花韮 クサスギカズラ目/ヒガンバナ科/ハナニラ属 花期/3月~4月上旬
学名/Ipheion uniflorum (Lindl.) Raf.
外来種改良種駆除
生態系被害防止外来種リスト「総合対策外来種」
#ハナニラ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/03/06
アルゼンチン原産の多年草。別名セイヨウアマナ(西洋甘菜)。ぴんと開いている花は似ていないが、しぼんでうなだれているとアマナ(甘菜)と見紛うことがある。アマナではなく食用のニラに近い仲間で、葉を千切ってみると確かにニラのような匂いがする。元は花の観賞用に日本へ入ってきたようで、今も花壇などで栽培されることあるも、市街地周辺では野外への逸出も見られ問題に。道端に、民家の庭に、植えた覚えがないのに勝手に生えてくることが多々ある。抜いても抜いても生えてくるのは、地中に残る小球根のせい。駆除するには掘り起こさなければならない。栽培する際はまばらに生えていてもあまり見栄えはしないので、どうせなら一ヶ所に集めて群落にすると良い。花色が目新しい改良品種を中心にホームセンターの園芸コーナーで安価で市販されている(三月)。ハナニラと呼ぶより横文字にした方が売れるのだろう、学名からイエイオン(イフェイオン)とも。これらもどうせ野生化し、近隣住人や周辺環境に迷惑をかけるに相違ない。生命力が強いので、日当たり良い所に適当に植えて放ったらかしておけば花は咲く。
草地に生えたハナニラ(白花)とカントウタンポポ(黄色花) 茅ヶ崎市・「文教大学入口」交差点 2018/03/28
ハナニラ 藤沢市大庭 2017/02/13
ハナニラ ネオ・サミット茅ヶ崎 2018/04/03
#ハナニラの群生 鎌倉市関谷・関谷耕地 2017/03/11
ハナニラ 茅ヶ崎市・「文教大学入口」交差点 2018/03/28
葉はニラのような形状で、小型。しゃきっとせず、しんなりよれよれ。食用にはならない。有毒という話も。
#ハナニラの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/03/06
#ハナニラの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/03/12
ハナニラのよく茂った葉 茅ケ崎里山公園 2022/03/24
地中に小型な球根(鱗茎(りんけい)という)あり。葉が柔らかいため引っこ抜こうとするとぶちぶち千切れて抜けやしないので、駆除に面倒。スコップ等でいちいち掘り返して球根ごと取り除かねばならないが、近くに植わっていたユリ(百合)だなんだまで一緒に掘り起こしちゃったりなんかして、余計なところに被害が出ること多し。
掘り起こされた#ハナニラ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/04/02
ハナニラの花
花弁(花被裂片)は六枚で、しっかり平開する。花色は白から薄い紫色で、かわいらしい清楚な花という印象を受けるだろう。裏から見ると濃い紫色の条(すじ)状の模様が入っていてお洒落。
#ハナニラの群生 鎌倉市関谷・関谷耕地 2017/03/11
ハナニラ 藤沢市大庭 2017/02/13
ハナニラ 藤沢市大庭 2017/02/13
ハナニラ 鎌倉市・建長寺 2017/03/05
ハナニラの花の裏側 鎌倉市・建長寺 2017/03/05
#ハナニラの花被片裏側に入った紫色のストライプ模様 鎌倉市・円覚寺龍隠庵道 2019/03/27
ハナニラのほぼ白色の花 茅ヶ崎市浜之郷・小出川 2018/03/24
#ハナニラのほぼ青色の花(園芸種’ジェシー’か) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/03/18
#ハナニラのほぼピンク色の花(園芸種’ピンクスター’か) 平塚市・花菜ガーデン 2017/03/16
野良には、園芸栽培されていた紫花と交雑したと思しき薄紫花もちらほら。
ハナニラの(色濃いめの)薄紫花 茅ケ崎里山公園 2022/03/24
ハナニラの(色濃いめの)薄紫花 茅ケ崎里山公園 2022/03/24
一瞬ハナニラと見間違えそうになるものにオオアマナ(大甘菜)がある。
#円覚寺塔頭龍隠庵(参道沿い居士林側)
#関谷耕地
後日談です。
一輪咲きました、しかも五月末でした。
品種を確認していなかったのですが、ホワイトスターという代表的なもののようです。
近所の焔魔堂の境内からもらった球根が、どんどん増えています。