柏槇、柏槙 マツ目/ヒノキ科/ネズミサシ属 花期/3月~4月初旬 結実期/翌年の10月~12月?
学名/Juniperus chinensis L. var. chinensis
自生種稀少保護
イブキ=神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IB類」
ビャクシン=神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IA類」
#ビャクシンの葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2023/12/04
常緑の高木で、ふつう雌雄異株(しゆういしゅ)。ときに雌雄同株で雌雄異花。針葉樹。産地である滋賀県・伊吹山(いぶきやま)からイブキビャクシン(伊吹柏槇)、略してイブキ(伊吹)、カマクライブキ(鎌倉伊吹)などの異名あるも、鎌倉ではビャクシンで通っている(イブキでは通じない)。鎌倉の、建長寺や円覚寺(えんがくじ)、壽福寺(じゅふくじ、以下寿福寺と表記)、浄智寺といった禅寺を中心に、鶴岡八幡宮(つるがおか-、古くは神仏混淆(こんこう)の寺)などの境内(のしかもだいぶ良い場所)に古木が植栽されてあることで知られる。ゆえに、建長寺(建長5年(1253)創建)開山(かいさん)の蘭渓道隆(らんけいどうりゅう、大覚禅師)や円覚寺(弘安5年(1282)創建)開山の無学祖元(むがくそげん、仏光国師)あたりの南宋から渡来した禅僧が故郷の禅寺の伽藍(がらん、建物などが仏教思想に適合するように決められた場所に配置された境内)を模すために中国から苗木を取り寄せて植えたものという印象しかないのだが、日本国内にもクロマツ(黒松)のごとくして海に面した岩場などに自生があるものなのだという。神奈川県内では、『神奈川県レッドデータブック2022』発刊に伴う調査で、三浦市・城ヶ島、葉山町(-まち)・森戸大明神、藤沢市・江の島、真鶴町(-まち)・真鶴半島、以上四ヶ所のものは(判断が難しいと述べながらも)自生と推定されている。果たしてそうか。思うに、城ヶ島東端の州の御前(すのみさき)には源頼朝が挿した楊枝が育ったというビャクシンの伝説が残っている。江の島のものは人が到底近寄ることのできない切り立った岩崖(がんがい)上という突拍子もないところにあることから強く自生と目されたようであるも、江の島は鎌倉とゆかりが極めて深い一大霊地であり、また百年前・二百年前もそこが今現在のような崖だったのかは不明である(例えば大正12年(1923)の関東大震災でもその辺りの崖は崩落があったのではないかとの疑いが湧く)。森戸大明神のものも確かに海に面した岩場にはあるものの、鎌倉に関係のある神社で、生えている場所が本殿周辺の一等地である。等々を鑑みれば、城ヶ島と真鶴半島のものは見ていないので現況は不明であるも、県内のものは人為的な植栽に起因すると考えるのが基本ではないのか。
自生と判断されたビャクシン(白色矢印) 藤沢市・江の島・釜の口の崖上 2023/12/29
自生と判断されたビャクシン(白色矢印) 藤沢市・江の島・釜の口の崖上 2023/12/29
自生と判断されたビャクシン 藤沢市・江の島・釜の口の崖上 2023/12/29
自生と判断されたビャクシンの幹 藤沢市・江の島・釜の口の崖上 2023/12/29
神奈川県内に植栽されているビャクシンの始まりは、本場中国の様式を踏襲した日本最初の本格的な禅寺(密教などを排して禅だけに特化した専門道場)たる臨済宗建長寺派大本山・建長寺(鎌倉市)である。禅宗の広まりと共にビャクシンも伝播(でんぱ)していったと思われる。
市指定天然記念物「#ビャクシン(イブキ)」 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
市指定天然記念物「#ビャクシン(イブキ)」 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
市指定天然記念物「#ビャクシン(イブキ)」 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
市指定天然記念物「#ビャクシン(イブキ)」 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
市指定天然記念物「#ビャクシン(イブキ)」 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#ビャクシン(白色矢印) 鎌倉市・建長寺・西来庵 2024/01/09
#ビャクシン(門外左右) 鎌倉市・建長寺・西来門 2024/05/04
のちに鎌倉五山の第一位に列せられる建長寺は、建長5年(1253)開堂供養。のち永仁元年(1293)および正和(しょうわ)4年(1315)に焼失。再建されて、嘉暦(かりゃく)年間(1326-29)には旧観に復したとされる。その直後、(焼失した京都・東福寺を再建するための参考資料として)元弘元年(1331)の建長寺の境内の様子を描いた図面が、鎌倉市指定有形文化財の書跡「紙本墨書 建長寺伽藍指図」一舗である。原本は失われて存在せず、現存するそれは享保17年(1732)から元文2年(1735)に建長寺僧たちが東福寺の工匠から原本を借りて模写し、建長寺の西来庵(せいらいあん、開山蘭渓道隆の塔所(たっしょ))の鎮宝としていたものである。それによれば、総門と山門の間の参道両側に各六本、山門と仏殿の間の参道両側に各五本、樹木が描かれている。また延宝6年(1678)の市指定有形文化財の書跡「紙本著色 建長寺境内絵図」一幅には、山門と仏殿の間の参道両側に各三本の樹木が描かれている。現在は山門(三門)と仏殿の間の参道の、仏殿に向かって左側に三本、右側に五本、大小のビャクシンが植栽されてある。その計八本は市指定天然記念物「ビャクシン(イブキ)」。※鎌倉市指定天然記念物となっているビャクシンは円覚寺や浄光明寺のものなど他にも多くあるも件名に括弧書きで”(イブキ)”と付け足されているのは建長寺のもののみであるが、その理由は不明である(鎌倉市教育委員会文化財課も事情を把握していない)。
建長寺仏殿前庭におけるビャクシンのおよその配置
鎌倉市内に現存するビャクシンの大木二十三本のうち最も大きく古かろう株は左側真ん中のもの(②番)で、この一本はかながわの名木100選「建長寺のビャクシン」に選定されている。建長寺境内の発掘調査と照らし合わせても、この最大の一本は、元弘元年(1331)建長寺伽藍指図および延宝6年(1678)建長寺境内絵図に描かれていたもののうちの一本である可能性が高いと考えられている。寺伝によれば開山蘭渓道隆の手植え。創建時にタネを蒔(ま)いたとか。であるならば、樹齢は約770年。にもかかわらず、国でも県でもなく市指定の文化財にとどまっているその理由は不可解としかいえない。湯河原町・城願寺のビャクシンは国指定天然記念物になっているというに。
市指定天然記念物「#ビャクシン(イブキ)」の樹形 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
市指定天然記念物「#ビャクシン(イブキ)」、市内最大最古の1本 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
市指定天然記念物「#ビャクシン(イブキ)」、市内最大最古の1本 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
市指定天然記念物「#ビャクシン(イブキ)」、市内最大最古の1本の幹(樹皮) 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
市指定天然記念物「#ビャクシン(イブキ)」、市内最大最古の1本の幹(樹皮) 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
建長寺の市指定天然記念物「ビャクシン(イブキ)」は、指定員数は”八株”であるが、そのうち仏殿に向かって参道右側の最も手前(山門寄り)の幹二本(共に雄株)は、隣接した二株から生え出た幹二本なのか、土中では一体の一株から生え出た幹二本なのか、どちらなのかはよくわからない。文化財としては前者の立場。もし後者であるならば指定員数は”八株”ながら実在するのは七株である。
#ビャクシン1株?2株?から出た幹2本 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
開花中の#ビャクシン 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
開花中の#ビャクシンの雄株 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
開花中の#ビャクシンの雄株 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
鎌倉五山第二位の臨済宗円覚寺派大本山・円覚寺には、市指定天然記念物のビャクシンは二本ある。一件二本ではなく、それぞれ別個の指定である。方丈前庭(方丈玄関前)にある大樹一本が昭和38年(1963)指定の市指定天然記念物「ビャクシン」で、幹囲308.5cm。仏殿に向かって左手前にある一本が昭和49年(1974)指定の市指定天然記念物「ビャクシン」で、幹囲297.0cm。件名が同じなのでちょっと紛らわしい。無指定ではあるが、県道21号(鎌倉街道)沿いの土居状の囲い上にも大株が一本あり、幹囲375.5cm。鎌倉市消防団第4分団の東側にそびえる。この一帯は寺から分断されて奇妙な構造となっているも円覚寺境内である(軍港横須賀への最短経路を通す目的で境内をJR横須賀線と県道21号線が無理強いに貫いている)。
市指定天然記念物「#ビャクシン」 鎌倉市・円覚寺・方丈前庭 2020/10/31
市指定天然記念物「#ビャクシン」(白色点線内) 鎌倉市・円覚寺・仏殿前庭 2019/06/13
市指定天然記念物「#ビャクシン」 鎌倉市・円覚寺・仏殿前庭 2020/10/31
市指定天然記念物「#ビャクシン」(白色矢印) 鎌倉市・円覚寺・仏殿前庭 2020/10/31
鎌倉五山第三位の(建長寺末)寿福寺は本堂前庭の四本が市指定天然記念物「ビャクシン」。但し普段は中門までで拝観足止め(ビャクシンは門外などからも見られはする)。中門内(本堂前庭)は例年、正月とゴールデンウィークに限って一般公開されている。
市指定天然記念物「#ビャクシン」 鎌倉市・寿福寺 2024/01/07
鎌倉五山第四位の(円覚寺末)浄智寺は仏殿前の三本が市指定天然記念物「ビャクシン」。創建当初の伽藍配置は不明。
市指定天然記念物「#ビャクシン」3本(白色矢印) 鎌倉市・浄智寺 2021/05/25
市指定天然記念物「#ビャクシン」3本(白色矢印) 鎌倉市・浄智寺 2024/05/06
鎌倉五山第五位の(建長寺末)浄妙寺に市指定天然記念物ないし古木のビャクシンはない。
関東十刹(じっさつ)に列せられる(円覚寺末)大慶寺は鎌倉時代(1185-1333)の創建。現在の本堂に向かって左手裏の二本が市指定天然記念物「ビャクシン」。だいぶ傷んではいる。
市指定天然記念物「#ビャクシン」 鎌倉市寺分・大慶寺[臨済宗円覚寺派] 2023/12/30
浄光明寺は真言宗泉涌寺派(せんにゅうじ-)準別格本山。ビャクシンは境内に幾つかあるも、市指定天然記念物「ビャクシン」は裏庭の岩崖上から生え出て下垂している一本。通常非公開で、客殿周辺から遠目に眺めるのみ。
市指定天然記念物「#ビャクシン」 鎌倉市・浄光明寺 2024/01/07
鶴岡八幡宮のビャクシンは若宮(下宮)前(柳原神池側)にあり、市指定天然記念物「ビャクシン」。建長寺にある市内最大のビャクシンに次ぐ第二または第三に挙げられる大きさを誇る。若宮は参道石段上の本宮(上宮)が造営される以前に本殿があった場所である。
市指定天然記念物「#ビャクシン」 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2023/12/04
市指定天然記念物「#ビャクシン」 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2021/03/31
市指定天然記念物「#ビャクシン」(若宮は耐震修復工事中) 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2019/08/11
市指定天然記念物「#ビャクシン」 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2023/12/04
町指定天然記念物「十二天の#ビヤクシン」(白色矢印) 葉山町長柄 2023/12/17
町指定天然記念物「十二天の#ビヤクシン」 葉山町長柄 2023/12/17
葉山町の森戸大明神(森戸神社)は、治承4年(1180)源頼朝が流人時代に崇敬していた伊豆国一之宮の三嶋大社を勧請(かんじょう)し創建したもの。鎌倉の中心部からは離れているが、三嶋大社の鎮座する西方を遥拝(ようはい)するのにうってつけな風光明媚な場所として選定されたのだろうか、鎌倉とゆかりの深い神社である。本殿裏手にある小さな森を構成する五本が町指定天然記念物「森戸大明神のビヤクシン(柏槇)」。前述の通り自生とされているが、状況を鑑みればすべて植栽か。逆に、ビャクシン自生地に社殿を建てた可能性も否定できないが。どれが天然記念物でどれが指定外のものなのかは、ちょっとわかりづらい。
#ビャクシンに囲まれた境内 葉山町・森戸大明神 2023/12/23
社殿前方に植栽された(町指定天然記念物ではない)#ビャクシン 葉山町・森戸大明神 2023/12/23
町指定天然記念物「森戸大明神の#ビヤクシン(柏槇)」5本のうちの4本 葉山町・森戸大明神 2023/12/23
町指定天然記念物「森戸大明神のビヤクシン(柏槇)」五本のうち森戸川河口側に突き出た一本が、奇抜な生え方(ビャクシンならではの自然な生え方であるのだが)で人目を惹(ひ)くためか「飛柏槇(ひびゃくしん、飛柏杉)」なる異名が付けられて、かながわの名木100選「森戸大明神のビャクシン」に選定。元暦元年(1184)に源頼朝が参拝した際に三島大社から飛来し発芽した木である、という伝承が残されている。
町指定天然記念物「森戸大明神の#ビヤクシン(柏槇)」のうち飛柏槇(白色矢印) 葉山町・森戸大明神 2023/12/23
#ビャクシン 鎌倉市・宝戒寺 2024/01/17
市指定天然記念物「#ビャクシン」 鎌倉市小袋谷(こぶくろや)・成福寺[浄土真宗] 2023/12/30
かまくらと三浦半島の古木・名木50選「西徳寺の#ビャクシン」 横須賀市鴨居・西徳寺 2024/06/14
かまくらと三浦半島の古木・名木50選「西徳寺の#ビャクシン」 横須賀市鴨居・西徳寺 2024/06/14
湯河原町・城願寺は鎌倉時代(1185-)初期の創建当初は密教寺院、のち臨済宗、現在は曹洞宗(そうとうしゅう)。本堂正面の参道脇に巨木が一本あり、国指定天然記念物「城願寺のビャクシン」。
国指定天然記念物「城願寺の#ビャクシン」 湯河原町・城願寺 2023/03/30
国指定天然記念物「城願寺の#ビャクシン」 湯河原町・城願寺 2023/03/30
#ビャクシンの枝振り 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
葉はふつう鱗片状なので、ふにゃんふにゃんで触っても痛くない。希に(ストレスがかかると?)鋭利な針状の葉が部分的に出ることがある。
#ビャクシンの鱗片状の葉 鎌倉市・円覚寺・仏殿前庭 2020/10/31
ビャクシンの鱗片状の葉 鎌倉市・円覚寺・方丈前庭 2019/03/27
#ビャクシンの鱗片状の葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2023/12/04
#ビャクシンの鱗片状の葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2016/10/31
#ビャクシンの小枝 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#ビャクシンの小枝 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2016/10/31
#ビャクシンと#カイヅカイブキの鱗片状の葉の比較 鎌倉市 2020/01/10
#ビャクシンに出現した針状の葉 鎌倉市・円覚寺・方丈前庭 2019/12/16
#ャクシンに出現した針状の葉 鎌倉市・建長寺・天下門 2024/01/09
幹は捩(ねじ)れて、枝振りは荒々しく、野性味溢れる姿となる。中国人は禅の思想が表現されていると感じたか、龍の姿にでも見立てたか、仏殿前に植えられたことから察すると悟りに至る前の俗世に喘ぐ人の姿でも重ね合わせたか。
#ビャクシンの幹(樹皮) 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2023/12/04
#ビャクシンの幹(樹皮) 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#ビャクシンの幹(樹皮) 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#ビャクシンの幹(樹皮) 鎌倉市・円覚寺・方丈前庭 2020/10/31
#ビャクシンの幹(樹皮) 鎌倉市・円覚寺・仏殿前庭 2020/10/31
国指定天然記念物「城願寺の#ビャクシン」の幹(樹皮) 湯河原町・城願寺 2023/03/30
全体的な姿が乱れることなく火焔(かえん、火炎)形にまとまって美しいビャクシンの園芸品種をカイヅカイブキ(貝塚伊吹)という。植栽されることがある。古い社寺の植えられている限られた一部の木がビャクシン、社寺境内に一般的に植えられているもの、旧家の庭や公園などに植えられているもののほとんどすべては、カイヅカイブキである。葉が似たような触っても痛くない葉ではあるもぺったんこに扁平で公園や民家などで多用されている小型な木はコノテガシワ(児手柏)である。社寺境内にビャクシンと似たような場所や雰囲気で植栽されているものにイヌマキ(犬槇)がある。幹が直立せず這う姿となるビャクシンの変種にミヤマビャクシン(深山柏槇)とハイビャクシン(這柏槇)がある。やはり這うハイネズ(這杜松)はビャクシンと同属の別種。なおビャクシンの仲間はナシ(梨)やリンゴ(林檎)に赤星病を発症させることが知られており、植樹には近隣の果樹園等への配慮が必要となる。
ビャクシンの花
雌雄異株なので、雄株でたくさん雄花が、雌株で少数の雌花が、咲く。
#ビャクシンの(雄株の)雄花の蕾 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#ビャクシンの(雄株の)雄花 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
#ビャクシンの(雄株の)雄花 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
#ビャクシンの(雄株の)雄花 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
#ビャクシンの(雄株の)雄花 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
#ビャクシンの(雄株の)雄花 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
ビャクシンの(雄株の)雄花 鎌倉市・円覚寺・方丈前庭 2019/03/27
ビャクシンの(雄株の)雄花 鎌倉市・円覚寺・方丈前庭 2019/03/27
#ビャクシンの(雌株の)雌花 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
#ビャクシンの(雌株の)雌花 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
#ビャクシンの(雌株の)雌花 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
#ビャクシンの(雌株の)雌花(白色矢印)と未熟な実 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
#ビャクシンの受粉を済ませたと思われる(雌株の)雌花 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2021/03/31
#ビャクシンの受粉を済ませたと思われる(雌株の)雌花 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2021/03/31
ビャクシンの実
実は小指の爪くらいの大きさ。表面が白く粉を吹いたような状態になる。
#ビャクシンの未熟な実 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2023/12/04
#ビャクシンの実 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#ビャクシンの実 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#ビャクシンの実 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#ビャクシンの実 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#ビャクシンの実 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#ビャクシンの熟して落ちた実 鎌倉市・建長寺 2024/01/09
#ビャクシンの去年からの未熟な実 鎌倉市・建長寺 2024/03/07
#ビャクシンの去年からの未熟な実 鎌倉市・円覚寺・仏殿前庭 2019/03/27
鎌倉のビャクシンの種子に発芽能力があるのかは不明。実生(みしょう)の小株を見た例(ためし)はない。
横浜市磯子区・#妙法寺(かながわの名木100選「妙法寺のビャクシン」)、横浜市金沢区・称名寺(なし)
横須賀市鴨居・#西徳寺(かなり傷んだ、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「西徳寺のビャクシン」、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「西徳寺のイヌマキ」も傷んだ)、#葉山町長柄字十二天57(グループホームびゃくしんの苑(その)の北西向かいの民家裏に3本=町指定天然記念物「十二天のビヤクシン」(ママ)、公道から遠目に眺めるのみ、かつて樹下に十二天を祀った社があった)、森戸大明神(本殿後方の5本=町指定天然記念物「森戸大明神のビヤクシン(柏槇)」(ママ)、うち1本(森戸川河口側に突き出たもの)が「飛柏槇(ひびゃくしん、飛柏杉)」=かながわの名木100選「森戸大明神のビャクシン」・かながわの景勝50選「森戸の夕照」、指定以外のビャクシンも多く判別やや困難)、#宝戒寺(「東久邇宮 御手植 柏槇」(ひがしくにのみや-)の石標あり)、#鶴岡八幡宮(若宮前に雌株1本、市指定天然記念物「ビャクシン」、国指定史跡「鶴岡八幡宮境内」)、#浄光明寺(庫裏背後の裏庭の岩崖上から1本(幹は2本に分かれる)枝垂れる=市指定天然記念物「ビャクシン」、国指定史跡「浄光明寺境内・冷泉為相墓」、通常非公開)、#寿福寺(本堂前庭に4本=市指定天然記念物「ビャクシン」=中門内は松の内(1月1日~7日、三が日の日中は市内広域に交通規制あり、令和6年(2024)1月1日午後~3日)とゴールデンウィークの8-16時のみ公開・無料、別途中門外に若木1本・境内北方池背後の切岸上に2本(非公開)、国指定史跡「寿福寺境内」)、#建長寺(仏殿前参道左右の8本とも市指定天然記念物「ビャクシン(イブキ)」、仏殿に向かって左側中央の最大の1本=かながわの名木100選「建長寺のビャクシン」・案内板あり、同=新・日本名木100選「建長寺のビャクシン」、国指定史跡「建長寺境内」、天下門外にも2本)、#建長寺西来庵(非公開)、#浄智寺(3本とも市指定天然記念物「ビャクシン」、国指定史跡「浄智寺境内」)、#円覚寺(仏殿前の雌株1本および方丈前庭の雄株の1本=市指定天然記念物「ビャクシン」、うち方丈前の1本=昭和38年(1963)指定・幹囲308.5cm、国指定史跡「円覚寺境内」)、#江の島(湘南港駐車場(西側)西側の岩崖上に1本、接近不能)
浄妙寺(山門入ってすぐ左側に若い成木あるのみ)、鎌倉市小袋谷(こぶくろや)・#成福寺(本堂裏に1本、市指定天然記念物「ビャクシン」、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「成福寺のビャクシン」)、鎌倉市寺分(てらぶん)・#大慶寺(本堂南東の墓地際に対で2本=市指定天然記念物「ビャクシン」)
湯河原町・#城願寺(国指定天然記念物「城願寺のビャクシン」、かながわの名木100選「城願寺のビャクシン」)、静岡県沼津市・大瀬崎(おせざき)・引手力命神社(ひきてちからのみこと-、通称大瀬神社(おせ-)、国指定天然記念物「大瀬崎のビャクシン樹林」)、香川県・小豆島・#宝生院(日本最大のビャクシン、寺伝によれば応神天皇の手植えで樹齢1,600年、特別天然記念物「宝生院のシンパク」)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
『鎌倉の文化財 第十九集 鎌倉市指定編(十九)』 鎌倉市教育委員会生涯学習部文化財課編集 鎌倉市教育委員会発行(2000)
『葉山の文化財 (改訂版)』 葉山町教育委員会生涯学習課編集 葉山町教育委員会発行(1999)
『葉山町指定文化財調査報告書 第四集』 葉山町文化財保護委員会編集 葉山町教育委員会発行(1980)
『鎌倉の文化財 第六集 鎌倉市指定編(六)』 鎌倉市教育委員会社会教育課編集 鎌倉市教育委員会発行(1974)
『鎌倉の文化財 第二集 鎌倉市指定編(二)』 鎌倉市教育委員会社会教育課編集 鎌倉市教育委員会発行(1972)
『鎌倉の文化財 第一集 鎌倉市指定編(一)』 鎌倉市教育委員会社会教育課編集 鎌倉市教育委員会発行(1972)