鉄葎 バラ目/アサ科/カラハナソウ属 花期/9月~10月上旬 結実期/11月~12月
学名/Humulus japonicus Siebold & Zucc.
危険花粉症自生種駆除
カナムグラ 横須賀市・湘南国際村めぐりの森 2016/09/17
荒れ地に生える蔓性の一年草で、雌雄異株(しゆういしゅ)。というか、カナムグラみたいなものが生えてくるとそこは深い藪ないし荒れ地と化す。大型で生命力が強く猛烈に繁茂(はんも)するため北米原産の外来種かと思いきや日本自生種らしい。クズ(葛)の花が一段落するやいなや荒れ地の覇者は一気にカナムグラに移行する。湘南・鎌倉・三浦半島で普通種。
川を覆ったカナムグラの群生(一部はアレチウリ) 鎌倉市・滑川・犬懸橋下流 2019/08/11
クズを押しのけ荒れ地を覆うカナムグラ 横須賀市・湘南国際村めぐりの森 2016/09/17
クズとカナムグラの荒れ地 平塚市・馬入水辺の楽校 2016/09/29
カナムグラの葉 茅ヶ崎市・市民の森 2022/09/05
目立たないが、茎には逆刺(ぎゃくし)と呼ばれる下向きの強靭な棘(とげ)があり、これが他の植物に引っかかることで荒れ地を覆うように繁ることが可能に。素手でカナムグラを引っこ抜こうとすることもできない、かなり痛い棘である。
カナムグラの茎の棘 横須賀市・湘南国際村めぐりの森 2016/09/17
葉は大きく、掌状(しょうじょう、手のひら型)に深裂。蔓性で同規模同形の葉は同時期他にないが、強いていうならヤブガラシ(藪枯らし)と間違いうるか。
カナムグラの葉 茅ケ崎里山公園 2018/06/19
カナムグラのやや小さな葉 鎌倉広町緑地 2022/09/06
カナムグラの葉 横須賀市・湘南国際村めぐりの森 2016/09/17
キタテハ(黄立羽)という中型のチョウの幼虫がカナムグラを食草としている。
カナムグラの花
葉の間からしっかり立ち上がって鈴なりになるものが雄花。
カナムグラの雄花 横須賀市・湘南国際村めぐりの森 2016/09/17
雌花は、茎の先端にあるどう見てもただの葉芽だろうと思しき塊(かたまり)に紛れて、または葉腋(ようえき)にある。見つける手立ては、にょきっと飛び出た少し白っぽい雌蕊だけ。膨らみなどは一切感じられないので探しづらい。
カナムグラの雌花 茅ヶ崎市西久保 2018/09/18
カナムグラの雌花(白色矢印) 茅ヶ崎市西久保 2018/09/18
カナムグラの雌花 茅ヶ崎市西久保 2018/09/18
カナムグラの雌花 茅ヶ崎市萩園・相模川 2020/10/05
カナムグラの雌花 茅ヶ崎市萩園・相模川 2020/10/05
カナムグラの雌花 茅ヶ崎市萩園・相模川 2020/10/05
カナムグラの実
ビールの原料になるホップことセイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)と同属の近似種なだけあって、実の姿はどことなく似ている。
カナムグラの若い実 逗子市・池子の森自然公園 2019/09/14
カナムグラの未熟な実 平塚市・馬入水辺の楽校 2018/10/28
カナムグラの未熟な実 平塚市・馬入水辺の楽校 2017/11/07
カナムグラの未熟な実 平塚市・馬入水辺の楽校 2017/11/07
カナムグラの熟した実と露出した種子 茅ヶ崎市行谷 2018/11/24
カナムグラの熟した実と露出した種子 茅ヶ崎市行谷 2018/11/24
カナムグラの発芽 茅ヶ崎市・市民の森 2024/03/28
カナムグラの発芽 茅ヶ崎市・市民の森 2024/03/28
これ↑が、こう↓なる。
林縁の草地を覆ったカナムグラ 茅ヶ崎市・市民の森 2022/09/05
鎌倉広町緑地(御所ヶ谷)