丸葉あめりか朝顔 ナス目/ヒルガオ科/サツマイモ属 花期/8月下旬~10月中旬
有毒外来種駆除
マルバアメリカアサガオ 茅ヶ崎市西久保 2018/10/15
北米原産という蔓性の一年草。アメリカアサガオの変種で、葉が切れ込みの入ったアサガオらしい三裂した形状にならないもの。アメリカアサガオ同様に家畜用飼料に混じって日本へ入って来てしまったものと考えられる。農地周辺で帰化し、雑草のようにして生えてくるため「野生のアサガオ」などと呼ばれてしまうこともあるが、駆除されてしかるべき外来種である。
マルバアメリカアサガオの特徴 茅ヶ崎市西久保 2018/10/15
葉は幅広な心形(しんけい、ハート形)。丸葉の名はあるが丸いわけではない。同様の形状の葉を持つアサガオは他にもいくつかあり。園芸栽培されるマルバアサガオ(丸葉朝顔)は花色が様々で、花が咲き終わった途端に若い実がくいっと真下を向く特殊な癖(へき)あり。アメリカアサガオ、マルバアメリカアサガオ、マルバアサガオ、の三種は名前も紛らわしい。ソライロアサガオ(空色朝顔)は妙に萼片が小型。ノアサガオ(野朝顔)は切れ込む形状の葉も混在する。
マルバアメリカアサガオの花
「野生のアサガオ」と呼ばれる他種と同様、花は秋口によく咲く。一般的なアサガオに比べたら明らかに一回り小型。アメリカアサガオよりは僅かながら大きめな花をよく見かける印象を持ってはいるが、個体差あるので何ともいい難い。花色は淡い青色。萼に長い毛がよく目立つのも大きな特徴。
マルバアメリカアサガオの萼 茅ヶ崎市西久保 2018/10/15
マルバアメリカアサガオの実
実を囲うタコウインナー形の萼、萼に生えた長い毛が尚更目立つ姿に。
マルバアメリカアサガオの未熟な実 寒川町田端 2018/10/15
実が(花が咲き終わった直後から)ことごとく意識的に真下を向いていたらマルバアサガオを疑うこと。
最初思っていたアメリカアサガオは葉が三裂し、種が下向きに付くので違うと思っていましたら、マルバアメリカアサガオでした。萼の毛が目立ちます。ヘブンリーブル~より小型ですが、小さくてかわいらしく、色はヘブンリーブル~に負けない澄んだライトブルーですね。作りやすいので、これから毎年楽しもうと思います。多摩市 板倉英則