山苦菜 キク目/キク科/アキノノゲシ属 花期/6月下旬~10月?
学名/Lactuca raddeana Maxim. var. elata (Hemsl.) Kitam.
自生種稀少保護
ヤマニガナ 藤沢市・新林公園 2022/07/11
丘陵地や山地に生える一年草(越年草)。一本茎を直立させ、ときに草丈2mにもなる大型な野草である。雰囲気としては、ニガナみたいな系統の黄花を咲かせるムラサキニガナ(紫苦菜)、とでもいった感じの植物。ムラサキニガナと同じような場所に生え、葉の形状も紛らわしいので、花が咲いている状態で見分けるのが無難。湘南・鎌倉・三浦半島では、三浦丘陵や大磯丘陵に自生がある様ながら、多くはなさそう。ハイキングコース沿いで目にするそれらしいものはムラサキニガナの方である可能性が大。山地へ行けばさほど珍しいものではない。平地の荒地などにたくさん生えているのはアキノノゲシ(秋の野芥子)である。
ヤマニガナ 藤沢市・新林公園 2022/07/11
葉は、ムラサキニガナに似たイカ形。茎上部ではどうということのない細めの葉に変わる。
ヤマニガナの茎中部以上の葉 藤沢市・新林公園 2022/07/11
ヤマニガナの茎下部の葉 藤沢市・新林公園 2022/07/11
ヤマニガナの花
一目でニガナの仲間と感じる形状と色。図体がでかい割に花は大きくなく、ニガナの仲間にありがちなサイズ感。
ヤマニガナ 藤沢市・新林公園 2022/07/11
ヤマニガナの総苞 藤沢市・新林公園 2022/07/11
ヤマニガナ 藤沢市・新林公園 2022/07/11
衣笠山公園、藤沢市・新林公園(古民家裏から散策路に入って獣落とし(ししおとし)過ぎ【5】手前の一地点に数株、日陰のせいか花序が横へ広がらずかなり不格好)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)