ハス

蓮 ヤマモガシ目/ハス科/ハス属 植え替え/3月下旬~4月上旬 花期/6月中旬~9月 見頃/7月~8月上旬 結実期/9月 刈り取り/9月~10月
学名/Nelumbo nucifera Gaertn.

食用改良種

開花二日目のハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

開花二日目の#ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

日当たりの良い池や大きな水鉢で園芸栽培される、大型な多年草。水底の土中に根を張り、葉や花を水面より高く突き出す抽水植物である。原産地はインドだとか中国だとかいわれるが不明。原種も不明。国内でもハスの仲間(Nelumbo nipponica)の数千年前のものという化石が発見されており、日本自生のハスがあったようである。文献最古の登場は和銅5年(712)成立の『古事記』で、現在我々が観賞している系統のハスが中国から伝わっていたのかもしれない。(中国から渡来したものではあろうが)古くから日本国内で栽培されているものを和蓮(われん、わばす)、中国から新しく入ってきた品種を唐蓮(とうれん、からばす)と呼び分けることがある。ハスは外国産であるが、外来生物法が明治時代(1868-)以降に日本に入ってきた動植物を対象としているため、外来種の扱いを受けないのが通例。しかしたいへん勢力旺盛なため他の水生植物に対する侵略性は極めて高く、(繁茂した葉などが朽ちてすべて水底に溜まるため)池を汚濁させる能力も目を見張る。名は、実の形状がアシナガバチ(脚長蜂)の巣のような形状であることからハチス(蜂巣)、それが転訛(てんか)したものという。英名ロータス(Lotus)。英国の自動車メーカーのロータス(ロータス・カーズ)も本種に由来とか。人との関わりが深く、また交雑しやすいため様々な園芸種あり(千種くらいはあるのではないか)。栽培自体はすこぶる簡単で、水が漏らない大鉢に田んぼの土を用い、水を張り、日向に置いておくだけ。

開花一日目のハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

開花一日目の#ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

ハスの鉢植え 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハスの鉢植え 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

源氏池の#ハス(花数少ない) 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2021/07/19

源氏池の#ハス(花数少ない) 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2021/07/19

源氏池のハス 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2021/07/19 07:20

源氏池の#ハス 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2021/07/19 07:20

開花二日目の(閉じかけの)ハス 鎌倉市・成就院 2017/07/07

開花二日目の(閉じかけの)#ハス 鎌倉市・成就院 2017/07/07

ハス('中尊寺ハス') 鎌倉市・永福寺跡 2021/07/19

#ハス(’中尊寺ハス’) 鎌倉市・永福寺跡 2021/07/19

ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

#ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

#ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

#ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

#ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・鵠沼第二はす池 2019/07/09

#ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・鵠沼第二はす池 2019/07/09

ハス('大賀蓮'、花数少ない) 小田原城址公園 2017/08/19

#ハス(’大賀蓮’、花数少ない) 小田原城址公園 2017/08/19

平成(-2019)末期から、日本各地で”ハスの群落が突然消滅する”事件が発生している。滋賀県・琵琶湖(2016)、千葉県・手賀沼(2020)、湘南・鎌倉・三浦半島では大磯町生沢(いくさわ)にある”東の池”と呼ばれる農業用ため池でハスが忽然(こつぜん)と消滅した。夏になれば池のほぼ全面を覆い尽くそうかという勢いで大群生していたハスが、花はおろか葉さえ出さなかったのである。平成27年(2015)関係者によれば葉は数本生え出たらしいが、消滅。近隣住民によれば過去にもハスが一時衰退したことはあるようで、アメリカザリガニが増えすぎてハスの芽をすべて食べてしまったのではないかとの噂されていた。平成28年(2016)滅失。池の西岸にキショウブ(黄菖蒲)が残っているだけだった。生沢東水利組合員は浚渫(しゅんせつ)等の工事は行っておらず、イネ(稲)の生育にも何ら問題がなかったことから水質汚染はない。犯人はアメリカザリガニの他にもミシシッピアカミミガメやオオバン(大鷭)が疑われたが、近年にわかに脅威となったものではない。枯れ落ちたハスの葉が水底に堆積して土壌の汚濁を招き、メタンガスが大量発生して根腐れした、という原因が最も合点がいくものの、(琵琶湖や手賀沼といった広大な範囲で)果たして一気に全滅にまで至るだろうか。明確な原因は今なお不明のままである。なお、地球温暖化が叫ばれ始めて以降だろうと思うが、葉は大量に茂っても花上りが随分と悪くなった(花数が少なくなった)ハス池(鶴岡八幡宮源平池、大船フラワーセンターハス池花壇、小田原城址公園など)があることは付しておきたい。鶴岡八幡宮は花より葉の方が背高く伸びてしまうことで観賞に不向きになってきたことから平成24年(2012)から平成25年(2013)にかけて浚渫工事が実施されたが、直後は多くの花を咲かせたものの、およそ十年が経過した現在は花数芳しからず、きれいに咲いている花は二つ三つ見れるかどうかという状態になっている。窒素過多(リン酸不足)等は考えられるが、こちらも原因は不明である。

前年に突然ハスが全滅、代わりにヒシが復活した 大磯町・東の池 2017/06/11

前年に突然#ハスが全滅、代わりにヒシが復活した 大磯町・東の池 2017/06/11

ハス中心の池に戻った大磯町・東の池 2023/07/28

#ハス中心の池に戻った大磯町・東の池 2023/07/28

ハスが完全復活し池のほぼ全域を覆っている 大磯町・東の池 2024/08/04

#ハスが完全復活し池のほぼ全域を覆っている 大磯町・東の池 2024/08/04

ハスは仏教を象徴する花


水底の汚泥に根差しながらも、茎を伸ばして青空に向かってたいへん美しい花をぱっと咲かせる──
こうしたハスの性質が、私たちが生きている八苦や煩悩にまみれた現世(げんぜ)からの解脱(げだつ)に喩えられ、仏教ではハスの花(特に白花)は極楽浄土や悟りの世界を象徴するものとして扱われている。仏像が座っている台座もハスの花を模した蓮台(れんだい)であるが、既に悟りを開いた人(=仏)という意味を表している。特に日蓮宗が崇(あが)める『法華経』の法華もハスの花を指す。

葉物として美しく並べられた鉢植えのハス 藤沢市遠藤・宝泉寺 2024/08/04

葉物として美しく並べられた鉢植えの#ハス 藤沢市遠藤・宝泉寺 2024/08/04

ハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

#ハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

ハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

#ハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

ハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

#ハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

ハスの鉢植え 平塚市・要法寺 2021/06/18

#ハスの鉢植え 平塚市・要法寺 2021/06/18

古代ハス

太古の昔より日本にあったと推定されるハスの総称。


オオガハス(大賀蓮)

千葉県指定天然記念物「検見川の大賀蓮」

千葉県千葉市花見川区(はなみがわ-)検見川町(けみがわちょう)にある縄文時代の遺跡(落合遺跡)で、昭和26年(1951)植物学者の故大賀一郎博士(関東学院大学教授)が二千年前のものと推定されるハスのタネを三粒発見、このうちの一粒が発芽育成に成功したもの。世界最古の花とも呼ばれる。全国各地に分根されており、身近な場所でも見ることができるだろう。地方によってニセンネンハス(二千年蓮)と呼ばれることも。

ハス('大賀蓮') 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハス(’大賀蓮’) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17


ギョウダハス(行田蓮)

行田市指定天然記念物「古代蓮自生地」

埼玉県行田市(ぎょうだ-)小針(こばり)に生えていたハス。一旦絶滅したが、ごみ処理場の建設に伴う掘削工事で昭和48年(1973)にハスが突如出現し開花。現地で出土した木片などから千四百年前から三千年前のものと推定されている。

古代蓮の里公式サイト(公益財団法人 行田市産業・文化・スポーツいきいき財団)等には行田蓮(古代蓮)そのものが市指定天然記念物であるかのような記載(「行田市の“天然記念物”に指定されている行田蓮(古代蓮)は」云々)あるが、誤り。指定対象は自生地であって、植物としてのハスではない。


チュウソンジハス(中尊寺蓮)

岩手県西磐井郡(にしいわい-)平泉町(-ちょう)の天台宗東北大本山・中尊寺金色堂に安置されていた藤原泰衡(ふじわらのやすひら)の首桶(くびおけ)から発見されたハスの種子が、平成5年(1993)発芽、平成10年(1998)開花したもの。表記は中尊寺ハス。

ハス('中尊寺ハス') 鎌倉市・永福寺跡 2021/07/19

#ハス(’中尊寺ハス’) 鎌倉市・永福寺跡 2021/07/19

藤原泰衡は奥州藤原氏の清衡・基衡・秀衡・泰衡と四代続いた最後の当主。文治5年(1189)源頼朝と敵対していた義経を泰衡がかくまったとして、鎌倉の頼朝に攻められた(奥州合戦)。泰衡は家人の河田次郎に裏切られて斬首。首は頼朝に届けられ、眉間に八寸釘を打たれて晒された。泰衡の首はのちに平泉に返されて金色堂に安置された。ハスの種子が収められたのは極楽往生を願ってのことだろう。金色堂の本尊は極楽浄土に住まう阿弥陀三尊である。


なおハスは交雑しやすいため、古代ハスとしての品種保持のためには種子ができる前に実を摘み取る必要あり。それが行われていない(放ったらかしで栽培されている)場合は、他のハスと交配した種子からの実生(みしょう)が混在して生え出てしまっている可能性あり。

葉は梅雨入り前の5月頃から展開し始める。水面に浮かぶ浮葉(ふよう、うきは)と水面より高く突き出る立葉(たちは、たちば)の二種あり。葉の表面はざらざらしており、撥水(はっすい)性が際立っている(ロータス効果)。葉柄(ようへい)および花茎(かけい)には下向きの棘(とげ)あり。

ハスの立葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#ハスの立葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

ハスの立葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#ハスの立葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

ハスの立葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#ハスの立葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

ハスの立葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハスの立葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

ハス('中国武漢')の立葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハス(’中国武漢’)の立葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

ハスの立葉と浮葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2021/07/19

#ハスの立葉と浮葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2021/07/19

ハスの浮葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2021/07/19

#ハスの浮葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2021/07/19

ハスの葉柄 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハスの葉柄 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

水をことごとく弾いたハスの葉 小田原城址公園 2017/08/19

水をことごとく弾いた#ハスの葉 小田原城址公園 2017/08/19

ハスのシャワー(葉の縁を切り、中心部は穴を開け、ホースで注水している) 大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハスのシャワー(葉の縁を切り、中心部は穴を開け、ホースで注水している) 大船フラワーセンター 2021/07/17

ハスの黄葉しつつ枯れてゆく葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

#ハスの黄葉しつつ枯れてゆく葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

水没すれば汚泥に変わるハスの残骸 大磯町・東の池 2024/03/30

水没すれば汚泥に変わる#ハスの残骸 大磯町・東の池 2024/03/30

水没すれば汚泥に変わるハスの残骸 大磯町・東の池 2024/03/30

水没すれば汚泥に変わる#ハスの残骸 大磯町・東の池 2024/03/30

根は水底の(へどろ状の)土中に伸びる。根菜のレンコン(蓮根)とは、ハスの根(のように見える根茎)である。秋以降に冬越しをするために栄養を蓄え、太く肥大化したもの。但し、花観賞用のハス(ハナハス(花蓮)と呼ばれることも)ではなく、レンコンが特に大きくなる食用品種のハスの根である。日本では茨城県(いばらき-)の霞ヶ浦周辺の湿地帯で多く生産されており、水を張った田んぼで大規模に栽培されている。なお花がきれいな観賞用のハスの根は、細くて貧相で食べようがない代物だそうな。鉢栽培の場合は、根詰まりを避けるためにできれば毎年、あるいは二三年に一度は植え替えが必要。レンコンを掘り起こして間引きし、肥料を足す。新しい芽や根が伸びて手が付けられなくなってしまう前、サクラ(桜)咲く頃に行う。

ハナハスの根茎 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハナハスの根茎 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

ハナハスのひょろひょろの根茎 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハナハスのひょろひょろの根茎 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

ハスの根茎(越冬のため肥大中) 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/03/27

#ハスの根茎(越冬のため肥大中) 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/03/27

ハスの根茎(越冬のため肥大中) 鎌倉市・光則寺 2019/03/15

#ハスの根茎(越冬のため肥大中) 鎌倉市・光則寺 2019/03/15

ハスの根茎(越冬のため肥大中) 鎌倉市・光則寺 2019/03/15

#ハスの根茎(越冬のため肥大中) 鎌倉市・光則寺 2019/03/15

ハナハスより大きく肥大した食用レンコン 茅ヶ崎市浜之郷 2019/01/10

ハナハスより大きく肥大した食用#レンコン 茅ヶ崎市浜之郷 2019/01/10

よく混同されるものにスイレン(睡蓮)がある。スイレンとハスの違い参照。

ハスの花

ハスの花をレンゲ(蓮花)という。開花は早くて6月中旬からで、見頃は7月に入ってから。花の命は四日間。初日は早朝から蕾が少し開いてじきに閉じる。観賞するには開き具合が不十分だが、香りを楽しむのなら初日のものがよい。二日目は程よく開いて昼には閉じる。花托は黄色。三日目は全開し、もう閉じる力は失せてしまって開いたままに。花托は緑色を帯びてくる。花として美しいのは、若い二日目か、大輪となる三日目か。四日目は花弁がはらはら散ってゆく。花見は、晴れた日のおよそ朝七時から九時前くらいがおすすめ。花色はピンク系ないし白系。時間の経過とともに花色は変化する。原種は濃いピンク(赤とか紅色とも表現される)ではないかと思われる。白色基調で花弁の先端や縁(ふち)だけがピンクに染まるものを爪紅(つまべに)、花弁の内部まで色が入れば斑(まだら)、という。開花時に”ポン”と鳴る、は嘘。花弁が軽くこすれて微々たる”カサ”とか”パカ”くらいは聞こえることがあるかもしれないが、ポンはない。大賀一郎博士らが学術的な調査も行ったが音はしないとの結果。

ハスの蕾 平塚市・要法寺 2021/06/18

#ハスの蕾 平塚市・要法寺 2021/06/18

ハスの蕾 藤沢市鵠沼藤が谷・鵠沼第二はす池 2019/07/09

#ハスの蕾 藤沢市鵠沼藤が谷・鵠沼第二はす池 2019/07/09

ハスの蕾 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/06/10

#ハスの蕾 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/06/10

開花一日目のハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/08/15

開花一日目の#ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/08/15

開花一日目のハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

開花一日目の#ハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

開花一日目のハス('中尊寺ハス') 鎌倉市・永福寺跡 2021/07/19

開花一日目の#ハス(’中尊寺ハス’) 鎌倉市・永福寺跡 2021/07/19

開花一日目のハス 平塚市・要法寺 2021/06/18

開花一日目の#ハス 平塚市・要法寺 2021/06/18

開花一日目のハス 平塚市・要法寺 2021/06/18

開花一日目の#ハス 平塚市・要法寺 2021/06/18

一旦開いたが閉じた花を、仏教では未敷蓮華(みふれんげ、みぶれんげ)ないし未敷の蓮華と呼ぶ。観世音菩薩(観音菩薩)が手に持っている。花が開いたとは悟りを開いたの意、蕾のように閉じている状態はまだ悟りを開いていないの意。つまり、観音様は如来(悟りを開いた者)でありながら菩薩(修行中の者)の立場に身を置いて衆生(しゅじょう)を仏の世界へと導く存在であることを表している。

ハスの開花後に閉じた花(未敷蓮華) 鎌倉・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハスの開花後に閉じた花(未敷蓮華) 鎌倉・大船フラワーセンター 2021/07/17

開花二日目のハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

開花二日目の#ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

開花二日目のハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

開花二日目の#ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

開花二日目のハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

開花二日目の#ハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

開花二日目のハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

開花二日目の#ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

開花二日目のハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

開花二日目の#ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第一はす池  2019/06/26

ハスの花弁 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハスの花弁 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

開花三日目のハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

開花三日目の#ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

開花三日目のハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

開花三日目の#ハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

開花三日目のハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

開花三日目の#ハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

開花四日目のハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

開花四日目の#ハス 平塚市・要法寺 2021/06/28

開花四日目のハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

開花四日目の#ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

開花四日目のハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

開花四日目の#ハス 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

八重咲きのハス('粉松球') 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

八重咲きの##ハス(’粉松球’) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

八重咲きのハス('詩仙堂西湖') 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

八重咲きの#ハス(’詩仙堂西湖’) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

八重咲きのハス('丈炎の舞') 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

八重咲きの#ハス(’丈炎の舞’) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

八重咲きのハス('彩の匠') 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

八重咲きの#ハス(’彩の匠’) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

八重咲きのハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第二はす池  2019/06/26

八重咲きの#ハス 藤沢市鵠沼藤が谷・ 鵠沼第二はす池  2019/06/26

小型な爪紅のハス 鎌倉市西御門・来迎寺 2019/08/11

小型な爪紅の#ハス 鎌倉市西御門・来迎寺 2019/08/11

ハス属に分類される植物は二種のみ。よく見かけるアジア産のピンク花の他にもう一種、アメリカ大陸産の黄色花を咲かせるキバナハス(黄花蓮、キバナバス)、別名アメリカキバス(あめりか黄蓮)なるものあり。両者の交配種も作出されている。

キバナハス('バージニア')の蕾 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#キバナハス(’バージニア’)の蕾 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

キバナハス('バージニア')の咲き終わり 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#キバナハス(’バージニア’)の咲き終わり 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

田んぼに大群生する小振りな草のレンゲ、またの名をレンゲソウ(蓮華草)、学術的にはゲンゲ(翹揺)と呼ばれることが多いが、花の姿が本種に似ることから。中華料理で使われるスプーンのレンゲ(チリレンゲ(散蓮華))は、ハスの花びら一枚に姿が似ていることに因んだもの。

ハスの散り落ちた花弁 平塚市・要法寺 2021/06/28

#ハスの散り落ちた花弁 平塚市・要法寺 2021/06/28

ハスの実

ハス状果と呼ばれる特殊な形態の集合果ができる。膨らんでいるのは子房ではなく花托(かたく)の部分なので、偽果(ぎか)の一種である。多数の粒々状の種子(のように見える堅果(けんか))が埋め込まれている。種子は殻が硬すぎるせいで発芽率が極めて悪いため、発芽させるためには先端部をやすりで削るかニッパー等で切断してやる必要がある。ハスは基本的には根茎で増殖する。

ハスの若い実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハスの若い実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

ハスの若い実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハスの若い実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

ハスの熟しかけている実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

#ハスの熟しかけている実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

ハスの熟した実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

#ハスの熟した実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

ハスの完熟して種子もほとんど残っていない実 鎌倉市・光則寺 2018/09/28

#ハスの完熟して種子もほとんど残っていない実 鎌倉市・光則寺 2018/09/28

ハスの種子の断面 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハスの種子の断面 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

ハスの発芽 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

#ハスの発芽 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17

市販されていた乾燥ハスの実

市販されていた乾燥#ハスの実


池・田んぼ栽培

埼玉県行田市・小針クリーンセンター(行田蓮、非公開、市指定天然記念物「古代蓮自生地」)、埼玉県行田市・#古代蓮の里(行田蓮)、千葉県千葉市・#東京大学検見川総合運動場(大賀蓮の発見場所、初期に分根したものが池に細々と、「大賀ハス発掘碑」・「大賀ハス発祥の地」案内板あり、非公開・道路から覗き見ることは可能)、千葉県千葉市・#旧東京大学大学院農学生命科学研究科附属緑地植物実験所(東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構として再編され東京都西東京市へ移転・ハス見本園も同所に移転した、大賀ハスのふるさとの会が旧ハス見本園の維持管理を継続=7月中旬に「花園ハス祭り観蓮会」・他数日 特別開放日、県指定天然記念物「検見川の大賀蓮」)、千葉県千葉市・#千葉公園(大賀蓮を初期に分根したもの、5月末~、見頃は6月下旬、6月中旬~下旬に「大賀ハスまつり」、6月中旬~下旬 06:00- 木道の早朝解放(期間外は09:00-)、種子を作らせないため花托の摘み取り実施)、東京都千代田区・#北の丸公園(牛ヶ淵に皇居和蓮(こうきょわばす))、横浜市中区・#三溪園(7月下旬から「早朝観蓮会」=7時開園)、#関東学院大学横浜・金沢八景キャンパス(オープンチャーチの池に大賀蓮)

#光明寺(かながわの花の名所100選「光明寺(ハス)」、東国花の寺百ヶ寺)、#鶴岡八幡宮(源平池に大群生、花上がり悪い、池泉回遊式庭園(ボタンのない神苑ぼたん庭園のこと、100円)開園中、10月に刈取清掃あり、平成24年(2012)-平成25年(2013)浚渫工事実施)、#大船フラワーセンター(ハス池花壇、花上がり悪い、7月に「ハスの早朝開園」=7時開園)、藤沢市鵠沼藤が谷・#桜小路公園蓮池(6月20日頃)

#鎌倉中央公園(湿生花園、8時半開園)、#花菜ガーデン(ハス田)、大磯町生沢・#東の池(葉が高く伸び花は埋没・汚泥臭、西岸の葉はキショウブのもの、平成27年(2015)原因不明の全滅、平成29年(2017)なし、平成30年(2018)掻い掘り、令和元年(2019)8月なし、令和3年(2021)ハス発生、令和4年(2022)少数開花、令和5年(2023)ほぼ復活、令和6年(2024)全面を覆いヒシを駆逐)、二宮町・#せせらぎ公園(7月上旬、白も)

平塚市小鍋島(こなべしま)・「平間入口(ひらま-)」バス停付近(田んぼ)、#中井蓮池の里(令和4年(2022)で閉園、滅失)、厚木市下古沢・#厚木市斎場入口(「上分(かみぶん)」バス停)、海老名市・#蟹ヶ谷公園(かにがや-)、#小田原城址公園(南曲輪南堀(郷土文化館と御感の藤の間)に大賀蓮、花上がり悪い、08:30-12:00 郷土文化館バルコニー開放、堀の南東端にも)


鉢栽培

#明王院(境内撮影禁止)、#覚園寺(大賀蓮も)、#大巧寺、#妙本寺、#建長寺、#東慶寺(書院庭=本堂前から、令和4年(2022)6月7日以降境内撮影禁止)、腰越・#本龍寺、笛田・#仏行寺、#大船フラワーセンター(令和2年(2020)関戸慈誠氏(静岡県沼津市・日蓮正宗(-しょうしゅう)蓮興寺住職のち本廣寺(ほんこうじ)住職)から190種の鉢植えを譲り受け計240種に、大賀蓮・中尊寺蓮・皇居和蓮・天王(食用蓮)・黄花蓮あり、7月に「ハスの早朝開園」=7時開園、アサザヒョウタンも)、藤沢市遠藤・#宝泉寺、平塚市・#要法寺(6月中旬~、大賀蓮あり、ミソハギの鉢植えも)

#永福寺跡(ようふくじ-、平成31年(2019)平泉町が鎌倉市に寄贈した中尊寺蓮5鉢、永福寺は頼朝が義経・泰衡らの霊を慰めるために中尊寺を模して建立、09:00- 開門)、#光則寺(花小さい)

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