山延胡索 キンポウゲ目/ケシ科/キケマン属 花期/3月中旬~4月上旬
学名/Corydalis lineariloba Siebold & Zucc.
有毒自生種稀少保護
神奈川県レッドリスト2020「準絶滅危惧」
#ヤマエンゴサク 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/04/04
丘陵地や低山の林内や林縁部に生えるという多年草。野山を抜けるハイキングコースを歩けばどこにでも生えているムラサキケマン(紫華鬘)の近縁種で、小型なもの。神奈川県内では東京都町田市と接する相模原市内に点々と残る緑地に細々と分布がある程度。湘南・鎌倉・三浦半島の自生地はもしかしたら藤沢市内で一ヶ所確認されているのみか。隣接地域では横浜市栄区の荒井沢。目にする機会は皆無に近い。丹沢とか箱根とか山へ行けば見られるというものでもない。エンゴサクという珍妙な名前は漢名に由来。近似の中国原産種が延胡索という生薬に使われることから、この手の植物に”なんちゃらエンゴサク”という名前が付けられているものがある。
やや貧相なヤマエンゴサク 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2018/03/25
ヤマエンゴサク 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2018/03/25
#ヤマエンゴサク 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/04/04
葉は丸っこいもの、やや細身なもの、切れ込みが入るものと、個体差が大きいらしい。近似種ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)と紛らわしいので注意。
#ヤマエンゴサクの葉 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/04/04
ヤマエンゴサクの葉 厚木市・神奈川県自然環境保全センター 2018/03/25
ヤマエンゴサクの花
花色はやや淡く、青または青紫または赤紫色。変化に富むが、青っぽいものが多い。見頃は3月末ないし4月初旬。
#ヤマエンゴサク 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/04/04
#ヤマエンゴサク 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/04/04
苞(ほう、花の直下に生える小さな葉)に切れ込みが入るのが特徴。
横浜市栄区・荒井沢市民の森、横浜市戸塚区・#舞岡公園(小谷戸の里=事務所に向かって右側のシモクレン下)
大和市下鶴間・高木道正山河畔林(大和市最北端の小さな緑地)、厚木市・神奈川県自然環境保全センター(少ないので花期短い)、相模原市南区・古淵鵜野森公園
4日に舞岡公園へ出掛けられましたか。
私も、4日に舞岡公園へ出掛けました。
ヤマエンゴサクは、昨年1株だったのが、3株と増えていましたが、小さくなっていましたね。
センボンヤリは撮りましたが、ヤマエンゴサクは撮っていません。