浜萓草 ユリ目/ユリ科/ワスレグサ属 花期/7月~10月
学名/Hemerocallis fulva L. var. littorea (Makino) M.Hotta
薬用自生種保護
ハマカンゾウ 三浦市・毘沙門海岸 2016/09/17
海辺に生える常緑の多年草で、ノカンゾウ(野萱草)の海岸型。沿岸の崖っぷちに多いが砂地にも生える。常緑なので冬にも葉が残ることでのみノカンゾウと明確に区別できるが、花が咲いている時期に見分けがつくものではない。※本項では潮風が届く場所に生えているものはハマカンゾウ、そうでないものはノカンゾウとだけ推定しておく。神奈川県内では主に三浦半島の岩場ある海辺に多く点在。
ハマカンゾウ 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29
ハマカンゾウ 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29
ハマカンゾウ 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29
ハマカンゾウ 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29
ハマカンゾウ(足元の白はボタンボウフウ、黄色はハチジョウナ、右奥の岬は荒崎) 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29
地下茎で周辺によく子株を作る。従って、群生しやすい。
#ハマカンゾウ、小さめな葉は地下茎で増えた子株の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/30
ハマカンゾウの葉は、ノカンゾウよりもやや細め、常緑なので厚めで、海浜に生えるので光沢がある、らしい。明確に違いを感じたことはないので、環境差とか個体差とか気のせいのレベルと思われる。ハマカンゾウは常緑なので冬でも枯れずに葉が青々と残る、というただ一点を明確な相違点としておく。但し県外のハマカンゾウには冬に葉を枯らすものがいるらしい。結局のところハマカンゾウとノカンゾウの同定は総合的判断で、ということになるが、なかなか困難なのが実際のところ。
#ハマカンゾウの冬でも枯れない葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10
ハマカンゾウは花茎に付く苞葉が大きな葉と化す、ことがある。
#ハマカンゾウの花茎の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/30
#ハマカンゾウの花茎の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/30
ハマカンゾウの根 茅ヶ崎市東海岸南 2019/10/04
ヤブカンゾウなどと同様、キスゲフクレアブラムシ(黄菅膨油虫)とみられる大きな白色のアブラムシ(油虫)が大量に付着していることがある。
ハマカンゾウにキスゲフクレアブラムシ 藤沢市・江の島・西浦 2017/08/24
ハマカンゾウの花
ノカンゾウと同様。色合い、濃淡等は個体差あり。小花は一日花。蕾をたくさん付けるので、結構長きに渡って咲き続けてくれるだろう。花見は花数が減ってしまう真夏を避けて、咲き始めの時期、あるいは秋の気配を少し感じ始めた頃に。
ハマカンゾウ 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29
#ハマカンゾウ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/30
#ハマカンゾウ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/30
#ハマカンゾウ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/30
#ハマカンゾウ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/16
#ハマカンゾウ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/16
令和2年(2020)、鉢(8号(直径24cm)の駄温鉢)に昨年植え付けた一株から葉は多数生え、花茎は二本が立った。8月中旬から10月中旬の約二ヶ月に渡って毎日、一本は約四十、もう一本は約八十、計百二十個もの花を咲かせた。
ハマカンゾウの実
ハマカンゾウの未熟な実 横須賀市・荒崎 2017/10/05
観音崎公園(観音崎園地、やや早い)、毘沙門海岸、黒崎の鼻、天神島臨海自然教育園、立石公園、葉山公園はまなす花園、坂ノ下海岸、稲村ガ崎(平成25年(2013)滅失か)
小網代の森(保護育成のためロープ等の囲いあり)、鎌倉市稲村ガ崎・国道134号線馬頭観世音碑周辺、#大船フラワーセンター(花の築山に数ヶ所、名札あり、不良)
大阪府箕面市に住んでいるものです。2〜3年前から庭のもみじの木陰でニッコウキスゲによく似た花が咲いていました。最初はあまり関心を持っていなかったのですが、今年になって花の数がかなり増えているので、関心が高まり、写真を撮って検索したら、ハマカンゾウに酷似していることが分かりました。この花は浜の近くで群生するとなっていますが、家族は誰も心当たりがありません。なぜ、家の庭で咲いているのでしょうか。