アキノタムラソウ

秋の田村草 シソ目/シソ科/アキギリ属 花期/6月下旬~10月中旬
学名/Salvia japonica Thunb.

自生種

アキノタムラソウ 鎌倉中央公園 2018/07/08

アキノタムラソウ 鎌倉中央公園 2018/07/08

丘陵地などの林床を通るハイキングコース沿いに生える多年草。やや薄暗く乾燥しないところに多い。”秋の”と言いながら梅雨後半から既に咲いているが、たくさん見かけるようになるのは晩夏。草丈は個体差あるが、人の膝(ひざ、高さ50cm)ないしそれ以上がおよその目安。湘南・鎌倉・三浦半島でも自然が多く残る林でよく見かけるありふれた普通種。草姿が似ている普通種にヤマハッカ(山薄荷)があるので確実に見分けられるように。小花の形状が違う。

アキノタムラソウ 横浜市緑区・四季の森公園 2023/06/20

アキノタムラソウ 横浜市緑区・四季の森公園 2023/06/20

アキノタムラソウ 横浜市緑区・四季の森公園 2023/06/20

アキノタムラソウ 横浜市緑区・四季の森公園 2023/06/20

アキノタムラソウ 藤沢市・新林公園 2016/10/08

アキノタムラソウ 藤沢市・新林公園 2016/10/08

アキノタムラソウ 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

#アキノタムラソウ 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

アキノタムラソウ 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

#アキノタムラソウ 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

葉は対生、鋸歯はあまり鋭くは尖らずややふっくら丸みを帯びる。葉の形状は成長の度合いによって変異。葉の多くは茎の下方、地面近くに付くので、他の雑草に隠れたりして目立たない。

アキノタムラソウの茎上部の葉 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

#アキノタムラソウの茎上部の葉 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

アキノタムラソウの葉 鎌倉中央公園 2018/07/08

アキノタムラソウの葉 鎌倉中央公園 2018/07/08

花期がすこし早めのナツノタムラソウ(夏の田村草)は湘南・鎌倉・三浦半島に自生なし。アキギリ(秋桐)は湘南・鎌倉・三浦半島ではなぜか栽培ものも見かけない。アキギリの外来種には花壇に植えられる赤色のサルビアがある。名前が紛らわしいタムラソウ(田村草)はまったくの別種でアザミの仲間。

アキノタムラソウの花

茎を直立させてその頂上にひょろひょろに長い穂状(すいじょう)の花序を付ける。小花は日の当たる方を向くらしい。ほぼ輪生する。茎・萼のみならず花冠にも白い毛が生えるものが多い。色的には雄蕊の濃い紫色(黒っぽく見える)の葯(やく)がわずかなアクセントとなっている程度で、花弁に入る斑紋は白色なので、地味。

アキノタムラソウ 横浜市緑区・四季の森公園 2023/06/20

アキノタムラソウ 横浜市緑区・四季の森公園 2023/06/20

アキノタムラソウ 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

#アキノタムラソウ 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

アキノタムラソウ 藤沢市・新林公園 2016/10/08

アキノタムラソウ 藤沢市・新林公園 2016/10/08

アキノタムラソウ 鎌倉中央公園 2018/07/08

アキノタムラソウ 鎌倉中央公園 2018/07/08


横浜市戸塚区・#俣野別邸庭園(山野草の小径)

新林公園(湿性植物区、10月上旬)、高麗山公園、二宮町・せせらぎ公園(8月中旬~9月中旬、入口のハギの並びに)

武山ハイキングコース(砲台山の西方)、神武寺(表参道)

関連記事 – 仲間・似ている・紛らわしい

ヤマハッカ

ヒキオコシ

セキヤノアキチョウジ

タムラソウ

『アキノタムラソウ』へのコメント

  1. おじじ 投稿日:2020/09/13(日) 16:49:51 ID:bb0d0eeca 返信

    飯島市民の森でも見られます。
    シソの花を大きくしたような感じです。
    群生して咲くと、それなりにきれいに見えるものです。
    花の名前を知っておくと、あれが咲いている、これが咲いていると楽しめます。
    今年は、樹木の伐採があったのか、カラスウリの花と実が見つかりません。
    少し寂しいな。

    • mirusiru.jp 投稿日:2020/09/14(月) 03:53:10 ID:2c06cda6e 返信

      アキノタムラソウは三浦半島近辺では基本的な野草ですね。良好な自然が保全されているかどうかの指標になると思います。

      カラスウリなど蔓植物は嫌われ者なので刈られてしまうこともしばしばあって惜しいですね。地下に塊根が残っているでしょうから、また来年生え出てくるはずです。

      私の居住地周辺にはしょうもない雑草以外何もないので、羨ましい環境です。