鉈豆、刀豆 マメ目/マメ科/ナタマメ属 花期/7月中旬~8月 結実期/8月中旬~10月
学名/Canavalia gladiata (Jacq.) DC.
有毒危険食用薬用
#シロナタマメ 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/13
熱帯アジア原産という蔓性の(日本では)一年草。若い莢(さや)が食用になり、じつは福神漬けの具として誰しもが一度は目にしているはず。市民農園などで稀に栽培されているのはシロナタマメ(白鉈豆)とアカナタマメ(赤鉈豆)。種子や苗はホームセンターで取り扱われていないようなので見かける機会は多くない。近年は健康食品として”なた豆茶”なるものが販売されている。
#ナタマメ(赤白混生) 茅ヶ崎市西久保 2021/07/25
#シロナタマメ 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/13
葉と実が大きく花はかわいらしいので、緑のカーテン(グリーンカーテン)としての利用があってもよいのではないか。虫食い特になし。(後述の通りアリ(蟻)は登ってくるが。)
#シロナタマメの葉 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/07
近似種のハマナタマメ(浜鉈豆)が海辺に自生している。
ナタマメの花
ハマナタマメ同様に大きく見栄えのする、蝶形花(ちょうけいか)と呼ばれるマメ科らしい形状の花。ただしハマナタマメと同じで上下が逆。花色は、シロナタマメなら純白、アカナタマメならかわいらしい淡いピンク色。花持ち悪く、咲いた小花(しょうか)の寿命は一日ないし二日ほど。大きく見栄えのする花であるがすぐにしおれて落ちてしまうため花観賞用にはあまり向かないか。小花の柄(え)から甘い蜜でも出るのかアリ(蟻)がたくさん登ってきていた。
#シロナタマメ 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/11
#シロナタマメ 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/13
#シロナタマメ 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/13
#アカナタマメ 茅ヶ崎市西久保 2021/07/25
#アカナタマメ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/06
ナタマメの実
マメの莢の常識を覆しびっくりほど大きく成長する。鞘の大きさは30cmないしそれ以上。聖徳太子が携えている笏(しゃく)くらいに大きくなる。ナタマメの名は、実の姿が中国の青龍刀に似ていることに因むのだという。
#シロナタマメの膨らみ始めた若い実 茅ヶ崎市・鶴嶺東コミュニティセンター 2018/08/23
#シロナタマメの若い実 茅ヶ崎市萩園 2018/08/31
#ナタマメの若い実 茅ヶ崎市西久保 2021/07/25
#シロナタマメの若い実 茅ヶ崎市萩園 2018/08/31
福神漬けに入っているナタマメ
ナタマメと意識して食べていた人はいないだろうが、変な形のアイツがじつはナタマメの実を薄くスライスしたものだった──
福神漬けに入っているナタマメの莢(さや)のスライス
近似種には有毒なものがあるので注意が必要。アカナタマメも完熟した豆には毒があるとかどうとか。マメ科というと食用のイメージしかないかもしれないが、有毒なものもじつは多々ある。ナタマメらしきものを軽々しく口にするのは食中毒を引き起こす危険性あり。
#アカナタマメの完熟した実、莢の長さ26cm、豆2.8cm 茅ヶ崎市浜之郷 2018/10/28
東京都小平市・#東京都薬用植物園
#鶴嶺東コミュニティセンター(白、緑のカーテンとしてプランター栽培)