アサガオ

朝顔 ナス目/ヒルガオ科/サツマイモ属 花期/7月~9月中旬
学名/Ipomoea nil (L.) Roth

有毒薬用改良種

アサガオ(原種'北京天壇') 横浜市南区・こども植物園 2017/09/05

#アサガオ(原種’北京天壇’) 横浜市南区・こども植物園 2017/09/05

東南アジアの辺りが原産とされる蔓性の一年草。昭和時代(-1989)はそこかしこの民家で栽培されていたものだが、高い知名度を今なお維持している割に昨今は意外と多くは見かけない。”緑のカーテン”として定番となったゴーヤなどにシェアを奪われたか。今でも小学一年生の理科の学習教材として利用されているようで、夏休み前後にちびっこがアサガオの大きな行灯(あんどん)仕立ての鉢植えを抱きかかえながら登下校に苦難している様子が見受けられる。

アサガオの緑のカーテン(三枚葉はナタマメのもの) 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/07

#アサガオの緑のカーテン(三枚葉はナタマメのもの) 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/07

アサガオ(原種'北京天壇')の葉 横浜市南区・こども植物園 2017/09/05

#アサガオ(原種’北京天壇’)の葉 横浜市南区・こども植物園 2017/09/05

アサガオはじつはサツマイモ(薩摩芋)の近縁種だが、アサガオを掘り返しても芋は得られない。種子は有毒という。

アサガオの花

早朝に花開く一日花。正しくは、夜が来たと感じ始めてから十時間後に咲くのだとか。なので、明るい電灯や街灯などが近くにあったりなんかして夜を感じなくなると花の咲き具合が悪化してしまうので要注意。夜は必ず暗くすること。その花もふつう昼までには力を失ってよれよれとしぼみ始めてしまう。猛暑の好天日などは朝早くからしなびてしまっていることも多く、しっかり開いている花を目にできるのは異様に早起きな年寄りくらいしかいないのではないか。花が一番きれいなのは(台風前後の)やけに冷え込んだ曇天日の朝一。花色は青、紫、ピンク。

アサガオ 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/07

#アサガオ 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/07 06:18

萼片は細く長く、ほぼまっすぐしゅっと伸びているのが特徴。

アサガオ 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/07

#アサガオ 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/07 06:19

アサガオ(原種'北京天壇') 横浜市南区・こども植物園 2017/09/05

#アサガオ(原種’北京天壇’) 横浜市南区・こども植物園 2017/09/05

北京天壇


中国・北京の天壇公園で採取された野生のアサガオ。日本で栽培されている園芸種アサガオの原種とされる。これを紀元700年前後に中国へ派遣された遣唐使が日本へ持ち帰ったのが日本のアサガオ栽培の始まりではないかといわれる。

午後に町内を散策すると出会える朝顔の花は最早すべて咲き終わったものである。午前中からとっととしぼんでしまっているのだから、栽培する人が減ってしまうのは当然の成り行きというもので。

アサガオのしぼんだ花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/13

#アサガオのしぼんだ花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/13 10:33

アサガオのしぼんだ花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/20

#アサガオのしぼんだ花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/20 15:57

花をたくさん咲かせたくば、花柄(かへい)の部分から指でへし折って、萼に包まれた子房ごと花殻を摘(つ)んで実ができないようにすると良い。

アサガオの実

アサガオの若い実 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/31

#アサガオの若い実 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/31


横浜市南区・#こども植物園(原種’北京天壇’鉢植え)

#鎌倉宮(8月第1土曜日および日曜日 かまくら福祉朝顔市、1鉢2,000円)

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『アサガオ』へのコメント

  1. おじじ 投稿日:2023/06/05(月) 12:16:24 ID:1447fcfa6 返信

    縁白の赤紫の苗を、長年、育てて来ました。
    昨年、突然、その中で縁白の青い朝顔が咲きました。
    赤紫だったはずが、青に変わっていたのです。
    自家受粉のはずが、なぜだと思いました。
    種子を得ましたので、今年、もう一度栽培する予定です。

    • mirusiru.jp 投稿日:2023/06/06(火) 10:25:04 ID:97f3ac409 返信

      株全体の色が変わったのであれば、土壌の(pHの)せいかも。うちのジャーマンアイリスは毎年花色が変わります。
      多彩な園芸種があるアサガオは変異が出やすいのかもしれません。変異だったらおもしろいですね。

  2. 里山ライフ 投稿日:2020/08/12(水) 19:12:00 ID:bf41a636e 返信

    > 猛暑の好天日などは朝早くからしなびてしまっていることも多く、しっかり開いている花を目にできるのは異様に早起きな年寄りくらいしかいないのではないか。午前中からとっととしぼんでしまっているのだから、栽培する人が減ってしまうのは当然の成り行きというもので。

    「夏」といえば、
    スイカ、カブト虫、セミ、夕立、花火に「アサガオ」がイメージされます。
    昔は、近所で「朝顔」を見かけたものですが、
    昨今では、町内であっても見かけることもなく、寂しい気持ちです。
    けれども(まさに、指摘の通りで)、わが家で栽培しようとは思いません。

    アサガオの「種まき」では、
    ①先ず芽切りをし、②半日ほど水に浸し、③適切な深さに、④種の上下に注意し、⑤土をかぶせて軽く押さえ、⑥水やりを欠かさず、⑦間引きをし、⑧定植する
    という「技」が必要です。特に、①から⑤が不適切であれば極端に発芽率が低下します。その発芽率の悪さと手間の多さも不人気の要因のようです。

    • mirusiru.jp 投稿日:2023/06/06(火) 10:21:22 ID:97f3ac409 返信

      朝顔栽培セットを抱えて歩いている小学生だけはいなくなってほしくないですねー。
      あれ、かわいいです。