7月の生き物

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上旬

ミンミンゼミ

みんみん蝉 昆虫/カメムシ目/セミ科/ミンミンゼミ属 成虫期/7月~8月

在来種

「ミーン、ミンミンミンミン、ミー」と鳴く大型のセミ。梅雨明けが近づく7月中旬あたりが盛り。アブラゼミ(油蝉)の独壇場となる8月中あたりには鳴く勢いが衰える。
湘南地方では昭和(-1989)の頃はたいへん稀少で年に数匹しか遭遇できなかったため、ミンミンゼミの鳴き声が聞こえたら授業を中断させてまで捕りに行くほど人気が高かった。地球温暖化が騒がれ始めた頃から普通に見られるようになり、現在はアブラゼミ同様どこにでもいる普通種に。
体色は黒と孔雀緑(やや青みがかった緑)。翅は透明。ヒグラシ(日暮)にやや似る。

ミンミンゼミの雄 旧和田家住宅 2016/08/26

ミンミンゼミの雄 旧和田家住宅 2016/08/26

ヒグラシ

日暮 昆虫/カメムシ目/セミ科/ヒグラシ属 成虫期/7月~8月

在来種

詳細を見るヒグラシ 藤沢市・江の島・児玉神社 2019/07/25ヒグラシ 山北町・西丹沢ビジターセンター・奥中川園地 2017/07/31ヒグラシ 山北町・西丹沢ビジターセンター・奥中川園地 2017/07/31

ジュンサイハムシ

蓴菜葉虫 昆虫/コウチュウ目/ハムシ科/イチゴハムシ属 成虫期/7月~9月

在来種稀少保護

神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧I類」

詳細を見るヒシの葉を食害するジュンサイハムシ 大磯町・東の池 2019/08/03ヒシの葉を食害するジュンサイハムシ 大磯町・東の池 2019/08/03(画像準備中)

アオバハゴロモ(ハト)

青羽羽衣 昆虫/カメムシ目/アオバハゴロモ科/アオバハゴロモ属 幼虫期/6月下旬~8月 成虫期/7月~9月

在来種

詳細を見る

クワコ

桑蚕、野蚕 昆虫/チョウ目/カイコガ科/カイコガ属 幼虫期/5月下旬~8月 成虫期/7月~9月

在来種

詳細を見るクワコ 鎌倉中央公園産 2017/08/12クワコ 鎌倉中央公園産 2017/08/12クワコ 鎌倉中央公園産 2017/08/12

シオヤアブ

塩屋虻 昆虫/ハエ目/ムシヒキアブ科 成虫/7月~9月

在来種

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スズムシ

鈴虫 昆虫/バッタ目/コオロギ科 孵化/4月下旬~6月 成虫期(鳴く時期)/7月~10月初旬

在来種外来種稀少保護

神奈川県レッドリスト2006「要注意種」

詳細を見るスズムシの雄 2017/09/02スズムシの雄 2017/09/02スズムシの雄 2017/09/02

バッタ

飛蝗 昆虫/バッタ目 出現期/7月~10月

在来種

草むらに生息する後肢が大きな昆虫の総称。翅がない幼虫が蛹(さなぎ)を経ない不完全変態を行い成虫に変化する。幼虫と成虫の違いは、体の大きさを除けば翅があるかないか程度。体色は、同種でありながら緑色と薄褐色(薄茶色)の二系統あり。

バッタ、イナゴ、キリギリス、コオロギの違い


バッタ

キリギリスに比べて、触角が短い。すぐ逃げる。


イナゴ

生物学的にはバッタに含まれる。主に田んぼ周辺に生息し、大量発生して群れ、イネ(稲)の葉を食害する。バッタと区別して呼ばれるのは、イネの害虫だから。見た目の違いでバッタと区別できるものではない。


キリギリス

バッタに比べて、触角が長い。キリギリスとコオロギの耳は前肢にある。すぐ隠れる。


コオロギ

体型体色が明確に異なる。スズムシ(鈴虫)はコオロギの仲間。

オンブバッタ

負飛蝗 昆虫/バッタ目/オンブバッタ科/オンブバッタ属 成虫期/7月~10月

在来種

詳細を見るオンブバッタ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/09/29薄黄褐色のオンブバッタ 茅ヶ崎市・清水谷 2016/09/09(画像準備中)

ショウリョウバッタ

精霊蝗虫 昆虫/バッタ目/バッタ科/ショウリョウバッタ属 成虫期/7月~10月

在来種

詳細を見るショウリョバッタ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/08/04(画像準備中)(画像準備中)

ヒシバッタ

菱飛蝗 昆虫/バッタ目/ヒシバッタ科

在来種

ヒシバッタ 清水谷 2016/09/05
ヒシバッタ 清水谷 2016/09/05
ハラヒシバッタ(原菱飛蝗)やコバネヒシバッタ(小翅菱飛蝗)などの総称。上から見ると菱形体型である。体長は大きくなっても10mm程。原っぱに足を踏み入れると力強くぱちんと飛び跳ねる黒っぽい小さな物体はおそらく本種だろう。多く見られる普通種。体色は変異大きい。

トノサマバッタ

殿様飛蝗 昆虫/バッタ目/バッタ科/トノサマバッタ属

在来種稀少保護

イナゴ(蝗)体型のバッタとしては最大。原っぱや河川敷に比較的多く分布する。飛翔能力がとても高く、人が近づくと20mを優に超えて飛んで逃げて行ってしまうことが多い。

トノサマバッタ 茅ヶ崎市柳島 2016/09/14

トノサマバッタ 茅ヶ崎市柳島 2016/09/14

力んだらウ○コを漏らしたトノサマバッタ 茅ヶ崎市柳島 2016/09/14

力んだらウ○コを漏らしたトノサマバッタ 茅ヶ崎市柳島 2016/09/14

昭和の仮面ライダー(石ノ森章太郎原作)のモデルにもなった顔。

トノサマバッタの顔 茅ヶ崎市柳島 2016/09/14

トノサマバッタの顔 茅ヶ崎市柳島 2016/09/14

胸部(目と翅の間の部分)側面に黒っぽい斑紋が大きく入っていればトノサマバッタの偽物?影武者?のクルマバッタ(車飛蝗)ないしクルマバッタモドキ(車飛蝗擬)だろう。

イボバッタ

疣飛蝗 昆虫/バッタ目/バッタ科/イボバッタ属

在来種

比較的よく見る普通種。地面にいる。トノサマバッタ(殿様飛蝗)の仲間だが小さく、イナゴ(蝗)程度。

イボバッタ 新林公園 2016/09/27

イボバッタ 新林公園 2016/09/27

ぶつぶついぼいぼでバッタ界一汚らしいビジュアル。

キリギリス

螽蟖 昆虫/バッタ目/キリギリス科/キリギリス属 出現期/7月~10月

在来種稀少保護

神奈川県レッドリスト2006「要注意種」

昔はひとまとめにキリギリスと呼んでいたが、現在は東日本に生息するヒガシキリギリス(東螽蟖)、西日本のニシキリギリス(西螽蟖)に大別されている。紋様の変異なども多く、今後は地域差ある個体群でより細分化されてくるのではないか。関東型は翅が短めで黒色の斑が入るなどの特徴がみられる。

ヒガシキリギリスのメス 茅ヶ崎市柳島 2016/09/26

ヒガシキリギリスのメス 茅ヶ崎市柳島 2016/09/26

ヒメクダマキモドキ

姫管巻擬 昆虫/バッタ目/キリギリス科/ツユムシ属

在来種

キリギリス(螽蟖)系のツユムシ(露虫)の仲間。管巻は機械式の糸巻きのことでがちゃがちゃがちゃがちゃうるさい音を立てるもの、つまりガチャガチャ鳴くクツワムシ(轡虫)を指す。そのクツワムシになんとなく姿が似ていて、サトクダマキモドキ(里管巻擬)のより小型の虫、という名前。普段は樹上で生活をしており、逃げるときはよく飛翔する。

樹上から落下してきたヒメクダマキモドキのオス 新林公園(長屋門裏) 2016/09/27

樹上から落下してきたヒメクダマキモドキのオス 新林公園(長屋門裏) 2016/09/27

ヒメクダマキモドキのオス 新林公園 2016/09/27

ヒメクダマキモドキのオス 新林公園 2016/09/27

中旬

タマムシ

玉虫 昆虫/コウチュウ目/タマムシ科/ルリタマムシ属 見頃/7月中旬~8月初旬

在来種稀少保護

神奈川県レッドリスト2006「要注意種」

詳細を見るヤマトタマムシ 藤沢市 2017/07/27エノキに止まったヤマトタマムシ 藤沢市 2017/07/29(画像準備中)

クマゼミ

熊蝉 昆虫/カメムシ目/セミ科/クマゼミ属 成虫期/7月中旬~8月

在来種外来種

普通種では日本最大のセミ。昭和時代(-1989)は湘南地方には一匹もいなかったはずだが、地球温暖化に伴い生息域を広げ、現在では普通に見られるようになった。

幼虫はアブラゼミ(油蝉)に似ているが比較的大きく太っており、後頭部が明らかに黒い。
成虫は頭が黒色で、羽根は透明に緑の筋(ミンミンゼミと真逆)。鳴き声は「ゲースゲースゲース」と聞こえるが、人により「シャアシャアシャア」とか「ジイジイジイ」「シンシンシン」などとも表現される。

アブラゼミ

油蝉 昆虫/カメムシ目/セミ科/アブラゼミ属 成虫期/7月中旬~9月

在来種

詳細を見るアブラゼミ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/08/02アブラゼミのオス 茅ヶ崎市浜之郷 2019/08/02エノキの汁を吸うアブラゼミ 茅ヶ崎市浜之郷・小出川 2018/08/05

下旬

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『7月の生き物』へのコメント

  1. 里山ライフ 投稿日:2020/08/13(木) 14:18:22 ID:004f6aabd 返信

    「ミンミンゼミ」に関して

    昨日、
    わが家で自生し群落化している白百合(シンテッポウユリ)が、一斉に開花した。
    日中は、庭に「オニヤンマ」が出現した。
    庭は「盛夏」の賑わいですが、「ミンミンゼミ」を未だに確認できていません。

    本日、
    日が昇ると「ツクツクボウシ」が一斉に鳴きだした。
    日中もツクツクボウシが、他を圧倒している。
    夏の主役「ミンミンゼミ」が登場しないうちに、秋の使者が登場してしまった。

    当地(栃木県東部の谷津:谷戸)では、
    初夏、ハルゼミが鳴き始め
    梅雨時に、ニイニイゼミが
    7月、ヒグラシとアブラゼミが
    8月、盛夏の主役は「ミンミンゼミ」でした。一帯は、ミンミンゼミの蝉時雨で「終日」包み込まれます。
    ツクツクボウシが鳴き始めれば「夏の終り」が通例です。

    しかし今夏は、
    ミンミンゼミが皆無です。
    「サンコウチョウ」も確認できず仕舞いで、「ホトトギス」も数羽のみでした。
    「サシバ」も少ない。
    非常に深刻な様相です。