公孫樹、銀杏 イチョウ目/イチョウ科/イチョウ属 展葉/4月上旬 花期/4月中旬~下旬 結実期/9月~11月 黄葉/11月下旬~12月上旬
学名/Ginkgo biloba L.
有毒危険食用改良種
#イチョウの葉 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2016/12/06
園芸栽培される中国原産の落葉高木で、雌雄異株(しゆういしゅ)。まさかと思うが針葉樹に分類される(異論あり)。恐竜がいた時代から地球上に存在した”生きた化石(生きている化石)”と呼ばれるものの一つである。名は、中国で「鴨脚(ィアージアォ(ヤーチャオ)、実際にはその古い発音だろうが)」とも呼ばれていることからの転訛(てんか)。神奈川県では広く公園木や幹線道路の街路樹に利用されており、たいへん馴染みの深い身近な木となっている。寺や神社境内にも多い。鎌倉時代(-1333)末期に日本へ入ってきたものとされており、「銀杏」の名前が記された最古の文字資料は虎関師錬(こかんしれん、円覚寺や建長寺で修行した京都の臨済僧)の『異制庭訓往来(いせいていきんおうらい)』(1300年代後半に成立)。イチョウは、鎌倉、とりわけ鶴岡八幡宮(つるがおか-)にとって意義深い。「いちょう」として神奈川県の”県の木”(昭和41年(1966)制定)。地図を見れば神奈川県がイチョウの葉の形をしていることに気づかされるだろう。横浜市の木、東京都の木・シンボルマークにもなっている。
#県指定天然記念物「鶴嶺八幡のイチョウ」(右側) 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2024/08/12
鎌倉市大船にある常楽寺本堂前のイチョウは、鶴岡八幡宮石段横の大イチョウより大きく鎌倉市内最大を誇るイチョウであったが、大正6年(1917)の大風で傾き、昭和13年(1938)8月30日の暴風でついには幹が折れて倒れてしまった。常楽寺は鎌倉幕府第3代執権北条泰時にゆかりのある寺で、イチョウは寺伝によれば開山(かいさん)蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)手植えという。であれば樹齢は推定680年。現在の姿は折れた幹の周囲から伸びた多くのヒコバエ(蘖)が伸長したもの。中心部には折れた幹の残骸が残されている。
鶴岡八幡宮の大イチョウより大きかったという#イチョウ 鎌倉市大船・常楽寺 2023/12/30
鶴岡八幡宮の大石段横に「大銀杏(おおいちょう)」と呼ばれ親しまれたイチョウの大木があった。別名「公暁の隠れ銀杏」、または単に「隠れ銀杏」。建保7年(1219)1月27日 鶴岡八幡宮別当(長官)の公暁(くぎょう/こうぎょう、鎌倉幕府第二代将軍源頼家の遺児)が鎌倉幕府第三代将軍源実朝を暗殺した際に身を隠すのに使ったとされるもの。但し、鎌倉時代の歴史書である『吾妻鏡』などにイチョウに関する記述はない。文字資料としてのイチョウの初出は、江戸時代初期に成立した中川喜雲の名所記『鎌倉物語』(1659)で、’上宮より下る石坂のわきに、銀杏の木あり、東鏡に建保七年正月廿七日、實朝將軍右大臣はいがの時’云々と現代に伝わるものと同様の話が掲載されている。水戸藩主徳川光圀が編纂させた地誌『新編鎌倉志』(1685)にも同じような話が収められており、江戸時代にはそのような伝承が定着していたことが伺える。神奈川県指定天然記念物「八幡宮の大イチョウ」=昭和30年(1955)8月30日指定、平成22年(2010)3月10日未明に倒伏、同年6月11日 指定理由の大樹であることが失われたため県指定天然記念物の指定解除。文化財指定から外れることは、許可を得ずして現状の変更(再生に向けた移植・挿し木等の作業)が自由に行えるようになる、という側面もある。
倒伏した大銀杏から再生した二ヶ所の#イチョウ 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2019/08/11
倒伏した大銀杏の株元から生えてきたヒコバエから成長した#イチョウの葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2019/08/11
倒伏した大イチョウの幹だったものとその脇に生えてきた#イチョウ 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2019/08/11
なぜイチョウは神社や寺の境内に多いのか
イチョウは鎌倉時代に禅宗とともに中国から日本へ伝来したとされ、社寺の境内に多く植えられている。その理由として「イチョウは水分を多く含んでいるため防火に役立つから」との説を多々耳にするが、これはいささか疑わしい。イチョウは空気が乾燥して火災が発生しやすい冬場には完全に落葉しており、防火に特に役立つとはにわかには信じられない。またイチョウをぽつりぽつりと一二本植えたところで火の粉の飛散を塞ぎ止める能力があるとは考えられない。それに、仮に防火に役立つとしても、防火能力を発揮する大きな木に成長するまで植えてから何十年も待たなければいけないというのは奇妙な話でしかない。高木に成長しては今度は雷撃による火災原因となってしまう。イチョウを植える場所があるなら、延焼緩衝(かんしょう)地帯として空けておいた方がよっぽど防火に役立つのではないか。
ではなぜイチョウが好まれたのか──。
そもそもは実のギンナンが薬用として珍重されたためではないか。禅宗の本場中国からもたらされた新時代のスーパーフード(健康食品)。チャ(茶)と併せて一世を風靡したことくらい想像に難くない。加えて葉の形がおもしろいとくれば、どこの寺だって植えたくなるに決まっている。至極まっとうな理由である。
日本一大きなイチョウの巨木は、青森県の国指定天然記念物「北金ヶ沢のイチョウ」で、幹周り22m、樹高31m。なお茅ヶ崎市の県指定天然記念物「鶴嶺八幡のイチョウ」は、幹周り9m、樹高29m、である。
イチョウの日本への渡来
諸説あるも不明。文献の初出は文安元年(1444)成立の辞典『下学集(かがくしゅう)』という。室町時代・第八代征夷大将軍(の就任前で将軍職は空席状態)足利義政の頃、応仁の乱以前のことである。
鶴岡八幡宮の大イチョウは樹齢千年と公称されてきたため、倒伏した際には実際の樹齢は何年だったのか世間から注目を集めることとなったが、吉田茂穂宮司は学術調査の受け入れを拒否した。
人が増えすぎた(土地が狭くなった)現代の神奈川県では、イチョウは結構な高木になることから倒木や枝の落下といった大きな危険と隣り合わせになっており、安全確保のため太い幹だけをある程度残してそれ以外の枝は全部落とすという強剪定を実施するところが増えてきた。”境内の木を切るんじゃねえ”と古老がうるさく文句を言っていたはずの神社境内でもばっさりやられる傾向が顕著に。地球温暖化で台風等が以前より猛烈な規模になったこと、ひとたび事故が起これば何としてでも他人の責任を追及せんとする風潮に社会が変化したことも影響しているだろう。イチョウ並木、寺や神社のシンボルだったイチョウの大木は今後も姿を消してゆくことだろう。ギンナンや挿し木で増やした新しい苗木に植え替えれば良かろうにと思うのだが、数百年と受け継がれてきたものを己の手で根元から亡きものにするのだけはさすがに気が引けるのだろうか、直立する太い丸太状の幹だけ残されそこからか細い枝がぴょんぴょん飛び出している、不格好な姿を晒しているところが多い。
明治13年(1880)の火災で焼けて枯損した、藤沢市内で2番目に太い#イチョウの幹 藤沢市・常光寺 2024/01/14
イチョウの展葉
早い年ではウメ(梅)の花が満開となり春を迎えた頃、ふつうは4月上旬、イチョウが緑色の若葉を開く。鶴岡八幡宮の大銀杏(おおいちょう)が平成22年(2010)3月10日未明に倒伏し、そのヒコバエ(蘖、孫生え、新しく生えてきた小さなもの)の発芽が毎年注視されるようになった。
#イチョウの発芽 茅ヶ崎市浜之郷 2012/04/04
#イチョウの若葉 藤沢市・遠藤笹窪谷 2018/04/10
#イチョウの若葉 平塚市・総合公園 2017/04/19
#イチョウの若葉 平塚市・総合公園 2017/04/19
葉に深い切れ込みがあると雄株── とか何とかいう話を聞いたことがあるが、当サイトが行った実地調査の限りではそのような傾向は確認できなかった。葉の切れ込み(に限らず形状全般)はイチョウに限らず個体差が大きいもので、それで雌雄が判別できるといったものは覚えがない。なおヒコバエの枝には深い切れ込みある葉が生えやすい。葉に切れ込み入るものは、個体差に加えて、強剪定で樹形を大きく崩されたとか栄養状態が良くないとか何らかの問題を抱えている可能性を指摘できるのではないか。
#イチョウの深く切れ込む葉 平塚市老松町・旧東海道・「蔵屋敷」バス停付近 2018/06/24
#イチョウのヒコバエに生えた深く切れ込みすぎる葉 茅ヶ崎市下町屋・小出川沿い 2018/06/24
鶴岡八幡宮(大銀杏、元県指定天然記念物、かながわの名木100選)
イチョウの花
意識して見たことがある人はほとんどいないと思うが、イチョウにも花が咲く。イチョウの蕾は葉芽とセットになっているので同時に展開し、若葉が広がり揃ったあたりで花を咲かせる。とはいえ、すべての葉芽セットの中に蕾が含まれているわけではなく、強剪定されてしまった株などでは花は付かない。
#イチョウの雄花 平塚市・総合公園 2017/04/19
#イチョウの雄花 平塚市・総合公園 2017/04/19
#イチョウの雄花 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2018/04/12
#イチョウの雌花 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2018/04/12
雌花は立派に育った高木の高所で咲く。人の手が届くくらいの高さの位置ではふつう花は付けないので、花見にかなり難。ギンナンがなる雌株であることはわかっていても、雌花は一つも見つけられないなんてことはざら。葉がしっかり開く前の葉芽とも見紛いやすい。歩道橋やペデストリアンデッキの上から、あるいはビルの何階かから至近距離で観察できるイチョウの雌株を探しておくとよい。
#イチョウの雌花 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2018/04/12
#イチョウの雌花 藤沢市・奥田公園 2019/04/18
#イチョウの雌花 藤沢市・奥田公園 2019/04/18
#イチョウの雌花 藤沢市・奥田公園 2019/04/18
#イチョウの雌花 藤沢市・奥田公園 2019/04/18
藤沢市・#奥田公園
葉山町・#南郷上ノ山公園、平塚市・#総合公園
イチョウの実(ギンナン)
イチョウ(公孫樹、銀杏)の実(学術的には裸子植物なので実ではなく露出した種子である)ないしその中の種子(学術的には中種皮に包まれた胚乳等である)はギンナン(銀杏)という。ギンアンからの連声(れんじょう)。イチョウの木には雌雄(しゆう)あり、ギンナンを付けるのは雌の木のみ。秋口から既に密かに青いギンナンを鈴なりにぶら下げているが、秋が深まるにつれ葉のみならずギンナンも熟して黄色に染まり、11月下旬の黄葉最盛期前にはすべて地面に落下しているだろう。
ギンナンは種子の仁(中身、胚乳などの部分)が食用となる。9月上旬、まだ葉が緑色の頃、皮が黄色を帯び始めたばかりのギンナンを収穫すれば、緑色の枝豆のようなものが採れる。ぷりぷりした食感にほのかな苦味あり。料亭などで彩りを加える添え物として素揚げがおいしいと好まれる。晩秋の完熟した実は軟らかく苦味はやや強めで、品質がやや劣るものとされる。一般の私たちが自分で拾って食べられるのは、果肉(学術的には外種皮である)が柔らかくなっていて除去しやすい完熟のものに限られるだろう。
膨らみ切っていない若い#ギンナン 藤沢市・奥田公園 2019/07/09
膨らみ切っていない若い#ギンナン 藤沢市・奥田公園 2019/07/09
オハツキイチョウ
イチョウの実はふつう二個で一対だが、一枚の葉と一個の実が接着した状態でなるものがありオハツキイチョウ(お葉付き公孫樹)という。実ができる前の花の段階で胚珠(はいしゅ)が二個一対ではなく、一個が胚珠で一個が葉となっていたことから起こる珍現象。”花はもともと葉であった”とか”花は葉が変化してできたもの”といわれるが、オハツキイチョウはその先祖返りの現象といえる。山梨県身延町(みのぶちょう)にはオハツキイチョウが多いことで知られている。
平成30年(2018)9月30日 山梨県南巨摩郡身延町・上沢寺(じょうたくじ、日蓮宗)で国指定天然記念物「上沢寺のオハツキイチョウ」が台風の影響で根元から倒伏した。令和元年(2019)8月現在、真横に倒れた幹は枯死を免れて葉も付けているようで、国指定天然記念物の指定解除には至っていない。
未熟な青い#ギンナン 藤沢市・奥田公園 2019/07/09
#ギンナン 鎌倉市坂ノ下・御霊神社 2012/09/05
#ギンナン 鎌倉市坂ノ下・御霊神社 2011/09/18
拾ったギンナンを食べる方法
(1)ギンナン拾い
台風一過など、風が強かった日の翌朝がギンナン拾いに最適。
素手で皮や果肉に触れるとかぶれてしまうことがあるので、ギンナン(洗浄済みのものを除く)を扱う際は必ずゴム手袋などを着用すること。ギンナン50~70個くらいが一度の処理に丁度よい。
ギンナンは大きければ大きいほど良い。小さめのギンナンは(食べるまでに)手間ばっかりかかって面倒な上に、旨味が劣る。
※ギンナン拾いは土地所有者・管理者の許可を得ること。
※果肉をその場に捨てて種子だけ持ち去ることはしないこと。
果肉を捨てて行かれるとみんなが迷惑 茅ヶ崎市下町屋 2018/10/28
(2)ギンナンの果肉除去
完熟した果肉付きギンナンをビニール袋(レジ袋など)に入れ、袋の外から手でぐじゅぐじゅに揉み、ギンナンのみを取り出す。ギンナンはバケツ等に入れて入念に水洗いし、殻表面に残っていた果肉を完全に除去する。果肉は生ごみとして廃棄。
※果肉および果肉片は排水溝詰まりの原因になるため水道(の排水口)に流さないこと。
(3)ギンナンの調理
洗浄済みのギンナンを中華鍋で弱火で炒る。常に撹拌(かくはん)し、絶対に殻を焦がしてはならない(焦げた部分は硬くなってしまっておいしくない)。
中華鍋で炒られる#ギンナン 2012/10/09
必ず加熱処理をするのであれば、茹でてもよい。炒めてもよい。生食は不可。
ギンナン数個を紙袋(封筒、折りたたんだ新聞広告など)に入れてレンジでチンしてもよい。パンパンと(ギンナンとほぼ同数の)破裂音がしたら加熱完了。殻を割る手間も省けて最も簡単でお手軽な調理方法であるが、仁も破裂するので見た目は悪い。
(4)ギンナンの殻を割りたい
100円ショップでも売られている殻割り器などで挟み割る。
(5)ギンナンの薄皮を剥がしたい
火傷(やけど)しそうなくらい熱々のうちなら、薄皮(渋皮、学術的には内種皮と呼ばれる)は簡単につるっと剥ける。ギンナンが冷めてしまうと薄皮は仁にがっちり貼り付いてしまって剥がせない。
ギンナンの保存方法
ギンナンは殻付きのもであっても十日ほどで乾燥してしまうため、ぷりぷりしたおいしいギンナンを食べたければ鮮度が命。採れたてのものをすぐ食べるのが鉄則。
乾燥禁止
殻付きギンナンを「十日間ほど天日で乾燥させて保存する」という”昔話”をよく耳にするが、ぷりぷりした食感を完全に損なってしまうのでまったく薦められない。乾燥させた殻付きギンナンがミカンネットに入れられて販売されているが、食べてみればわかるが、ぱさついてしまっていておいしくない。
短期保存は冷蔵庫で
一週間程度で食べきるのであれば、洗浄した殻付きギンナンを軽く濡れたまま冷蔵庫で保管する。濡れた紙(新聞紙)でくるんだ方が良いらしいが、ビニール袋に入れておけば大丈夫。新鮮野菜を冷蔵保存するのと同じ要領で。
ギンナンは食べ過ぎると中毒症状を発症し、嘔吐や痙攣(けいれん)を引き起こすことがある。子供は五粒まで、大人は四十粒までにとどめること。私も、テレビを見ながら無意識にぱくついていたら痙攣(極めて軽度)と蕁麻疹(腕に軽度)が出てしまったことがあった。うっかり八十粒くらいは食べていたかも。
#ギンナン 荏柄天神社 2011/09/19
鶴岡八幡宮の参道からカランカランカランとまるで宗教音楽のごとく聞こえてくるのは、金属鍋でギンナンを炒っている露店の音だ。いうまでもないが、このギンナンは鶴岡八幡宮で採取されたものではない。境内のものを部外の業者が売り出せるわけもないが、そもそも鶴岡八幡宮のイチョウは(管理の簡便さから)すべて雄木でありギンナンはならない。
(加熱していない果肉付きの)ギンナンは土に埋めておけば発芽する。庭や植木鉢で栽培も可能。しかしながら面白いことに、山野でイチョウが大木に成長しそれがギンナンを落としそれが発芽し成長し、と代替わりしている帰化定着を見かけない。日本の風土では人が手をかけて栽培してやらないとうまく成長できない模様。
イチョウの黄葉
湘南・鎌倉地方でイチョウの葉が真っ黄色に染まるのは11月27日頃。大風で葉を散らせた翌朝、踏み荒らされる前の黄色い絨毯は太陽光に輝き特に美しい。
完熟したギンナンは既にほとんどが落下を済ませているだろうが、希にまだ発見できるだろう。
#イチョウの黄葉 横須賀市・JR横須賀線横須賀駅前(後方ビルはメルキュールホテル横須賀) 2017/10/25
#イチョウの黄葉 藤沢市・長久保公園 2017/11/03
#イチョウの黄葉 横浜市金沢区・称名寺 2016/11/20
#イチョウの黄葉 横浜市金沢区・称名寺 2016/11/20
#イチョウの黄葉 横浜市中区山手町・山手イタリア山庭園ブラフ18番館 2016/11/20
#イチョウ並木の黄葉 横浜市中区・山下公園通り 2016/11/20
#イチョウの黄葉 横浜市中区・横浜マリンタワー 2016/11/20
#イチョウ並木の黄葉(左はメルパルク横浜、横浜マリンタワー) 横浜市中区・山下公園通り 2016/11/20
#イチョウ並木の黄葉(建物は神奈川県庁本庁舎(キングの塔)) 横浜市中区・日本大通り 2016/11/20
#イチョウの黄葉 横浜市中区・横浜マリンタワー 2016/11/20
#イチョウ並木の黄葉 横浜市中区・山下公園通り 2016/11/20
#イチョウの黄葉 横浜市中区・山下公園通り 2016/11/20
#イチョウ並木の黄葉 東京都八王子市・国道20号甲州街道 2016/11/18
#イチョウ並木の黄葉 東京都八王子市・国道20号甲州街道 2016/11/18
#イチョウ並木の黄葉 東京都八王子市・国道20号甲州街道 2016/11/18
#イチョウ並木の黄葉 東京都八王子市・国道20号甲州街道 2016/11/18
#イチョウ並木の黄葉 東京都八王子市・国道20号甲州街道 2016/11/18
散り始めたイチョウの黄葉 葉山町・南郷上ノ山公園 2016/11/20 早朝
#イチョウの黄葉 平塚市・中央図書館中庭 2018/11/25
#市指定天然記念物「イチョウ」の黄葉 鎌倉市・比企ガ谷・妙本寺 2023/12/04
#イチョウの黄葉 鎌倉市・長勝寺 2024/12/04
#イチョウ(元大銀杏)の黄葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2019/12/05
#イチョウ(元大銀杏)の黄葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2019/12/05
#イチョウ(元大銀杏)の黄葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2023/12/04
#イチョウ(元大銀杏)の黄葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2023/12/04
#イチョウ(元大銀杏)の黄葉 鎌倉市・鶴岡八幡宮 2023/12/04
#イチョウの落葉 浄妙寺 2016/12/08
#イチョウの黄葉 鎌倉市・明月院通り 2019/12/08
#イチョウの黄葉 鎌倉市・浄智寺(本堂雲華殿) 2019/12/08
#イチョウの黄葉 鎌倉市・浄智寺(本堂雲華殿) 2023/12/04
#イチョウの黄葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/11/27
#イチョウの黄葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/11/27
#イチョウの黄葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/11/27
#かまくらと三浦半島の古木・名木50選「亀ヶ岡八幡宮のイチョウ」の黄葉 逗子市・亀ヶ岡八幡宮 2024/12/04
#イチョウの黄葉 藤沢市片瀬・常立寺 2016/12/06
#市指定天然記念物「大イチョウ」の黄葉 藤沢市・清浄光寺(遊行寺) 2024/11/28
#市指定天然記念物「大イチョウ」の黄葉 藤沢市・清浄光寺(遊行寺) 2024/11/28
#市指定天然記念物「大イチョウ」の黄葉 藤沢市・清浄光寺(遊行寺) 2024/11/28
#市指定天然記念物「大イチョウ」の黄葉 藤沢市・清浄光寺(遊行寺) 2023/12/04
#市指定天然記念物「大イチョウ」の黄葉 藤沢市・清浄光寺(遊行寺) 2024/12/03
#県指定天然記念物「鶴嶺八幡のイチョウ」の黄葉 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2016/12/06
#県指定天然記念物「鶴嶺八幡のイチョウ」の黄葉 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2024/12/17
#県指定天然記念物「鶴嶺八幡のイチョウ」の黄葉 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2024/12/18
散り始めた#イチョウの黄葉 小田原市・生命の星・地球博物館 2018/12/01
#県指定天然記念物「勝福寺の大イチョウ」の黄葉 小田原市・勝福寺(飯泉観音)・仁王門 2024/12/12
#県指定天然記念物「勝福寺の大イチョウ」の黄葉 小田原市・勝福寺(飯泉観音)・金堂 2024/12/12
#県指定天然記念物「勝福寺の大イチョウ」の黄葉 小田原市・勝福寺(飯泉観音)・金堂 2024/12/12
#イチョウの黄葉 松田町・寒田神社 2024/12/12
#イチョウの落葉 箱根町塔之澤 2018/12/01
イチョウの乳
イチョウは大樹に育つと幹の途中が垂れてきてまるで女性の乳(ちち)のような形状のものを作る個体がある。乳を垂らしたイチョウは、”垂乳根(たらちね)のイチョウ”だとか”乳イチョウ(ちち-)”と呼ばれ、母乳の出が良くなるなどと信仰されている。この乳は一般的には地上部に生えてくる根っこ”気根(きこん)”と説明されることが多いように思われるが、正体はよくわかっていない。大きく成長すると地面に突き刺さってまるで幹のような外観となり、根付くものがある。
乳は古木・巨木でまま見かけるものであるも、さほど大きくもない街路樹程度の木にも出現することがある。
乳が現れた街路樹の#イチョウ 寒川町一之宮・産業道路・カミマル湘南営業所前 2024/01/01
乳が現れた街路樹の#イチョウ 寒川町一之宮・産業道路・カミマル湘南営業所前 2024/01/01
乳が現れた街路樹の#イチョウ 寒川町一之宮・産業道路・カミマル湘南営業所前 2024/01/01
乳が現れた街路樹の#イチョウ 寒川町一之宮・産業道路・カミマル湘南営業所前 2024/01/01
イチョウの冬枯れ
冬枯れた#イチョウ 鎌倉市大船・常楽寺 2023/12/30
冬枯れた#イチョウ 鎌倉市小袋谷・成福寺 2023/12/30
冬枯れた#イチョウ 鎌倉市・英勝寺・総門 2024/01/07
冬枯れた県指定天然記念物「五霊神社の#大イチョウとその周辺の樹木」 逗子市沼間・五霊神社 2024/01/16
冬枯れた市指定天然記念物「#イチョウ」 鎌倉市・荏柄天神社 2024/01/17
冬枯れた県指定天然記念物「鶴嶺八幡の#イチョウ」 茅ヶ崎市・鶴嶺八幡社 2024/01/04
東京都
千代田区・#靖国神社外苑(11月下旬~12月上旬 日没-20:00 ライトアップ「千代田いちょうの夕べ」)、東京都港区・#明治神宮外苑(いちょう並木)、東京都立川市/昭島市・#国営昭和記念公園(イチョウ並木)、八王子市・#国道20号甲州街道(追分町~高尾駅前、11月20日頃=高尾山のカエデの紅葉に重なる、昼)
川崎市宮前区
#影向寺(かながわの名木100選「影向寺の乳イチョウ(ようごうじ-)」)
横浜市港北区
#慶應義塾大学日吉キャンパス
横浜市中区
#日本大通り(にほん おおどおり、「開港資料館前~横浜公園」間にイチョウ並木)、#山下公園通り(イチョウ並木、ポーリン橋から、国登録記念物「山下公園」、かながわの景勝50選「山下公園といちょう並木」)
横浜市栄区
犬山町・#「いの山」交差点東側(坂道左右に並木)
横浜市保土ケ谷区
#保土ケ谷公園
横浜市金沢区
#慶珊寺(けいさんじ、カエデの紅葉と)、#称名寺(市指定古木名木、本堂向かって左・池畔に4株、境内他に古木名木指定のケヤキも1株ある)、寺前・#八幡神社(雌株あり)、朝比奈・#熊野神社
#瀬戸神社(市指定古木名木)、八景・#金龍院(市指定古木名木)、#横浜市立大学(正門正面に並木)、#金沢動物園(ユーラシア区)
横浜市都筑区
#長王寺(市指定天然記念物「長王寺の大イチョウ」、かながわの名木100選「長王寺の乳出しイチョウ」)
横須賀市
#衣笠山公園(駐車場から登った斜面に雌株)、長井・#長徳寺(門前の1本=かまくらと三浦半島の古木・名木50選「長徳寺のイチョウ」、本堂周辺)、長井・#熊野神社
#雷神社(いかづち-、通称かみなり-、3本、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「雷神社のイチョウ」(かみなり-))、#坂本公園(市指定景観重要樹木)、大津町・#信誠寺(しんじょうじ、蓮如が逆さに差した杖から芽吹いた「さかさ銀杏」、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「信誠寺のイチョウ」)
三浦市
#海南神社(伝源頼朝お手植え、市指定天然記念物「海南神社の大イチョウ雌雄各1本」、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「海南神社のイチョウ」)
#走湯神社(そうとう-、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「走湯神社のイチョウ」)、初声町下宮田(はっせまち しもみやだ)・#延寿寺(枝落としで樹形不良、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「延寿寺のイチョウ」、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「延寿寺のナギ」も)
葉山町
#杉山神社、#南郷上ノ山公園(並木)
#玉蔵院(樹形不良、町指定天然記念物「玉蔵院のエノキ・イチョウ」、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「玉蔵院のエノキ・イチョウ」)
逗子市
沼間・#五霊神社(ごりょう-、県指定天然記念物「五霊神社の大イチョウとその周辺の樹木」、かながわ名木100選「五霊神社の大イチョウ」、樹高25m、雌株、高所にフウラン着生)、#まんだら堂やぐら群(期間・曜日限定公開)
#亀ヶ岡八幡宮(かまくらと三浦半島の古木・名木50選「亀ヶ岡八幡宮のイチョウ」2本、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「亀ヶ岡八幡宮のケヤキ」3本も、いずれも樹形よろしからず)
鎌倉市#明王院(裏山に大樹、境内撮影不可、滅失)、#浄妙寺(本堂向かって左前、谷戸最奥にも大樹)、#報国寺(山門入って左=平成28年(2016)枝落とし、墓地・鐘楼の背景に)、#獅子舞(カエデの紅葉時には散って絨毯に、鎌倉ガイド協会によれば17株あり)、#荏柄天神社(雌株、常楽寺および鶴岡八幡宮の大イチョウ倒伏後は鎌倉市内最大のイチョウ、市指定天然記念物「イチョウ」、かまくらと三浦半島の古木・名木50選「荏柄天神社のイチョウ」、ギンナンは授与品として利用しているため採取不可)、#源頼朝の墓(白旗神社境内に絨毯)、#大蔵稲荷神社、#妙本寺(荏柄天神社に次ぐ市内第二の大きさ、市指定天然記念物「イチョウ」、落葉は晩秋の日曜朝)、#延命寺(強剪定された、樹形悪い)、#長勝寺、#元八幡宮、#光明寺裏(かながわの景勝50選「光明寺裏山の展望」、11:00過ぎ、冠雪の富士山と ※平成26年(2014)展望台設置の際に枝落とし・事実上滅失)、#鶴岡八幡宮(参道石段西側に「親」銀杏と「子」銀杏、元は大イチョウ=隠れイチョウ、県指定天然記念物「八幡宮の大イチョウ」=昭和30年(1955)8月30日指定、平成22年(2010)3月10日未明 倒伏し滅失、同年6月11日 県指定天然記念物の指定解除、かながわ名木100選「鶴岡八幡宮の大イチョウ」、樹高約20m)、#英勝寺(総門外、荏柄天神社・妙本寺に次いで市内第三の大きさ、強剪定で樹形損なった)、#明月院通り、#浄智寺(本堂前)、#東慶寺(円覚寺弁天堂から、雌株、令和4年(2022)6月7日以降境内撮影禁止)、#源氏山公園(銭洗弁財天北側、カエデの紅葉と合わせて)、#佐助稲荷神社(絨毯)、#白山神社(剪定)、#常楽寺(山門入ってすぐ左に1本=門外から見えるもの、本堂前に1本=蘭渓道隆手植え・鶴岡八幡宮の大イチョウより大きく市内最大だったが倒伏・ヒコバエ再生)、#龍宝寺(山門外 ※早め)
#横浜国立大学附属鎌倉小学校(鶴岡八幡宮側通用門)、#安国論寺(門外、手水舎横は雌株)、#五所神社(12月上旬)、#小動神社、岩瀬・#大長寺
藤沢市
#御殿辺公園、#清浄光寺(遊行寺、雄株、樹齢推定700年、樹高約31m、市指定天然記念物「大イチョウ」)
本町・#常立寺(庫裏西側の辯慶塚・墓地入口を入る、遊行寺に次いで市内第2位の太さ、但し明治13年(1880)の火災で焼けて幹は折損)、鵠沼神明・#万福寺、打戻・#盛岩寺
寒川町
#寒川神社(神門外向かい、12月初旬、神門脇のカエデ紅葉は終わりかけ)
茅ヶ崎市
#浄見寺(県指定天然記念物「浄見寺のオハツキイチョウ」、オハツキの実はほとんどならない、平成29年(2017)1月までに幹の上部半分を切除)、#鶴嶺八幡社(遅く12月上旬~中旬、あまり黄葉しないまま強風で落葉すること多い、県指定天然記念物「鶴嶺八幡のイチョウ」、かながわ名木100選「鶴嶺八幡のイチョウ」、他に雌株あり)、#柳島八幡宮
#鶴嶺高校(東側の「鶴嶺高校入口」交差点間に若木の並木)、萩園・#三島大神(11月末)、今宿・#信隆寺
平塚市
#総合公園(ペースメーカーコース)、#平塚博物館/中央図書館(中庭)
二宮町
#吾妻山公園(梅沢口(神明社、吾妻神社)に雌株も)
大井町
#第一生命総合グラウンド西側(並木)
小田原市
#飯泉観音(雄株、県指定天然記念物「勝福寺の大イチョウ」、かながわの名木100選「勝福寺の大イチョウ」、※12月17日・18日 かながわのまつり50選「飯泉観音だるま市」・17日は交通規制あり)
※私有地(山林、社寺境内を含む)でのギンナンの採集は地権者の許可が必要。
参考資料
『近世文藝叢書 第二 名所記二』 國書刊行會編輯・発行(1910)
mirusiru様
いつもとても鮮やかな、本当に美しい写真に感服しています。花、葉、実、樹皮、樹形、葉脈から蕊の細部の鮮明な写真をありがとうございます。私も同じようにデジカメで撮ろうとしていますが遠く及びません。これからも期待しております。