ウリ目/ウリ科/ツルレイシ属 花期/7月~8月 結実期/7月中旬~9月
食用外来種改良種
#ゴーヤ(ニガウリ) 鎌倉中央公園 2018/07/08
インド東部から東南アジアにかけての熱帯地域を原産とする蔓性の一年草で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。ゴーヤというと沖縄の特産品のような印象があるが、熱帯アジア原産の外来種。ゴーヤチャンプルはゴーヤを使った沖縄の野菜炒めのこと。なお沖縄(本島)での呼び名はゴーヤー(ゴーヤァと表記した方が実際の発声に即しているか)であって、関東地方で定着しているゴーヤ、ヤの音をぴたっと止める発音は正しくない。ゴーヤチャンプルもまたゴーヤーチャンプルーという。ゴーヤと呼ぶとウチナンチユ(沖縄本島の住人)にちょっと嫌な顔をされるかもしれない。沖縄では5月8日は「ゴーヤーの日」。和名はツルレイシ(蔓茘枝)という。通称ニガウリ(苦瓜)。湘南・鎌倉・三浦半島では市民農園の他、民家のフェンスに絡ませて栽培されている。こんなに苦いものであるにも関わらず結構多くの人が好んで食べているようで、見かける頻度は少なくない。あるいは、ガラス窓の前に張った紐(ひも)に蔓を絡ませるようにプランター栽培して、断熱・遮光用”緑のカーテン”にされることも。
#ゴーヤ(ニガウリ)の成長途中の緑のカーテン 鎌倉中央公園 2018/07/08
#ゴーヤ(ニガウリ)の葉 鎌倉中央公園 2018/07/08
#ゴーヤ(ニガウリ)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/10
#ゴーヤ(ニガウリ)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/10
葉の形状(先端の尖り具合)や実の大きさ(長さ)は品種によって違いあり。
ゴーヤ(ニガウリ)の花
ウリ科らしい形状の小さな花で、明るい黄色。キュウリ(胡瓜)の花に似ているか(葉の形状はまったく違う)。蕊が黄色なら雄花、花が一回り小さく蕊が緑色なら雌花。雌花裏側には実に成長するだろう子房の姿が確認できる。花数は圧倒的に雄花の方が多い。開花は朝。午後にはへたれてきてしまうことが多いので花見(や人工授粉)は朝のうちに。ゴーヤの花からは少々薬っぽい甘い香りが強く漂う。
#ゴーヤ(ニガウリ)の雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/05
#ゴーヤ(ニガウリ)の雄花 鎌倉中央公園 2018/07/08
#ゴーヤ(ニガウリ)の雌花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/05
#ゴーヤ(ニガウリ)の雌花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/05
#ゴーヤ(ニガウリ)の雌花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/03
ゴーヤ(ニガウリ)の実
ぼこぼこのイボだらけな姿になるので他に似たものなし。成長が止まった緑色の未熟な実を収穫し、果肉を食用にする。緑色が濃いほど苦いが栄養価が高いとか。ゴーヤが一般に知られるようになった平成(1989-)に入ってからだったと思われるが、急速に認知度を上げて今や定番の夏野菜となっている。夏場のウリ科は成長速度が異様に早いので収穫時期を逃さぬよう。
#ゴーヤ(ニガウリ)の未熟な食べ頃の実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/13
庭先で簡単に栽培できるゴーヤだが、買うと意外と高くてゴーヤ一本がキャベツ一玉と大差ない値段だったりする。生育状況がよい年の真夏は最安一本100円まで下がる。
#ゴーヤ(ニガウリ)の未熟な食べ頃の実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/30
ゴーヤの実は緑色から黄色みを帯びて明るいオレンジ色に熟す。そこから更に実の先端あたりから裂けて、中にあった赤色の種子を露出させる。野外にある熟した実は鳥に突かれやすいので要注意。
#ゴーヤ(ニガウリ)の熟した実 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/03
#ゴーヤ(ニガウリ)の完熟した実 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/06
#ゴーヤ(ニガウリ)の完熟して炸裂した実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/23
#ゴーヤ(ニガウリ)の完熟した実 寒川町田端 2019/08/21
#ゴーヤ(ニガウリ)の完熟した実と露出した種子 寒川町田端 2019/08/21
鎌倉市坂ノ下・#御霊神社(踏切前民家壁面)