ヒメムカシヨモギ

姫昔蓬 キク目/キク科/アズマギク属 花期/7月~10月

外来種駆除

外来生物法「要注意外来生物」(廃止)

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

北米原産の一年草(越年草)。市街地の車道沿い、民家跡や工場跡の放置された更地など、人の手が入って造成された荒れ地に好んで生える帰化雑草。一本茎を直立させて、草丈は人の背丈を超えて2m前後になる大型雑草である。ぱっと見がよく似ているオオアレチノギク(大荒地野菊)と一緒に数多く生えくるので、これらが出現するとあからさまに”手入れがされていない荒れ地”と化す。湘南・鎌倉・三浦半島で、勢力的にはオオアレチノギクの方が優勢ながら普通種。

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

半日向に生えたためあまり生育の良くないヒメムカシヨモギ 鎌倉市・田楽辻子の道 2019/08/11

半日向に生えたためあまり生育の良くないヒメムカシヨモギ 鎌倉市・田楽辻子の道 2019/08/11

茎(の特に上部)と葉は、鮮やかな緑色。オオアレチノギクが白っぽく傷んでいるように見えるのに対して、ヒメムカシヨモギは若々しい緑色を維持している。

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

葉はサイズが均等な大きなものがびっしり生える。オオアレチノギクは大きな葉の腋(わき)から副次的な葉が生えて出ているため大きさが不均等に見えるが、ヒメムカシヨモギは、茎の下部では副次的な葉がないため大きな均等サイズの葉が生え揃っており、茎上部では副次的な葉が生えているもののかなり小さいため人目に付きにくく結果としてやはり均等サイズの葉が生えているように感じられる。

あまり生育の良くないヒメムカシヨモギの茎上部と葉 鎌倉市・田楽辻子の道 2019/08/11

あまり生育の良くないヒメムカシヨモギの茎上部と葉 鎌倉市・田楽辻子の道 2019/08/11

ヒメムカシヨモギの葉 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギの葉 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギの葉 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギの葉 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

茎が無毛に見えたらセイタカアワダチソウ(背高泡立草)の茎葉か。ヒメムカシヨモギに似るが、茎や総苞片に毛がなく、総苞片の先端が黒っぽくなる、北米原産のケナシヒメムカシヨモギ(毛無し姫昔蓬)というのも特に臨海地域でもしかしたら見つかるかもしれない。

ヒメムカシヨモギの花

花は、蕾のように見えていつまでたってもぱっと平開しないノボロギク(野襤褸菊)系のもの。オオアレチノギクの花に比べると一回り小さい。花は、黄色筒状花(とうじょうか、管状花)の周囲をそれより長く突き出る白色の舌状花が囲う、という構造。いきいきと咲いている状態の花であれば小さいながらも肉眼でも辛うじて白色の花弁らしきものを確認できるだろう。

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/03

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/03

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/03

ヒメムカシヨモギ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/03

ヒメムカシヨモギとオオアレチノギクの花の比較 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギとオオアレチノギクの花の比較 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギ 鎌倉市・田楽辻子の道 2019/08/11

ヒメムカシヨモギ 鎌倉市・田楽辻子の道 2019/08/11

ヒメムカシヨモギ 鎌倉市・田楽辻子の道 2019/08/11

ヒメムカシヨモギ 鎌倉市・田楽辻子の道 2019/08/11

ヒメムカシヨモギの実

花が咲き終わり次第、間を置かず順次ノボロギク系の綿毛ができる。花も実も小さいため、アレチノギクやオオアレチノギクに比べてふわふわ感がやや欠ける。

ヒメムカシヨモギの実 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギの実 茅ヶ崎市西久保 2018/08/01

ヒメムカシヨモギの実 茅ヶ崎市西久保 2018/08/03

ヒメムカシヨモギの実 茅ヶ崎市西久保 2018/08/03

ヒメムカシヨモギの実 茅ヶ崎市西久保 2018/08/03

ヒメムカシヨモギの実 茅ヶ崎市西久保 2018/08/03


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