サツマイモ

薩摩芋 ナス目/ヒルガオ科/サツマイモ属 葉/8月 花期/8月~9月中旬 収穫期/10月下旬~11月上旬

食用改良種

サツマイモの葉 茅ヶ崎市萩園 2018/08/04

サツマイモの葉 茅ヶ崎市萩園 2018/08/04

中米原産で大航海時代にコロンブスが”発見”したという蔓性の多年草。名前の由来は、中国から琉球(現沖縄県)を経て薩摩国(現鹿児島県)に伝わり日本へ広まったため。サツマイモの収穫産量は今でも鹿児島県が断トツ一位である。なお鹿児島県ではサツマイモではなくカライモ(唐芋、中国から伝わった芋の意)と呼ばれている。カンショ(甘藷)とも。湘南・鎌倉・三浦半島でも市民農園などでふつうに栽培されているので見かける機会は多い。

畑に植え付けられた苗が成長し葉が目立つようになるのは8月。様々な品種があるので葉の形状も一定でないが、イモ(芋)っぽい蔓植物が広い面積に這っていればサツマイモ。若い葉は紫色を帯びていることが多くそれが目印となる。
じつはサツマイモは葉や茎も食べることができる。今の時代にあってはあまり好んで食べる人もいないとは思うけれども、戦中戦後の食糧難にあっては空き地という空き地にはこぞってサツマイモが植えられて、救荒植物として葉も茎も余すところなく食べられていたと聞く。

サツマイモの葉 茅ヶ崎市萩園 2018/08/04

サツマイモの葉 茅ヶ崎市萩園 2018/08/04

サツマイモの葉 茅ヶ崎市萩園 2018/08/04

サツマイモの葉 茅ヶ崎市萩園 2018/08/04

平成30年(2018)秋に日本国内で新たな伝染病「サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)」が確認され、サツマイモが各地で深刻な減収に──。基腐病は感染すると、株が根元から枯れ、イモも首側から黒ずんで腐ってしまう、という症状が現れる。令和3年(2021)秋には神奈川県でも発生。今後も被害が全国的に急速に拡大することが予想されている。

・茨城県行方市  サツマイモ基腐病の発生に注意しましょう!!(2021.02.13)
   =簡潔でわかりやすい概要。
・神奈川県農業技術センター 令和3年度 病害虫発生予察特殊報(第2号) (2022.02.07)
   =神奈川県内での発生、予防と対策について。
・独立行政法人農畜産業振興機構 サツマイモ基腐病の発生と防除の取り組み(2021.10.11)
   =サツマイモの基腐病およびその他の病気について。

サツマイモの花

サツマイモはじつはアサガオ(朝顔)の仲間なので花はそっくり。少し小さめで、薄紫色。ただし神奈川県ではふつう開花はせず、珍しくサツマイモの花が咲くと新聞の地域面で取り上げられている。

平成30年(2018)夏の連日30℃を軽く超えてくる、気象庁が「災害」とまで評したとんでもない猛暑であってもサツマイモは花を咲かせなかった。

サツマイモの芋

サツマイモ('紅優甘(べにゆうか)') 2021/10/20

#サツマイモ(’紅優甘(べにゆうか)’) 2021/10/20