山薄荷 シソ目/シソ科/ヤマハッカ属 花期/9月~10月
自生種保護
ヤマハッカ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
山地や丘陵地などのやや日当たりのよくない林縁部や草地に生える多年草。名は山野で見られるハッカ(薄荷)の意だが、ハッカとは花姿は異なるし、ハッカらしい清涼感溢れる香りもない。草丈は人の脛(すね)から膝(ひざ)上まで、環境により様々。湘南・鎌倉・三浦半島でも自然が多く残っている丘陵地などで比較的多く見ることができる。
ヤマハッカ 鎌倉中央公園 2016/10/10
ヤマハッカの葉 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/06/25
ヤマハッカの葉 鎌倉中央公園 2016/10/10
ヤマハッカの花
梅雨明けに開花するものあるが、花が数多く咲くのはふつう夏の終わり。小花はアントニオ猪木の顎(あご)形で、しゃくれる。上弁に濃い紫色の斑紋が入る。無紋だったらイヌヤマハッカ(犬山薄荷)の可能性。花色はシソ科らしい紫だが、多少の濃淡やややピンクがかったものなど個体差もあり。
やや若めなヤマハッカ 鎌倉中央公園 2016/10/10
やや白っぽいヤマハッカ 鎌倉中央公園 2016/10/10
ヤマハッカ 鎌倉中央公園 2016/10/10
ヤマハッカ 鎌倉中央公園 2016/10/10
ヤマハッカ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
ヤマハッカ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
やや淡くピンク色がかったヤマハッカ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
アキノタムラソウ(秋の田村草)に雰囲気が似る。ヤマハッカと同時期に見られる紫色のシソ科花にはセキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)もあるが、これは山地のものなので湘南・鎌倉・三浦半島では寺境内などで僅かに栽培されているのみ。