モクレン目/モクレン科/モクレン属 花期/3月中旬~4月
学名/Magnolia spp.
外来種改良種
#マグノリア 茅ヶ崎市東海岸北 2023/03/16
モクレン属に分類される植物すべてを総称して(広義の)マグノリア(Magnolia)という。平たくいえば、ハクモクレン(白木蓮)の仲間がマグノリア。従って、シモクレン(紫木蓮)もコブシ(辛夷)もタイサンボク(泰山木)もマグノリアの一種である。但し、一般的には、外国産のものを中心に、交配されて得体が知れなくなった園芸種を(狭義の)マグノリアと呼ぶことが多い。ふつう落葉小高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。公園や民家の庭に植栽されている。欧米で人気が高いらしく、様々な品種が作出されている。※本頁では(特に断りない限りは)狭義を用い、具体的な種名がよくわからない園芸品種をマグノリアとする。
#ガールマグノリア 横浜市金沢区・金沢自然公園 2017/04/13
住宅地で栽培されている#マグノリア 茅ヶ崎市東海岸北 2023/03/16
住宅地で栽培されている#マグノリア 茅ヶ崎市東海岸北 2023/03/16
ちなみに、神奈川県内に自生がある(広義の)マグノリアは、コブシとホオノキ(朴の木)の二種のみである。
マグノリアの花
シモクレンとハクモクレンないしシデコブシ(紙垂辛夷)などが交配された園芸種は、花色に紫が入る。従って一般にはシモクレンであると誤認されているかもしれない。「シモクレン」でGoogle画像検索をすると表示される写真のほとんどはこうしたマグノリアである。マグノリアの特徴は、ハクモクレンのように木が大きくなる、ハクモクレンのように花色が(濃い紫ではなく)白っぽくなる(結果としてかわいらしいピンク系の色になる)、などの、本来のシモクレンにはありえない特徴が表れる。
#マグノリアの蕾 横浜市金沢区・金沢自然公園 2017/03/18
#マグノリア(’リリプティアン’)の蕾 平塚市・花菜ガーデン 2023/03/16
#マグノリア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/03/16
#マグノリア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/03/27
#マグノリア(’レッド・ラッキー’) 平塚市・花菜ガーデン 2017/04/21
#ガールマグノリア(’アン’) 平塚市・花菜ガーデン 2017/04/21
#マグノリア 横浜市金沢区・金沢自然公園 2017/03/18
通称ガールマグノリアはアメリカ合衆国で作出された木が大きくならない品種群で、シモクレンとシデコブシの交配種。 ‘アン’、’ジュディ’、’ジェーン’、’スーザン’、’ピンキー’、’べティ’、’ランディー’、’リッキー’という女性の名が冠された八品種のことを総称していう。
#ガールマグノリア 横浜市金沢区・金沢自然公園 2017/04/13
#ガールマグノリア 横浜市金沢区・金沢自然公園 2017/04/12
#マグノリア 横浜市金沢区・金沢自然公園 2017/03/18
#マグノリア(’ピッカーズ・ブロゾニー’) 平塚市・花菜ガーデン 2023/03/16
#マグノリア(’レンネイ’) 平塚市・花菜ガーデン 2023/03/16
#マグノリア(’サンデュー’) 平塚市・花菜ガーデン 2023/03/16
マグノリアにヒヨドリ
見た目がかわいらしくなく、鳴き声がうるさく、他の小鳥を追いかけまわしていじめる様子などから人に嫌われてばかりのヒヨドリ(鵯)であるが、憎たらしいことにマグノリアの花まで(蕾のうちから)食べてしまう。所によっては膨らんだ蕾をすべてつつかれてしまって木一本丸ごと一切花が咲かないという悲惨な事態になることも。
ヒヨドリに食べられたマグノリアの蕾 横浜市金沢区・金沢自然公園 2017/03/18
見るからに汚らしく、無残な姿としかいいようがない。ここまでの悪さをするのは花蜜を狙ったタイワンリス(台湾栗鼠)に違いないと疑ってみたのだが、専門家によればヒヨドリの仕業で間違いないとのこと。ヒヨドリがついばんで花びらその物を食べてしまっているようだ。
ヒヨドリに食べられた#マグノリア 横浜市金沢区・金沢自然公園 2017/03/18
ヒヨドリに食べられた#マグノリア(4日後) 横浜市金沢区・金沢自然公園 2017/03/22
横浜市金沢区・#金沢自然公園(なんだろ坂、マグノリア育種家眞垣哲男氏(マグズ・ピルエット(’Mag’s Pirouette’)開発者で同園職員)コレクションのもの)、横浜市旭区・#白根東公園(マグノリア育種家眞垣哲男氏コレクションのもの)
#花菜ガーデン(往にし方の小庭)
>マグノリアにヒヨドリ
確かに、
眼前のサラサモクレンには、特定のヒヨドリ(縄張りがあるようで、同種でさえ激しく追い払う)が蕾が膨らんだ頃から連日頻繁に出没していますね。
てっきり、その樹下の傍に自生する「椿の大木」の花蜜が目当てでの止まり木だと早合点していました。
ヒヨドリは雑食ですが、春先にイロハモミジから滲み出る樹液を舐めに頻繁に飛来します。ツバキが開花すれば、メジロを追い払って独占しますね。