ノカンゾウ

野萱草 クサスギカズラ目/ワスレグサ科/ワスレグサ属 花期/7月中旬~9月
学名/Hemerocallis fulva L. var. disticha (Donn ex Ker Gawl.) M.Hotta

薬用自生種保護

ノカンゾウ 茅ヶ崎市下町屋・小出川 2018/08/05

#ノカンゾウ 茅ヶ崎市下町屋・小出川 2018/08/05

草地などに生える多年草。野山に生えるユリ(百合)に似た形状のオレンジ色の花が、八重咲きであればヤブカンゾウ(藪萱草)、一重咲きであればノカンゾウである。花期はヤブカンゾウの方が早く、ノカンゾウは明らかに遅れる。鎌倉の社寺ではノカンゾウはあまり栽培されず、自然豊かな公園などで見かけることがある程度。湘南・三浦半島などにもまんべんなく分布はあるも、見かける機会は少なめ。海辺に生えていたら海岸型変種のハマカンゾウ(浜萱草)である可能性が高いと推定できるも、見分けは(不可能と言い切ってよいレベルで)困難。

ノカンゾウ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

#ノカンゾウ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

ノカンゾウ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

#ノカンゾウ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

葉は地面からわしゃわしゃと多数生え出る根生葉(こんせいよう)で、細長い。ユリの葉は茎生葉(けいせいよう)なので明確に異なる。しんなりくったり精気なくだらしない。冬(12月以降)は枯れる。ハマカンゾウは常緑なので、これが唯一の明確な識別点となる。

ノカンゾウの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

#ノカンゾウの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

ノカンゾウの冬になって枯れた葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/12/28

#ノカンゾウの冬になって枯れた葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/12/28

ヤブカンゾウやハマカンゾウと同様に、特に花直下に大きなキスゲフクレアブラムシ(黄菅膨油虫)が大量に付着し不気味な光景になることも。体は白く、脚は黒色。住友化学園芸「ベニカXファインスプレー」等の殺虫剤で駆除するか、予め六月上旬に「オルトラン粒剤(りゅうざい)」を撒いて防除したい。

ノカンゾウに付着したキスゲフクレアブラムシ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

#ノカンゾウに付着したキスゲフクレアブラムシ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

ノカンゾウの花

橙赤色(とうせきしょく)。花弁の縁(ふち)はしなしな縮れ気味になることがある。ハマカンゾウよりも花筒(かとう)が長いことが識別点といわれるが、はて、違いを感じた験(ため)しはない。花期はノカンゾウの方が早くハマカンゾウは遅い傾向はあるも、明確に区切れるほどの差異でないため判断材料としては弱い。一日花(とされているが、よく観察してみると(確かに短命ながら)そうでないものがある)。

ノカンゾウ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

#ノカンゾウ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

ノカンゾウ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

#ノカンゾウ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

ノカンゾウ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

#ノカンゾウ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13

本種等を元に改良された園芸品種を、ワスレグサ属に分類されるものとして学名からヘメロカリス(Hemerocallis)という。花弁が細めなオレンジ花はノカンゾウと思って大丈夫だろう。


#十二所神社、#浄光明寺(不動堂前)、#引地川親水公園湿性植物園(ノカンゾウのようにも見えるが管理者は品種不明のヘメロカリスとして植栽しているので園芸種かもしれない)、鎌倉広町緑地(御所谷入口広場周辺)、高麗山公園(多い)

#茶房雲母(西側)、北条氏常盤亭跡、#大船フラワーセンター(サクラ・林床ボーダーのサクラ’手弱女(たおやめ)’に向かって右隣り奥に群生・名板あり、離れた並びにヤブカンゾウも、花の築山にはハマカンゾウあり)、#長久保公園(ハーブ見本園)、#花菜ガーデン(枝百景の丘東端)

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ヤブカンゾウ 鎌倉市・収玄寺 2018/07/08ヤブカンゾウ

ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)

ユウスゲ(キスゲ)

ヘメロカリス