山薄荷 シソ目/シソ科/ヤマハッカ属 花期/9月~10月 結実期/11月下旬~12月
学名/Isodon inflexus (Thunb.) Kudô
自生種
ヤマハッカ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
山地や丘陵地などの、日当たりのあまり良くない、あるいは半日陰ないし木漏れ日程度が当たるような林縁部や草地に生える多年草。名は山野で見られるハッカ(薄荷)の意だが、ハッカとは花姿は異なるし、ハッカらしい清涼感溢れる香りもない。草丈は人の脛(すね)から膝(ひざ)上まで、あるいは大型化して1mくらいにもなり、環境により様々。湘南・鎌倉・三浦半島でも自然が多く残っている丘陵地などで比較的多く見ることができる普通種。
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ)の発芽 鎌倉市津村産 2022/04/13
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ) 鎌倉市津村産 2024/04/23
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ)の初夏の葉 鎌倉市津村産 2024/04/23
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ)の初夏の葉 鎌倉市津村産 2024/04/23
ヤマハッカ 横浜市栄区/鎌倉市十二所・市境広場~天園 2024/04/21
ヤマハッカの毛が多い初夏の茎 横浜市栄区/鎌倉市十二所・市境広場~天園 2024/04/21
ヤマハッカの毛が多い初夏の茎 横浜市栄区/鎌倉市十二所・市境広場~天園 2024/04/21
ヤマハッカ 鎌倉中央公園 2016/10/10
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ) 鎌倉市津村産 2022/10/24
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ)の葉 鎌倉市津村産 2022/08/30
ヤマハッカの葉 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/06/25
ヤマハッカの葉 鎌倉中央公園 2016/10/10
ヤマハッカの花
梅雨明けに開花するものあるが、花が数多く咲くのはふつう夏の終わり。小花はアントニオ猪木の顎(あご)形で、しゃくれる。上弁に濃い紫色の斑紋が入る。無紋だったらイヌヤマハッカ(犬山薄荷)の可能性。花色はシソ科らしい紫だが、多少の濃淡やややピンクがかったものなど個体差もあり。
やや若めなヤマハッカ 鎌倉中央公園 2016/10/10
やや白っぽいヤマハッカ 鎌倉中央公園 2016/10/10
ヤマハッカ 鎌倉中央公園 2016/10/10
ヤマハッカ 鎌倉中央公園 2016/10/10
ヤマハッカ 平塚市・湘南平 2023/10/14
蕊は突き出ておらず、下唇(かしん)にほぼ収まっていること。
ヤマハッカ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
ヤマハッカ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
やや淡くピンク色がかったヤマハッカ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
ごく希に白花を咲かせる(野生の)品種あり。シロバナヤマハッカ(白花山薄荷)と呼び分けることがある。
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ) 鎌倉市津村産 2022/10/24
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ) 鎌倉市津村産 2022/10/29
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ) 鎌倉市津村産 2022/10/24
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ) 鎌倉市津村産 2022/10/24
花の形状はヒキオコシ(引き起こし)に酷似する。明らかに花から蕊が突き出ていればヒキオコシ。ハイキングコース沿いなどでよく見かけるアキノタムラソウ(秋の田村草)にも雰囲気が似る。ヤマハッカと同時期に見られる紫色のシソ科花にはセキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)もあるが、これは山地のものなので湘南・鎌倉・三浦半島では寺境内などで僅かに栽培されているのみ。
ヤマハッカの実
シソ科ならではのもの。萼の中を覗き込めば四個の種子(のように見える四個の果実(四分果))が見えるだろう。褐色に熟す。
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ)の熟し始めた実 鎌倉市津村産 2022/12/10
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ)の熟し始めた実 鎌倉市津村産 2022/12/10
#ヤマハッカ(シロバナヤマハッカ)の熟し始めた実 鎌倉市津村産 2022/12/10