灯台躑躅 ツツジ目/ツツジ科/ドウダンツツジ属 新梢/1月~2月 花期/4月中旬~下旬 新緑/5月 紅葉/11月中旬~12月上旬 結実期/12月~1月
学名/Enkianthus perulatus (Miq.) C.K.Schneid.
改良種
#ドウダンツツジ 茅ヶ崎市今宿 2018/04/12
中部地方以西の温暖な太平洋側の山地に自生があるという落葉低木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。名はトウダイツツジからの転訛(てんか)という。枝の別れ具合が「結び灯台」の脚に見立てられたらしい。刈り込みに強く、葉が可愛らしく、花も可愛らしく、秋にはきれいに紅葉するため、園芸品種が市街地の生垣に植え込みにめちゃくちゃ多用されている。最優秀生垣賞はドウダンツツジで間違いない。鎌倉の社寺のみならず、公園から民家から、市街地を五分も歩けば必ずドウダンツツジに出くわすことだろう。神奈川県内に自生はなく、栽培もののみ。
#ドウダンツツジの紅葉した生垣 茅ヶ崎市西久保 2020/12/12
きれいに紅葉しているドウダンツツジを見かけて園芸店に駆け込む人が多いようだが、苗木が流通するのは主に春から初夏にかけて。
#ドウダンツツジの夏の葉 茅ヶ崎市今宿 2020/07/16
#ドウダンツツジの夏の葉 茅ヶ崎市今宿 2020/07/16
近似種のサラサドウダン(更紗灯台)とベニドウダン(紅灯台)の二種は県内の山地に自生あり。
ドウダンツツジの新梢
刈り込まれた#ドウダンツツジ生垣の伸び始めた新梢 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2019/01/10
#ドウダンツツジの新梢 藤沢市・長久保公園 2019/01/22
#ドウダンツツジの冬の生垣 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10
ドウダンツツジの花
ふつう白色の小さな壺形の花を垂らす。ブルーベリーやイチゴノキ(苺の木)の花に酷似。アセビ(馬酔木)にも似る。なお近似種のサラサドウダンやベニドウダンは花冠の先端がすぼまらない鐘形である。
#ドウダンツツジ 茅ヶ崎市今宿 2018/04/12
#ドウダンツツジ 茅ヶ崎市今宿 2018/04/12
ドウダンツツジの新緑
花が終わって五月上旬、他の樹木も新緑が眩しい季節にドウダンツツジの生垣もたいへん美しい緑色に輝いているだろう。
#ドウダンツツジの新緑 平塚市・文化公園通り 2018/04/29
#ドウダンツツジの新緑 平塚市・文化公園通り 2018/04/29
#ドウダンツツジの新梢の新緑 茅ヶ崎市・中央公園 2018/05/15
ドウダンツツジの紅葉
赤から朱、色は個体差・環境差あれど、目を見張るほどきれいに色付くのが特徴。
#ドウダンツツジの紅葉した生垣 茅ヶ崎市西久保 2020/11/17
#ドウダンツツジの紅葉した生垣 茅ヶ崎市西久保 2020/11/17
#ドウダンツツジの紅葉 東京都八王子市・武蔵陵墓地 2016/11/18
#ドウダンツツジの紅葉 東京都八王子市・武蔵陵墓地 2016/11/18
#ドウダンツツジの紅葉 鎌倉市・源氏山公園(源頼朝像周辺) 2021/11/20
#ドウダンツツジの生垣の紅葉 藤沢市・長久保公園 2019/12/11
#ドウダンツツジの生垣の紅葉 藤沢市・長久保公園 2019/12/11
ドウダンツツジの実
一年枝と同じ場所から生え出ているのが実。種子は萎(しお)れているものばっかりだったので不稔なのか。なお枝の先端に付いている赤いものは翌春生え出る葉の芽。
#ドウダンツツジのほぼ熟した実 茅ヶ崎市今宿 2019/12/20
#ドウダンツツジのほぼ熟した実 茅ヶ崎市今宿 2019/12/20
#ドウダンツツジの熟して開いた実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10
#ドウダンツツジの熟して開いた実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)