大衝羽根空木 マツムシソウ目/スイカズラ科/ツクバネウツギ属 花期/4月上旬~中旬
学名/Abelia tetrasepala (Koidz.) H.Hara & S.Kuros.
自生種稀少保護
オオツクバネウツギ 藤沢市川名 2022/04/07
山地に生える落葉低木。神奈川県内では小仏山地から丹沢に分布があるが、なぜかとんでもなく離れた藤沢市東部の丘陵地にも生えている。もともとあるのか、鳥が種子を運んだのか、人為的な移入なのかは、不明。名は、ツクバネウツギより花が大きいことから。メツクバネウツギ(雌衝羽根空木)とも。
山道沿いに生えたオオツクバネウツギ 藤沢市川名 2022/04/07
オオツクバネウツギ 藤沢市川名 2022/04/07
オオツクバネウツギ 藤沢市川名 2022/04/07
葉は対生。若い枝、葉柄(ようへい)、葉の縁(ふち)、葉裏の脈などに、毛が目立つ。
オオツクバネウツギの葉 藤沢市川名 2022/04/07
オオツクバネウツギの葉 藤沢市川名 2022/04/07
オオツクバネウツギの若い枝から葉裏にかけてのけばけば感 藤沢市川名 2022/04/07
オオツクバネウツギの夏の葉 藤沢市川名 2022/07/11
オオツクバネウツギの夏の葉 藤沢市川名 2022/07/11
オオツクバネウツギの夏の葉裏 藤沢市川名 2022/07/11
オオツクバネウツギの幹 藤沢市川名 2022/04/07
オオツクバネウツギの花
開花時期はツクバネウツギより明らかに(十日以上)早い。花の大きさは極端に巨大なわけではないので、大きいといわれてもあまりピンとは来ないかもしれない。花色はツクバネウツギより黄色っぽい。
オオツクバネウツギ 藤沢市川名 2022/04/07
オオツクバネウツギ 藤沢市川名 2022/04/07
オオツクバネウツギ 藤沢市川名 2022/04/07
オオツクバネウツギ 藤沢市川名 2022/04/07
萼片は平開し、五枚。萼片の大きさは、ツクバネウツギは五枚がほぼ均等なのに対し、オオツクバネウツギは一枚だけ極端に小さい。小さいを通り越して萼片が四枚になることもしばしば。毛が目立つ。
オオツクバネウツギの(花冠が脱落した後の)萼片 藤沢市川名 2022/04/07
オオツクバネウツギの萼片 藤沢市川名 2022/04/07
黄色っぽい花という点で県内では丹沢にのみ自生があるキバナウツギ(黄花空木)に似るが、萼片は開かない。
オオツクバネウツギの実
萼片の裏側にある細い筒のような部分が実。
オオツクバネウツギの未熟な実 藤沢市川名 2022/07/11
オオツクバネウツギの未熟な実に残る萼片 藤沢市川名 2022/07/11
藤沢市川名
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)