スイレン

睡蓮 スイレン目/スイレン科/スイレン属 花期/5月中旬~9月
学名/Nymphaea spp.

外来種改良種

園芸スイレン=生態系被害防止外来種リスト「重点対策外来種」

スイレン 鎌倉市・宝戒寺 2018/09/28

#スイレン 鎌倉市・宝戒寺 2018/09/28

日当たりの良い池や沼といった止水に生える外国産の多年草、およびその園芸品種の総称。英名ウォーター・リリー(Water lily、リリーはユリ(百合)の意)。水底の土中に根を張り、そこから柄(え)を伸ばして葉を水面に浮かべる浮葉植物(ふよう-)である。大きく分けると原産地の違いから温帯産と熱帯産に二分できる。広く露地栽培されているのは耐寒性のある温帯スイレンで、温室で見かける個性強めなものが熱帯スイレン。なお温帯スイレンのうち花径が3cm程度にしかならない小型な品種群をヒメスイレン(姫睡蓮)と呼ぶことがある。湘南・鎌倉・三浦半島でも、公園の池や寺境内に置かれた大きな水鉢(睡蓮鉢(すいれんばち)という、プラスチック製の鉢は安価で軽く簡便であるが水温が上がり過ぎてしまうため花付き芳しからず、陶器製のできるだけ巨大なものが良い)でよく栽培されているのを見かける。睡蓮鉢にはカ(蚊)の幼虫であるボウフラ(孑孒)が湧いてしまうので、駆除係としてメダカ(目高)が入れられているだろう。※本頁は外国産の温帯スイレン(と推察できるもの)を掲載し、熱帯スイレンと在来種ヒツジグサ(未草)は別頁を設けた。

スイレン池 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#スイレン池 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

スイレン池 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#スイレン池 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

スイレン 鎌倉市・宝戒寺 2018/09/28

#スイレン 鎌倉市・宝戒寺 2018/09/28

スイレンの大群生 横須賀しょうぶ園 2017/06/16

#スイレンの大群生 横須賀しょうぶ園 2017/06/16

小雨のスイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

小雨の#スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

スイレン 平塚市・花菜ガーデン 2023/06/13

#スイレン 平塚市・花菜ガーデン 2023/06/13

スイレン 平塚市・花菜ガーデン 2023/06/13

#スイレン 平塚市・花菜ガーデン 2023/06/13

地中にある根茎(こんけい)から長い柄(え)がにょきにょき伸びてきて葉が水面に広がる。

スイレンの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#スイレンの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

スイレンの根茎はレンコン(蓮根)形にはならず、ごつごつとしたワサビ(山葵)形。

植え替えのために掘り起こしたスイレンの根茎 茅ヶ崎市浜之郷 2020/02/28

植え替えのために掘り起こした#スイレンの根茎 茅ヶ崎市浜之郷 2020/02/28

スイレンの根茎(根茎の形状がよくわかるように根を過剰に切除したもの) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/02/28

#スイレンの根茎(根茎の形状がよくわかるように根を過剰に切除したもの) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/02/28

スイレンの根茎 茅ヶ崎市浜之郷 2020/02/28

#スイレンの根茎 茅ヶ崎市浜之郷 2020/02/28

スイレンの根茎の切断面 茅ヶ崎市浜之郷 2020/02/28

#スイレンの根茎の切断面 茅ヶ崎市浜之郷 2020/02/28

そもそも「睡蓮」はヒツジグサの中国名とのこと。ただし日本で(漢字表記も含めて)スイレンといったらヒツジグサのみならずスイレン属に分類される植物全般を指す。よくスイレンのことをヒツジグサと呼んでいる人がいるが誤り。ヒツジグサはスイレン全般を指す呼称ではなく、スイレンの原種たる一種のみを表す名称である。「水蓮」は誤表記。

ハス(蓮)はまったくの別種。葉や花が水面より上に長く突き出る大きな違いあり。サイズ感もまったく異なり、ハスは巨大植物。

スイレンとハスの違い

一旦違いを理解しさえすれば見間違えるようなものでなし。


スイレン

葉や花は基本的に水面に浮かぶ。
葉の形状は丸っこい心形。
葉の表面はつるつる。
葉柄(ようへい)や花茎(かけい)はつるつる。
咲き終わった花は閉じて水中に没し、水中で密かに実を作る。
根茎はワサビ形、断面に空気穴なし。


ハス

葉や花は基本的に水面より上に高く突き出る。
葉の形状は円形。
葉の表面はざらざら。
葉柄や花柄には下向きの棘(とげ)がある。
咲き終わると花弁は散るも花托が残り、直立したまま身ができる。
根茎は秋以降に肥大しレンコン形に、断面に空気穴あり。

スイレンの花

葉と同様に柄が地中にある根茎から伸びてきて、水面で(あるいは僅かに突き出て)咲く。花の大きさは片手の掌(てのひら)に納まる程度。花色はふつうは白ないし赤みを帯びたもの。黄色っぽい品種もある。朝早く咲いて、(個体差や環境差が大きいように思われるが)およそ昼過ぎには閉じる。早い時間にとっとと閉じてしまう花もあるので、花見は七時から九時の間に。開閉を繰り返して三四日咲き続ける。気が早いものでは五月のうちから花を咲かせるが、一般に開花は六月中旬以降、見頃は七月からと考えても遅くない。一気に咲いてぱっと散って終わるものでなく、少しずつ咲いては散り咲いては散りを繰り返すため長期に渡って楽しめる。

スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/05/05

#スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/05/05

スイレン(鎌倉市・極楽寺製薬鉢からの株分け) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/18

#スイレン(鎌倉市・極楽寺製薬鉢からの株分け) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/18

スイレン 鎌倉市・宝戒寺 2018/09/28

#スイレン 鎌倉市・宝戒寺 2018/09/28

スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/19

#スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/19

スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/19

#スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/19

スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

#スイレン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

スイレン 平塚市・花菜ガーデン 2023/06/13

#スイレン 平塚市・花菜ガーデン 2023/06/13

スイレン 平塚市・花菜ガーデン 2023/06/13

#スイレン 平塚市・花菜ガーデン 2023/06/13

スイレン 平塚市・花菜ガーデン 2023/06/13

#スイレン 平塚市・花菜ガーデン 2023/06/13

スイレンはフランスの印象派の画家クロード・モネ(1840-1926)が好んで描いたことで知られている。自宅の庭(現存)にスイレンが花咲く池を設け、没するまで二百点ものスイレンの絵を描き続けた。

閉じかけのスイレン 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/25

閉じかけの#スイレン 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/25

完全に閉じたスイレン 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/26

完全に閉じた#スイレン 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/26

咲き終わると、完全に閉じたのち水中に没する。


横浜市中区・#三溪園(睡蓮池、早咲きで見頃は5月中旬)

#横須賀しょうぶ園(園外のスイレン池、数は多いが灌漑用溜池のため近くで見れない、4~6月は入園および駐車は有料)、#光の丘水辺公園、鎌倉市高野・#天ヶ谷戸遊水地(大船・多聞院の東隣、数は多いが近くで見れない)、#極楽寺(製薬鉢内に純白の花 ※境内撮影禁止)、#大船フラワーセンター(スイレン池=コンクリ池で風情なし、手入れされないので全体的にきれいでない、ウシガエルとアメリカザリガニがいる)、茅ヶ崎市・#信隆寺、#花菜ガーデン(尾根見の池)

#宝戒寺(本堂前天水鉢)、#鶴岡八幡宮平家池(鎌倉文華館(旧近代美術館鎌倉館)前)、#海蔵寺(本道裏の庭園に黄色)、#葛原岡神社、#長谷寺(妙智池に白)、#成就院(参道沿いに鉢の白系やや黄色ヒメスイレン)

湯河原町・#町立湯河原美術館(日本画家平松礼二がクロード・モネ財団から譲り受けたものの株分けが”モネの睡蓮の株”として庭園に、庭園は無料)

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熱帯スイレン

ハス