鵯 鳥類/スズメ目/ヒヨドリ科/ヒヨドリ属 見頃/10月~4月
在来種
鳥獣保護管理法「狩猟鳥獣」
ヒヨドリ 静岡県・熱海梅園 2017/01/22
本来は秋から春にかけてやってくる冬鳥。現在は留鳥として一年中見られる傾向にあるものの、寒冷な山間部から平地に降りてくるのか秋冬は個体数が増えてよく目立つ存在になる。ヒーヨ、ヒーヨと鳴くからヒヨドリ(他説あり)。体が大きく、模様は地味で、他の小鳥をいじめるように追い払い、庭に植えた花や果実をことごとく啄(つい)ばんで食べてしまうため一般的にはかなり不人気。鳴き声は特に風情なく、大きな声でさえずる(というより絶叫する)ためうるさいとやっぱり不人気。カラス(烏)の次に不人気な鳥。ただしカラスが街中で密かに死体処理業を営んでいるがごとく、ヒヨドリは植物の種子を遠方まで散布する(消化できなかった種子を糞と一緒に排泄する)重要な役目を担ってはいる。
ヒヨドリ 静岡県・熱海梅園 2017/01/22
センリョウ(千両)やマンリョウ(万両)の実がごっそり消えてなくなったら犯人はだいたいヒヨドリ。ツバキ(椿)やハクモクレン(白木蓮)などの花弁が汚く食い荒らされていたら犯人はだいたいヒヨドリ。花の蜜を吸うのみならず、サラダ感覚で花弁そのものをむしり取ってむしゃむしゃ食らう。ヒヨドリ同士は仲が良いらしく、数羽の小群となって襲来することも。
ヒヨドリが啄んだと思われる#ツバキの傷んだ花弁 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2018/01/20
ヒヨドリの渡り
ヒヨドリは10月、群をなしてより温暖な南方へ渡っていくことが知られる。早朝、ハヤブサ(隼)に狙われないよう海面すれすれを飛ぶ集団があったらヒヨドリかもしれない。
真鶴半島(06:00-10:00 渡り)
>本来は秋から春にかけてやってくる冬鳥。現在は留鳥として一年中見られる傾向にあるものの、寒冷な山間部から平地に降りてくるのか秋冬は個体数が増えてよく目立つ存在になる。
>ヒヨドリの渡り
2023-03-18:
日の出(05:47)、日の入(17:49)
最低気温 5.4℃(09:53)
最高気温 7.2℃(13:05)
南岸低気圧の影響で寒気が流れ込み、1月並みの寒さに加えて、昨夜来の降雨も続き、一帯は静寂に包まれ、野鳥の気配が消えていた。
13:12(6.5℃、NNW 1.9m/s)、
ダイニング西側窓外を眺めていたら、
西方の丘陵の木立を掠め飛ぶように、鳥の大群が出現し、密集状の編隊飛行で直線的にみるみると押し寄せ、羽ばたきながら頭上(家屋北側の杉木立を掠め飛ぶような高度)を高速「無音」で通過し、東方へ消失した。不意の出来事で、高速だったため、肉眼での観察になったが、頭上を通過時に「ヒヨドリ」と判明。同種の「渡り」を目撃した事はないが、状況から「太平洋岸に至っての春の渡り」と思われる。