紫式部 シソ目/シソ科/ムラサキシキブ属 花期/6月中旬~7月 結実期/10月下旬~11月 黄葉/12月
学名/Callicarpa japonica Thunb. var. japonica
自生種
ムラサキシキブの実 大磯町・高麗山公園 2024/11/21
丘陵地のあまり日当たりの良くない林内に自生する落葉低木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。実が紫色の粒々になる。名は平安時代の女流作家で『源氏物語』作者の紫式部から。ただ紫色繋がりというだけだろうが。茎などはほぼ無毛。湘南・鎌倉・三浦半島では林内や林縁部に普通。ハイキングコースを歩けばちょくちょく出遭うだろう。場所を取る割に花も実も樹形も葉もあまり見栄えがしない雑木(ざつぼく)のためふつうは栽培はされないが、鎌倉の寺境内の隅っこの林との境目や、公園内でも自然を模した植栽では見かけることがあるかもしれない。なお鎌倉で”ムラサキシキブ”と称して参拝客の目に留まるところに植えられているものはものは、いずれもコムラサキ(小紫)である。
ムラサキシキブ 鎌倉市/逗子市・名越切通 2020/11/06
#ムラサキシキブ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2020/11/14
#ムラサキシキブ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2020/11/14
ムラサキシキブ 横須賀市・貝山緑地 2017/10/24
ムラサキシキブ 藤沢市・遠藤笹窪谷 2016/11/22
#ムラサキシキブ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2020/11/14
#ムラサキシキブ 大磯町大磯 2020/11/18
#ムラサキシキブの葉 横浜市戸塚区・舞岡公園 2020/11/14
#ムラサキシキブの葉裏 横浜市戸塚区・舞岡公園 2020/11/14
白花を咲かせるものはシロシキブ(白式部)という。実も白い。
ムラサキシキブの花
集散花序が葉腋(ようえき)から出て、上向きに咲く。花色はやや淡い紫。日当たりによってはピンク色っぽく感じられるかも。一斉に満開にならず咲き終わった花殻(はながら)が残ってしまうため、観賞は咲き始めに限る。
ムラサキシキブの蕾 鎌倉中央公園 2017/06/14
#ムラサキシキブ 鎌倉市・葛原岡神社 2017/06/14
#ムラサキシキブ 鎌倉市・葛原岡神社 2017/06/14
#ムラサキシキブ 鎌倉市・葛原岡神社 2017/06/14
#ムラサキシキブ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2017/06/09
#ムラサキシキブの白に近い極薄紫花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13
#ムラサキシキブの白に近い極薄紫花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/06/13
#ムラサキシキブの白花、オオムラサキシキブのような巨大花序 鎌倉市・大船フラワーセンター 2017/06/09
ムラサキシキブの実
駄菓子屋で売っているブドウ(葡萄)味の小さな粒ガムみたいな実を付ける。硬そうな種子に見えるが、果肉がしっかりあって意外とジューシー。
ムラサキシキブの実 横須賀市・貝山緑地 2017/10/24
#ムラサキシキブの実 横浜市戸塚区・舞岡公園 2020/11/14
#ムラサキシキブの実 横浜市戸塚区・舞岡公園 2020/11/14
ムラサキシキブの実 横須賀市・貝山緑地 2017/10/24
ムラサキシキブの実 横須賀市・貝山緑地 2017/10/24
実際に見かける実の多くは、クモ(蜘蛛)の巣が絡まったりしていてじつに見苦しい状態である。葉も虫食い多く、見た目の悪さを助長している。
ムラサキシキブの黄葉
ムラサキシキブの黄葉 鎌倉市・円覚寺(洪鐘(おおがね)入口) 2019/12/16
ムラサキシキブの黄葉 鎌倉市・円覚寺(洪鐘入口) 2019/12/16
横浜市戸塚区・#舞岡公園(ばらのまる橋→もみじ休憩所)
横須賀市・貝山緑地、夫婦池公園、藤沢市・遠藤笹窪谷
はやま三ヶ岡山緑地(山頂広場)、神武寺(池子参道入口)、#大船フラワーセンター(サルスベリ園南端にほぼ白花咲くが実は白ではないと思われる)、藤沢市・新林公園、二宮町・吾妻山公園(山頂の芝生広場から普通に北北東へ下りたところ)