ヒョウタン

瓢箪 ウリ目/ウリ科/ユウガオ属 花期/6月~10月 結実期/8月~11月
学名/Lagenaria siceraria (Molina) Standl.

有毒改良種

ヒョウタンの未熟な実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

#ヒョウタンの未熟な実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

アフリカ原産という蔓性の一年草で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。山野に逸出して生えていることはなく、公園がヘチマ(糸瓜)などと共に実を展示するのに植えている程度。農家のおじさんに熱烈な愛好家がいるようで、自宅の庭や農地で栽培していることも。品評会も開催されている。

ヒョウタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタン棚 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

#ヒョウタン棚 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

ヒョウタンの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタンの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

神奈川県内では大井町が”ひょうたんの町”として町興しに活用している。ヒョウタンが特産だったというわけではなく、昭和45年(1970)頃にJR(JR東日本ではなくJR東海)御殿場線の上大井(かみおおい)駅に日除けのためにヒョウタン棚が作られたことがはじまり。観光PR活動を行うミス大井町はその名も”ひょうたん娘”である。

ヒョウタンの花

ヒョウタンは元をたどればユウガオ(夕顔)(俗にユウガオないしシロバナユウガオ(白花夕顔)とも呼ばれるヨルガオ(夜顔)のことではない)と同一種とのこと。従って花は夜間に咲く。なのでふつうに生活している限りヒョウタンの花を目にすることはまずないだろう。曇天日の朝であれば咲き残っているものがあるか。花色は白。花数は多けれど九割方は雄花。雄花は花柄(かへい)が長くて花径も大きめ。雌花は花柄が短く花径は小さく、柄(え)にこのあと実になることが予見される子房の膨らみが確認できる。

ヒョウタンの雄花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタンの雄花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタンの雄花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタンの雄花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタンの雄花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタンの雄花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタンの雌花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタンの雌花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタンの雌花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタンの雌花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタンの雌花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタンの雌花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタンの雌花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタンの雌花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタンの雌花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタンの雌花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタンの実

お馴染みの、ウエストがくびれた独特の形状の実ができる。ユウガオの実は干瓢(かんぴょう)の原料になるが、ヒョウタンの実は有毒。食用に品種改良されたヒョウタンは一部にあるものの、そうでない一般に流通している(ホームセンター等で種子や苗が市販されている)観賞用ヒョウタンは食中毒を引き起こすので食べてはいけない。厚生労働省によれば平成25年(2013)から令和4年(2022)の十年間で4件(21人)の食中毒事件を発生させている。あくまでも、見て楽しむもの、あるいは加工して容器として利用するものである。中の果肉を腐らせて除去し、乾燥させ、液体を入れる容器(要するに水筒)として利用可能。

ヒョウタンの若い実 鎌倉市・光則寺 2019/08/27

#ヒョウタンの若い実 鎌倉市・光則寺 2019/08/27

ヒョウタンの若い実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタンの若い実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタンの若い実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

#ヒョウタンの若い実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/13

ヒョウタンの加工された実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/08

#ヒョウタンの加工された実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/08

豊臣秀吉が千成瓢箪(せんなりびょうたん)を馬印(うまじるし)として用いたとされ(実際には使用されていなかったとも)、箱根町宮ノ下で「太閤ひょうたん祭り」が毎年8月3日に開催されている。小田原征伐の際に秀吉が箱根に石風呂を作り将兵に湯治(とうじ)をさせた故事に因むもの。


#衣笠山公園(管理事務所前)、#長井海の手公園ソレイユの丘(ヘチマやゴーヤと合わせて)、#大船フラワーセンター(芝広場のアーチ、7月中旬~下旬の土日祝 07:00- ハスの早朝開園のときに)、#鎌倉広町緑地(畑に棚あり、平成28年(2016)以前に滅失)

#大井町(花=6月、郷土資料館、JR御殿場線「上大井」駅構内、大井町役場(駐輪場)、けやき通り(湘光中学校東側)、ひょうたん池

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