シソ目/ノウゼンカズラ科/キリモドキ属 花期/5月末~6月
学名/Jacaranda mimosifolia D.Don
外来種稀少
#ジャカランダ 静岡県熱海市・お宮緑地・ジャカランダ遊歩道 2017/06/15
園芸栽培される、アルゼンチンなど南米を原産とする半落葉性の高木。”ホウオウボク(鳳凰木)、カエンボク(火焔木)と並んで、世界三大花木の一つに数えられる”らしい。必ずそう説明される。耐寒性が十分でないので、冬に強い霜に当たってしまうと(特に若木のうちは)枯死しやすい難点あり。従って、神奈川県内で栽培されること滅多になし。神奈川歯科大の構内にある一本がしばしば地方紙に取り上げられているので知名度が高い。あとは庭木として民家に植栽されることがごく希にあるかもしれない、という程度。近隣では静岡県の熱海市が観光資源として活用している。ジャガランダはジャガイモ(馬鈴薯)に釣られた誤称。
#ジャカランダ(全体的には四分咲き程度) 横須賀市・神奈川歯科大・4号館前 2023/06/01
#ジャカランダ(写真内五分咲き程度) 横須賀市・神奈川歯科大・4号館前 2023/06/01
#ジャカランダ 横須賀市・神奈川歯科大・図書館前 2023/06/01
#ジャカランダ遊歩道(曇天夕方) 静岡県熱海市・お宮緑地 2017/06/15
葉は、軸の先端に頂小葉が一つ付く奇数二回羽状複葉。小葉が小さく数多いことからネムノキ(合歓木)とたいへん紛らわしいが、ネムノキは軸の先端に頂小葉が付かない偶数二回羽状複葉である。
#ジャカランダの葉 横須賀市・神奈川歯科大 2023/06/01
#ジャカランダの葉 横須賀市・神奈川歯科大 2023/06/01
#ジャカランダの葉 横須賀市・神奈川歯科大 2023/06/01
#ジャカランダの頂小葉(白色矢印)のある奇数二回羽状複葉 横須賀市・神奈川歯科大 2023/06/01
#ジャカランダの小葉 横須賀市・神奈川歯科大 2023/06/01
#ジャカランダの葉 静岡県熱海市・お宮緑地・ジャカランダ遊歩道 2017/06/15
#ジャカランダの幹(樹皮) 横須賀市・神奈川歯科大 2023/06/01
家具や楽器に用いられる優良な木材としてジャカランダ(ハカランダ)の名が挙げられたら、本種とは全くの別種であるブラジリアン・ローズウッドを指す。
ジャカランダの花
キリ(桐)のような紫色の花が咲く。和名はキリモドキ(桐擬)。亜熱帯の原産地ではソメイヨシノ(染井吉野)のように展葉前に花が咲くことで、木が全面ぶわっと花の紫色に染まる姿となる。が、日本ではそうはいかず、緑色の葉が先にふさふさ茂った上で花が付く。花数は安定せず年によってまちまち。ほとんど開花がない年も。花持ちは良い。
#ジャカランダ(五分咲き程度) 横須賀市・神奈川歯科大・4号館前 2023/06/01
#ジャカランダ 静岡県熱海市・お宮緑地 2017/06/15
#ジャカランダ 静岡県熱海市・お宮緑地・ジャカランダ遊歩道 2017/06/15
#ジャカランダ 静岡県熱海市・お宮緑地・ジャカランダ遊歩道 2017/06/15
#ジャカランダ 静岡県熱海市・お宮緑地・ジャカランダ遊歩道 2017/06/15
見頃はハナショウブ(花菖蒲)が咲きゲンジボタル(源氏蛍)が舞う、梅雨入りを済ませた6月中旬。曇天日がどうしても多くなってしまうが、花見は青空の出ている晴れた日が映える。
横浜市金沢区・#龍華寺(りゅうげじ、駐車場に)
横須賀市・#神奈川歯科大(短期大学部4号館前=横須賀市景観重要樹木=花は高所、図書館前に2本=花数少なく高所、大講堂南側駐輪場に若木3本=花なし、※入構要件等は神奈川歯科大学公式サイト参照)
鎌倉市大町・#旧内藤医院(小町大路~八雲神社間、枯死)、#長久保公園(温室に鉢植え1本)、大磯町大磯・#旧東海道(およそ此辺大磯宿の史跡「江戸見附」南向かいの民家に1本)
山北町・#酒匂川新大口橋(旧大山豆腐山北工場の南側に8本)、真鶴町・#お林展望公園(パークゴルフ場東側に1本、花は高所)、静岡県熱海市・#お宮緑地(ジャカランダ遊歩道、開花する若木が多い)、静岡県熱海市・#親水公園(公園内、公園前の国道135号線の街路樹)