浅葱斑 チョウ目/タテハチョウ科/アサギマダラ属 卵/10月~12月、5月~6月 幼虫期/11月~4月、6月~7月 成虫期/5月~10月
学名/Parantica sita (Kollar, 1844)
有毒在来種稀少保護
フジバカマ(園芸種)の蜜を吸うアサギマダラ 茅ケ崎里山公園 2017/10/11
数百km、ときに千km以上もの長い距離を渡ることで知られる不思議なチョウ(蝶)。大きさはアゲハチョウ(揚羽蝶)程度。主に春と秋に見かけることが多いようだが、常に移動しているチョウなので出遭えるかどうかは運次第。国道134号線より海側の湘南海岸砂防林なる松林の中で見かけたことさえあるので、自然林のみならず公園も含めてどこにでも現れる可能性はありそう。飛び方が独特で、アゲハチョウなどのようにバタバタバタバタ羽ばたかず、舞台を広く舞い踊るバレリーナのようにひらりひらりふわりふわりと優美に飛翔し、さあっと滑空する。
アサギマダラの幼虫
幼虫はキジョラン(鬼女蘭)の冬でも枯れない常緑の葉を食べて越冬する。いるのは葉の裏側。
キジョランの葉裏にいたアサギマダラの幼虫 小田原市早川 2018/12/01
キジョランの葉裏にいたアサギマダラの幼虫 逗子市・葉山町・森戸川源流 2018/11/23
キジョランの葉裏にいたアサギマダラの幼虫 小田原市早川 2018/12/01
キジョランの葉裏にいたアサギマダラの幼虫 小田原市早川 2018/12/01
キジョランの葉裏にいたアサギマダラの幼虫 小田原市早川 2018/12/01
アサギマダラの成虫
翅(はね)の色は黒なんだか茶色なんだか、白なんだか青なんだか、何なんだかよくわからない微妙な色合い。砂浜に生えるスナビキソウ(砂引草)目当てで飛来するのは5月。キク科の花を好んで蜜吸いするようだが、中でもフジバカマ(藤袴)が大好物らしい。見頃は10月。
フジバカマ(園芸種)の蜜を吸うアサギマダラ 茅ケ崎里山公園 2017/10/11
フジバカマ(園芸種)の蜜を吸うアサギマダラ 茅ケ崎里山公園 2017/10/11
フジバカマ(園芸種)の蜜を吸うアサギマダラ 茅ケ崎里山公園 2017/10/11
コセンダングサの蜜を吸うアサギマダラ 小田原市早川・太閤一夜城と長興山史跡巡りコース 2018/11/02
雑木林でまま見かける似た感じのチョウはアカボシゴマダラ(赤星胡麻斑蝶)だろう。