蓮華升麻 キンポウゲ目/キンポウゲ科/レンゲショウマ属 花期/7月中旬~9月上旬
学名/Anemonopsis macrophylla Siebold & Zucc.
稀少
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IB類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IB類」
#レンゲショウマ 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2020/08/04
山地の林床で生える多年草。一属一種で、日本固有種。名は、花がハス(蓮)のようで、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ていることから。神奈川県内では丹沢に細々と自生あり。湘南・鎌倉・三浦半島に分布はないが、花が美しいため山野草として鎌倉の寺境内や植物園で栽培されることがある。近隣では東京都青梅市(おうめ-)の御岳山(みたけさん)に群落があることが知られている。近年、自生地では増えすぎたニホンジカ(日本鹿)による採食圧を受けて数を激減させているとの報告あり。草丈は結構大きくもなり、人の膝(ひざ)から腹くらい(50~100cm)。耐暑性がないようなので、真夏が蒸れ蒸れ蒸し蒸しな高温になる神奈川県南部の平地では栽培は難。従って、そこいらの公園の花壇や民家の庭に植えられていることはまずなかろう。直射日光には当てず、涼しい日陰で育てること。
#レンゲショウマ 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2020/08/04
#レンゲショウマ 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2020/08/04
#レンゲショウマの葉 東京都調布市・野草園 2020/08/04
#レンゲショウマの葉 東京都調布市・野草園 2020/08/04
#レンゲショウマの葉 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2020/08/04
レンゲショウマの花
花は、後方に距(きょ)がせり出さないオダマキ(苧環)といった感じの姿。学術的には、花弁に見える部分が萼片、筒形の副花冠に見えるのが花弁。花色は薄紫色。”森の妖精”とも呼ばれる、なんとも妖艶で独特な花である。但し、真下を向いて咲くため地植えにすると観賞に難。花を下から見上げられるよう、やや高い位置の斜面で栽培すると良い。見頃は八月上旬。花径3cm余り。
#レンゲショウマ 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2020/08/04
#レンゲショウマの蕾 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2020/08/04
#レンゲショウマ 東京都調布市・野草園 2020/08/04
#レンゲショウマ 東京都調布市・野草園 2020/08/04
#レンゲショウマ 東京都調布市・野草園 2020/08/04
東京都青梅市・御岳山(富士峰園地に保護群生地、5万株)、東京都調布市・#神代植物公園植物多様性センター、東京都府中市・#野草園、東京都八王子市・#高尾山さる園・野草園、川崎市宮前区・#東高根森林公園、横浜市南区・#こども植物園、横浜市戸塚区・#俣野園
#東慶寺、#光則寺、#藤沢えびね・やまゆり園
#大船フラワーセンター(鉢植え、もみじ山に手書き「レンゲショウマ」の園芸ラベル突き刺さっているが?)
厚木市・#荻野運動公園野草園、#箱根湿生花園
参考資料
『日本の固有植物』 加藤雅啓・海老原淳編 東海大学出版会発行(2011)
こんにちは。レンゲショウマは魅力的な花ですね。御岳山の群生はいつか見に行きたいと思っています。「日影林道」の記事は大変参考になりました。小仏城山直下の道は私有地だとは知りませんでした。