寺 2020/03/26

#イヌサフランの葉 大磯町・地福寺 2020/03/26

イヌサフランの葉 大磯町・地福寺 2020/03/26

#イヌサフランの葉 大磯町・地福寺 2020/03/26

食用になるギョウジャニンニクの若葉は千切るとニンニク臭(ニンニクたっぷり手作り餃子臭)がするが、イヌサフランにはニンニク臭なし。ただし、何だか食べることができそうな野菜臭がしないでもない。実際に食べてみるととっても苦いらしい(救急搬送された人の証言)。

イヌサフランが関係した重大な事故例


令和元年(2019)6月上旬、秋田県で女性(80代)が自宅敷地内に生えていたイヌサフランをウルイ(ギボウシの新芽)と誤って食べて死亡。(同年6月6日 毎日新聞)


平成31年(2019)4月中旬、群馬県で夫婦(70代)がイヌサフランをギョウジャニンニクと誤って食べ、夫は呼吸困難となり意識不明の重体、のち死亡。妻は嘔吐や下痢の軽症。知人宅にあったものをギョウジャニンニクとして譲り受けたが、県が調べたところイヌサフランが混じって生えていた。(同年4月20日 朝日新聞、日本テレビ、4月22日 朝日新聞)
花を観賞するために栽培される外来の園芸植物であるイヌサフランが勝手に生えてくるとは考えにくいので、庭などで両方を栽培しており区別がつかなくなったものと推察される。


平成30年(2018)7月中旬、北海道で自宅の庭に生えていたイヌサフランの球根を食べた女性(80代)が死亡。(同年7月23日 十勝毎日新聞電子版)
イヌサフランの球根は外観がタマネギ(玉葱)に、切るとジャガイモ(馬鈴薯)に似ていることから誤食したとみられる。


平成30年(2018)4月下旬、北海道で自宅の庭に生えていたイヌサフランをギョウジャニンニクと誤って食べた老夫婦のうち夫(70代)が死亡。妻(60代)は食中毒の症状あるも命に別状なし。ジンギスカンの具材として使用したとのこと。庭には両方が植えてあったという。(同年4月25日 テレビ朝日)

毒草は故意に混入させることも可能である。警察の事情聴取で「間違えちゃったかしらぁ~‥?うそ~」などとすっとぼければ、殺人罪(刑法199条、死刑または無期もしくは5年以上の懲役)があら不思議、過失致死罪(刑法210条、50万円以下の罰金)で済む可能性が出てきてしまう。”庭で採れた野菜”や”頂いた山菜”などには、特に旦那は警戒されたし。

イヌサフランの花

夏が終わって秋の始め、地面から直接ピンク色のかわいらしい花が咲く。花期に葉はない。

イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

#イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

#イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

#イヌサフラン 大磯町・地福寺 2019/10/05

イヌサフラン 箱根町仙石原・長安寺 2017/09/25

#イヌサフラン 箱根町仙石原・長安寺 2017/09/25

イヌサフラン 箱根町仙石原・長安寺 2017/09/25

#イヌサフラン 箱根町仙石原・長安寺 2017/09/25

イヌサフラン 箱根町仙石原・長安寺 2017/09/25

#イヌサフラン 箱根町仙石原・長安寺 2017/09/25

イヌサフラン 厚木市・荻野運動公園 2016/10/02

#イヌサフラン 厚木市・荻野運動公園 2016/10/02

イヌサフランは毎年一人二人は死に至らしめている大変危険な植物である。命を落とすリスクは、保険金殺人にも使われた有名なかのトリカブト(鳥兜)を上回っていると見てよい。いくら言っても誤食死する高齢者が絶えないため、高齢者がいる家庭では十月上旬前後にこの手の花を敷地内で見かけたら土を掘り返して球根ごと取り除き廃棄してしまうことをお薦めする。命を賭(と)してまで栽培する価値があるものなのか、再考されたし。


#くりはま花の国(ハーブ園)、#大巧寺(9月下旬)、大磯町・#地福寺

#横須賀しょうぶ園、大船フラワーセンター(平成31年(2019)4月 なし)

関連記事 – 仲間・似ている・紛らわしい

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ギョウジャニンニク 横浜市戸塚区・俣野園 2017/03/07ギョウジャニンニク