コヒルガオ

小昼顔 ナス目/ヒルガオ科/ヒルガオ属 花期/5月中旬~8月
学名/Calystegia hederacea Wall.

自生種

コヒルガオ 鎌倉中央公園 2017/05/20

コヒルガオ 鎌倉中央公園 2017/05/20

草むら、畑周辺、道端、川の土手、林縁部など、どこにでも生える蔓性の多年草。薄いピンク色のアサガオ(朝顔)みたいな花がその辺に雑草として咲いていたらまずはコヒルガオとみてよい。近似種であるヒルガオと同様に花は昼過ぎまで咲いている。なお花期は、コヒルガオは初夏から、ヒルガオは梅雨が明けて夏本番を迎えてから、と明確に差異がある。真夏は両方の花が見られるのでその違いを観察するのにうってつけ。コヒルガオは湘南・鎌倉・三浦半島でありふれた普通種。ヒルガオはコヒルガオに比べれば明らかに少ない。

コヒルガオ 藤沢市・新林公園 2018/05/18

コヒルガオ 藤沢市・新林公園 2018/05/18

コヒルガオ 横浜市金沢区・小柴崎緑道 2017/05/21

コヒルガオ 横浜市金沢区・小柴崎緑道 2017/05/21

コヒルガオ 鎌倉広町緑地 2017/05/30

コヒルガオ 鎌倉広町緑地 2017/05/30

コヒルガオ 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

コヒルガオ 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

コヒルガオの葉は、耳が大きめに横にせり出すなどの傾向があるようだが、変異が大きいためあまり見分けの参考にはならない。

コヒルガオの葉 鎌倉中央公園 2017/05/20

コヒルガオの葉 鎌倉中央公園 2017/05/20

コヒルガオの葉の特徴 鎌倉中央公園 2017/05/20

コヒルガオの葉の特徴 鎌倉中央公園 2017/05/20

『神奈川県植物誌2018』には掲載ないが、ヒルガオとコヒルガオの中間的な性質を持つため両者の雑種ではないかと噂されているアイノコヒルガオ(間の子昼顔)というものがある。

コヒルガオの花

ヒルガオよりも花径が一回り小さく、ピンク色はかなり薄い。

コヒルガオ 藤沢市・新林公園 2018/05/18

コヒルガオ 藤沢市・新林公園 2018/05/18

コヒルガオ 藤沢市・新林公園 2018/05/18

コヒルガオ 藤沢市・新林公園 2018/05/18

コヒルガオ 鎌倉中央公園 2017/05/20

コヒルガオ 鎌倉中央公園 2017/05/20

コヒルガオとヒルガオのサイズ感 茅ヶ崎市西久保・小出川 2018/08/13

コヒルガオとヒルガオのサイズ感 茅ヶ崎市西久保・小出川 2018/08/13

コヒルガオ、花径46mm 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

コヒルガオ、花径46mm 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

花の直下、萼を包み込むように苞(ほう、花におまけで付属する葉)が付くのはヒルガオと同じ。ただしコヒルガオの苞は先端がしっかり尖り、ヒルガオの方の先端は尖らず丸っこい。花柄(かへい)を触ってみると稜(りょう、出っ張り)が感じられ、花柄断面はきれいな丸形でない。苞直下の花柄には”ひだ”がある。

コヒルガオの花の特徴 鎌倉中央公園 2017/05/20

コヒルガオの花の特徴 鎌倉中央公園 2017/05/20


鎌倉中央公園(田んぼ北側の段々畑)、新林公園(駐車場入り口の植え込みに)

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