清白草 アブラナ目/アブラナ科/ヤマハタザオ属 花期/3月~5月
学名/Arabis flagellosa Miq.
稀少
#スズシロソウ 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/03/14
西日本の山野に生えるやや小型な多年草。群生する。スズシロとはダイコン(大根)のことで、花が似ることから。ダイコンのような大きな植物ではないので、身近なところではタネツケバナ(種漬花)の仲間か、はたまたユリワサビ(百合山葵)の近縁種か、といった印象を受けるだろうもの。この手の植物は紛らわしいものがたくさんあって、見分けがだいぶ厄介である。草丈は高さ10cm少々。茎はぴんと直立しない傾向。茎が短ければ立ち上がるが、長ければ傾き倒れがち。人にでも踏まれてぺしゃっと潰れかけているような姿をしている。地表を這うランナー(走出枝、ストロン・匍匐茎 ※当サイトでは両者を厳格には区別せずランナーと呼ぶ)を長めに伸ばす。神奈川県内に自生なし。一般的に栽培されるような植物ではないので、県内で見かける機会はないはず。厚木市・神奈川県自然環境保全センターの一地点に(意図的に植栽したのか植栽樹などに紛れて入って来たのかは定かでないが)生えていることだけを知っていれば十分。
#スズシロソウ 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/03/14
#スズシロソウのまばらな群生 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/03/21
#スズシロソウ 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/03/14
#スズシロソウ 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/03/14
#スズシロソウ 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/03/14
#スズシロソウの葉 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/03/14
#スズシロソウの葉 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/03/14
#スズシロソウの葉 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/03/14
神奈川県内に自生する近似種は、ヤマハタザオ(山旗竿)、シロイヌナズナ(白犬薺)、などがある。茎が直立するのかどうかや葉の形状で見分ける。
スズシロソウの花
#スズシロソウ 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/03/14
#スズシロソウ 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/04/14
#スズシロソウの萼 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2024/03/14
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)